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・西日本を中心に本州・四国・九州に広く分布し、生息域は北陸・東北へと拡大傾向。
・自分たちの生存に最も適した時間帯を選択し、臨機応変に活動。
・イノシシは夜行性であるという記述や固定観念があるが、危険が及ばないことがわかれば、日中でも活発な活動を行う。
・定住期と移動期を繰り返す移動パターンを持つ。
・助走なしに1m以上の高さの障害物を飛び越えることができる。跳躍する際は助走をつけず、障害物の近くで踏み切る。
・くぐり抜けるのも得意。障害物が複雑になると、その下をくぐり抜ける傾向がある。
・20cmの隙間があれば、成獣でも地面を掘らずに通り抜けることができる。
・鼻の力は非常に強く、大きな石でも簡単に動かすことができる。
・嗅覚は非常に優れている。
・視覚情報も有効利用。色覚は、青色系の色(青緑・青・青紫と紫)については明確に識別できるが、赤や緑に移行するにつれ見えにくくなり、灰色と区別できなくなるようである。
・光、音、においを使った防除技術は、必ず慣れを生じ、効果は一時的。
・学習能力は高く、1頭が田畑への侵入に成功すると、それまで侵入できなかった個体も成功した仲間の侵入方法をまねて侵入。いわゆる模倣が成立している。
・生後1年半でほぼすべての個体が性成熟。早いメスは1年で生殖に参加することがあるが、雄は3歳齢以降が一般的。
・基本的に年1産(5月~6月頃)で4~5頭を出産。
・雑食性で何でも食べる。
イノシシ
(写真提供:麻布大学獣医学部江口祐輔氏)
柵を跳び越すイノシシ
(写真提供:麻布大学獣医学部江口祐輔氏)
・群れとよばれるよくまとまった集団で生活。メスとそのコドモが基本で、オトナオスの割合は全体の5~15%と少ない。
・群れごとにある程度決まった独自の行動圏を持ち、その中を日々遊動しながら生活。
・日の出から日没までの明るい時間帯だけ活発に活動。夜間は行動しないので、夜間の被害はない。
・オスは四歳ぐらいから生まれた群れを離れはじめ、一生の間よその群れに入ったりハナレザルとして生活することを繰り返す。
・メスは生涯出生群を離れることなく過ごす。
・メスは四~五歳で初めて発情し、六~七歳で初産を迎えることが多いが、飼育下や餌付け群では、発情や初産が一~二歳程度早くなることが知られている。
・野生下では、二、三年に一回出産することが多く、双子を産むことはほとんどない。交尾季は秋から冬、出産季は春から夏。
・植物性食物を主な食物とする雑食性だが、昆虫などの動物性のものも好んで食べる。地域によって食べるものはずいぶんと変わる。
道に現れたサル
(写真提供:埼玉県農林総合研究センター)
サルの群れ
(写真提供:埼玉県農林総合研究センター)
・森林と草原の間を行き交う「林縁(エコトーン)生活者」であるため、農林業被害を引き起こしやすい。
・森林の伐採や環境の改変に対して適応的である。
・群れで生活するが、通常、雄と雌は別々の群れをつくる。
・雄は角を持つ。
・群れ性は、個体が土地を排他的に利用しないことで成り立っている。このため、土地と資源が集団的に共有されるから、密度効果は働きにくい。(個体数密度が極めて高くなることがある。)
・活動は昼夜を問わない。昼間は主に森林域、農耕地などへは夜間に侵出。
・農業被害は主に食害で、イネ、ムギ、ダイズ、トウモロコシ、根菜、葉菜、ワサビ、各種果実類、各種飼料作物など、およそあらゆる農作物が対象となる。
・「特別天然記念物」に指定されている。北海道には生息していない。
・シカよりもやや小型であるが、オスもメスも太く短い角をもっている。
・森林と結びついた「森林生活者」である。
・1頭1頭が別々に生活する「単独生活者」。群れができないわけではないが、せいぜい母親と子供の2頭連れか、繁殖期のオスとメスのペアが見られる程度。
・行動圏は長期にわたって安定している。
・隣の個体が入り込むと互いに攻撃して追い出す行動が見られる。(なわばり)
・植物に依存し、移動しながら嗜好性の高い植物を選択的に食べる傾向が強い。
・本来はカナダ南部から中央アメリカに広く分布する。
・ペットとして持ち込まれたものが飼育放棄や脱柵などで野外に放たれ野生化。分布域は拡大傾向。
・我が国では都市周辺や人家周辺、農耕地などに広く生息する。
・完全な夜行性。人によくなれるが、一方では凶暴で、人を攻撃することがある。
・雑食性で、小動物、魚、鳥などの動物質とともに、果実や農作物、生ゴミなどを採食する。
・出産期は3~5月で3~6頭の子供を出産。
・アライグマ回虫症は人獣共通感染症であるため、注意が必要。
・ひたいから鼻にかけて大きな白帯。ハクビシン(白鼻芯)の名前もこれに由来。
・ほぼ完全な夜行性で、夜間活発に採食活動。
・里山や人家周辺に生息し、人家の天井裏や樹洞、岩穴等などを巣穴として利用。
・同一の巣穴を利用し、3~6頭の群れをつくり、ともに活動することがある。
・雑食性で、昆虫類、ミミズ、小魚、トカゲ、ネズミ類などの動物類も食べるが、果実食が中心。とくに甘みのある果実類への嗜好が強い。野菜類も食害。被害はともに収穫期。
ハクビシン
(写真提供:埼玉県農林総合研究センター)
・ネコ程度の大きさで、主に西日本に生息しているが、分布域や生息数は拡大傾向。
・流れの緩やかな河川・池・沼などの水辺で生活。土手などに巣穴を作る。
・夜行性で、昼間は巣穴で休んでいることが多い。
・1回に3~8頭の子供を、年に2~3回出産するので、繁殖力は極めて高い。
・イネの葉や茎などのほか、水辺近くのニンジンやジャガイモなどの根菜類やスイカやキュウリなどを食害。
・冬季には水面上に水生植物をまとめた「プラットホーム」と呼ばれる浮巣を作り、休み場としている。
イノシシ、カモシカ(ニホンカモシカ)、アライグマ、ヌートリア、ハクビシン
・「鳥獣害対策の手引き」江口祐輔・三浦慎悟・藤岡正博編著、発行:社団法人日本植物防疫協会
サル(ニホンザル)
・「鳥獣害対策の手引き」江口祐輔・三浦慎悟・藤岡正博編著、発行:社団法人日本植物防疫協会
・「里のサルとつきあうには-野生動物の被害管理-」室山泰之著、発行:京都大学学術出版会
シカ(二ホンジカ)
・「鳥獣害とその対策」植物防疫特別増刊号No.3、発行:社団法人日本植物防疫協会
・「鳥獣害対策の手引き」江口祐輔・三浦慎悟・藤岡正博編著、発行:社団法人日本植物防疫協会