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富士市のなしは、明治元年ごろに富士市西部の富士郡加島村(現在の富士市水戸島地区)を中心とした水田地帯に栽培したのが始まりといわれています。 当地の地質が富士川の沖積層による砂質土壌で、排水が良くなしの栽培に最も適しており、果実が非常に甘くなることが産地化につながり、大正末期から昭和初期にかけて隆盛を極め、当時の栽培面積は300haにも及ぶなど、静岡県内では志太梨と並ぶ二大産地として全国的に有名になりました。当時の品種は、「長十郎」が主体で「今村秋」や「菊水」なども栽培されました。 しかし、昭和10年代になると病虫害が広範に発生し、また、その後、戦争による食糧増産で強制伐採されたことから壊滅状態となりました。戦後になって、再び増植され、昭和59年に栽培面積は51haまで増えましたが、輸入果実との競合や都市化の影響で平成15年には40haまで減少しています。
富士市のなしは主に水戸島・鷹岡・浮島地区で栽培されています。 現在代表される品種は、「幸水」「豊水」で、それ以外にも「新水」や「喜水」なども栽培されています。 平成18年産静岡県のなしの栽培面積は175ha、収穫量は2,330tで、そのうち、富士市は栽培面積40ha、収穫量704tで、それぞれ県下全体の23%、30%を占めています。収穫期は、8月を中心に遅いものでも9月下旬までで、ほとんどが農家や農協の注文・宅配によって販売されています。
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