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関東農政局

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イベント概要

更新日:平成31年3月22日

平成30年度 食育活動の実践に関する交流会(概要)

テーマ   君たちが主役!~次の世代へ広げよう・つなげよう食育の環~

日   時   平成31年2月13日(水曜日)12時45分~16時00分

会   場   学校法人佐藤栄学園 花咲徳栄高等学校(埼玉県加須市花崎519)

出席者   69名(企業・団体26、教育機関4、行政7、高校生32)

出席者のエントリーシートはこちらをご覧ください (PDF : 20,645KB) 

(スタメシ実食会)
  開会に先立ち、花咲徳栄高校食育実践科の生徒が提供する、学力向上(記憶力・集中力)に有効と考えられる給食、「スタディメシ」(略称:スタメシ)の実食会を行いました。

スタメシの説明についてはこちらをご覧ください (PDF : 901KB)

  












1.  開会あいさつ

関東農政局長  浅川 京子
 
本日はお忙しいところ、本交流会に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。また、花咲徳栄(はなさきとくはる)高校の先生方、生徒の皆様には開催に当たり御準備をいただき、感謝申し上げます。

  現在、国で取り組んでおります「第3次食育推進基本計画」は本年度が折り返しに当たり、政策のフォローアップをしているところです。そこで議論をされている重要なテーマのひとつが「朝食の欠食」です。朝食を欠食する子供の割合は前年度に比べ0.9ポイント増加しております。若い世代は横ばいですが高止まりの傾向であり、男女の比較では男性の方が多い状況です。さらに若い世代にとって朝食を食べるために必要なこととして、「朝早く起きられること」「自分で朝食を用意できる時間があること」などが指摘されています。
  二点目のテーマ、食文化の継承については、地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法を継承し、伝えている国民の割合は減少してきており、特に若い世代の男性で「受け継いでいない」と答えた人の割合は6割台と高い状況です。食文化の継承・伝承をするために必要なことは、「家庭」で教わる・伝えると回答した人が7割となっています。

  さて、本交流会は、「君たちが主役!~次の世代へ広げよう・つなげよう食育の環~」をテーマに、埼玉県内唯一の食育実践科を設置する花咲徳栄高等学校にご協力をいただき、開催させていただくこととなりました。同校の取り組みは、昨年6月に当局主催で開催した食育月間セミナーでも発表いただいたところです。「小・中学校では学校給食や体験授業などの食育が行われるが、高校においては途切れてしまう。この期間に充実した食育が行うことが重要」との話を伺いました。参加者のアンケート結果からも、「高校生活での食育はこれからの若い世代のためにも必要」。また、「食育を通じた生徒の学力面、体力面での成果、家庭や地域における広がりついて話を伺えた」など、参加者から高い評価を受けたところです。

  本日は、食育実践科の曾田友紀(あいだゆき)先生から、「食でつながる人々の環 ~若い世代が担い手となる食育推進~」をテーマにお話をいただきます。続いて、朝食の欠食や食文化の継承をテーマに参加者と高校生によるグループディスカッションを行い、課題解決に向けた意見交換をしていただきます。 本日の交流会を通じて参加者が若い世代に対して、食育に関心を持たせるための活動のヒントにしていただければと思っております。
  ご参加の皆様の積極的な意見交換により、食育の環が次の世代へ広がり、様々な課題の解決に結びつくことを祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。

 
学校法人佐藤栄学園 花咲徳栄高等学校  校長  田中 一夫 氏
  本日はお忙しい中、本校にお出でいただきありがとうございます。また、浅川局長をはじめ関係各位の皆様のご臨席をいただき交流会が開催できますことを嬉しく思っております。 本校は平成26年から3年間、「食とスポーツ」をテーマにスーパー食育スクールとして指定され、昨年はつながる食育推進事業モデル校として、「食でつながる人々の環」をテーマに食育指導を展開してきております。

  先ほど食事の際に生徒からも説明がありましたが、本年度の取り組みの一部を紹介させていただきます。まず、毎月はじめに全校朝礼が行われています。その際、食育実践科の生徒が全校生徒を対象とした食育指導を行っています。本日召し上がっていただいた給食、スタディメシは記憶力増進を図るレシチンを多く含んでおります。運動選手に必要なカロリーを摂取するアスリートメシ、そしてカルシウムと鉄分を多く含むCaFe(カフェ)メシ、この3種類の食事を生徒・保護者・地域の方にご提供をしながら食育指導を行っています。
  また、幼稚園・小学校・中学校を対象に本年度は18校に出向きまして、出張・交流授業による食育指導のほか、食育だよりの発行などを展開しております。
  知育・徳育・体育の基となる「食育」、本日の交流会が食の環を未来に広げる有意義な会になるよう確信をして、挨拶とさせていただきます。


  
会場:花咲徳栄高等学校 食堂 

2.  情報提供  「食でつながる人々の環~若い世代が担い手となる食育推進~」
    学校法人佐藤栄学園 花咲徳栄高等学校食育実践科 科長補佐 會田 友紀 氏    資料(PDF : 9,642KB)
  本日のテーマは、昨年度のつながる食育スクールでもテーマにしました「食でつながる人々の環」としました。サブテーマの若い世代とは20歳代、30歳代と統計などでは言われていますが、今回は高校生たちが担い手となる食育推進の事例を発表します。昨年、関東農政局主催の交流会に参加させていただいた際、高校生に注目していただきました。実際、現場で高校生と接していますと、この時期に食育の重点を置くことで多くの食の問題が解決していくのではと感じています。
  小・中学校までは学校給食や体験授業等があって、食育に触れる機会が多いと思いますが、高校になると学校給食が無くなり、遠くから通学する生徒や親が仕事に出始めることから食事が一人になり、好きなものばかりを食べたりすることなど食生活が乱れ始めると感じています。
  本日は本校の食育実践科だけではなく、学校全体で取り組んでいる内容を少しご紹介したいと思います。はじめに本校の紹介ですが、開校37年目で敷地面積は東京ドーム約3個分です。400メートルトラックにテニスコート6面、温水プールや武道館など、とても設備が整っている学校です。全校生徒は約1,800人おりまして普通科が多数を占めていますが、食育実践科も各学年に2クラスずつあります。本日は食育実践科の2年生と3年生が、この後のグループディスカッションに参加します。この科は卒業と同時に調理師免許が取得できますので、卒業後に直ぐ就職する生徒もいれば、管理栄養士や栄養士になるため大学に進学する生徒も多いです。また、部活動の参加率も非常に高いということで参考にしてください。

  では、簡単に報告させていただきます。過去3年間スーパー食育スクールでの指定校、そして翌年にはつながる食育事業として、文部科学省の事業を4年間継続してきました。本年は事業としては無いのですが、引き続きこの取組を継続しています。その中で、特に食育実践科の生徒が普通科の生徒に行っている内容を中心に説明します。本校では3つの食事を提供しています。本日、召し上がっていただいたのはスタディメシ、略して「スタメシ」です。スタミナのあるご飯と思われる方も多いのですが、そうではなく集中力と記憶力に効果がある食事ということでメニューを構成しています。また、アスリートの生徒に向けた「アスメシ」、それから成長期に大事な栄養素であるカルシウム・鉄分を豊富に含んだ、元素記号のCaとFeを文字を取りまして、「カフェ(Cafe)メシ」という3つのコンセプトで提供しています。全て料理は手作りで冷凍食品等は一切、使っていません。学校給食だと当日に切り出し、当日調理という流れになっているようですが、本校では調理師免許を取るため、衛生管理の面で前日どこまで仕込みをするのかも大事なので、昨日も夕方6時まで仕込みを行い、どのような状態で保存して、どこから調理するのかを考え、本日の料理を提供しました。
  アスメシは1,100キロカロリーくらいありますが、成長期の高校生にとってはお昼をしっかり食べることが必要なので、炭水化物が主になっています。資料に掲載されているこの時期は5月でしたので旬のタケノコなど、できる限り旬の食材や生のフルーツを使用しています。また、ご飯のときにしっかり噛む力をつけるという意味で玄米を混ぜたりもしています。はじめの頃は玄米を混ぜると、皆けげんそうな顔をしていたのですが、玄米の特性を説明することで、最近は違和感なく食べるようになりました。
  また、スタメシではタンドリーフィッシュとして、カラスがれいをカレー味にして出したのですが、魚というだけで生徒が敬遠するのか、スタメシは食数があまり伸びないのが現状です。資料では鰯を手開きにしたものに、生徒が好きだという明太マヨネーズを塗り、生徒寄りにしたメニューにしたり、ししゃもは春巻きに包んで揚げたり、パン粉にパセリを混ぜてグリーンフライにして出すなどメニューの構成を考えています。メニューは食育実践科の生徒に、夏休みや冬休みなど長期の休みを利用して献立を考えさせ、教員が何品かセレクトしながらバランスを見てメニュー構成をしています。
  カフェメシはちょっとした小鉢にしていて、デザートも付けるので女子にはとても人気です。この時はさんまの生姜煮を出したのですが、前日から煮込んで鍋止めしていたので骨まで軟らかく食べられ、とても残食が少なかったメニューです。
  本日こちらの会場で召し上がっていただいたように、普段は普通科の生徒や調理を担当しない食育実践科の生徒に向けて、料理作成から提供まで全て生徒が行っています。本日も調理室の向こう側で食べ終わった食器を洗っておりますが、それが終わってから自分達の食事を摂るという流れになります。担任やクラブ顧問の先生と一緒にテーブルを囲む時間は、共食という意味で大事な時間だと感じています。本日は外部の参加者が多いせいか、静まり返っていたのですが、普段はもう少しにぎやかにしています。
  食育指導として、Q&A方式のクイズ形式で食べながら手を挙げるなど、参加して盛り上がるという時間も作っています。本日、生徒の顔つきを見ると緊張していて、最初は静かだと思いますが、積極的に話しかけてください。私から見ていて、食育実践科の生徒は普通科の生徒よりも会話が上手だと思っています。コミュニケーション能力が徐々に身に付いてきていると感じていますので、この後のディスカッションも有意義な時間にしていただきたいと思います。

  資料の全校朝礼については体育館に1,800名ほど集まる中、ステージ上でパワーポイントを利用し、その時期の食材やアスメシ・スタメシの紹介など、興味・関心を持ってもらえるような取り組みをしています。アスメシやスタメシなどは500円の希望制で申込みをしているので、高いと感じるなど食べない生徒は3年間で1回も食べないというのが現状です。1,800名全員に興味を向かせるのは大変で、何がきっかけで食に関心を持ってもらうか毎回試行錯誤しています。興味を引く情報を盛り込みながら、私が話すよりも同年代の生徒が話すことで耳を傾けてくれることが多いので、この朝礼の時間を利用しています。また、食育実践科の生徒が5~10分間、普通科のホームルームに出向き、この時のテーマはカルシウムや鉄分ということで、骨粗鬆症や若い世代はカルシウムは蓄えられるという話、鉄分不足による貧血の話、最近話題になっているスポーツ貧血など生徒が生徒に伝える時間を確保しています。

   食に繋がるという意味では学校内だけでなく、異なる年齢の方々との交流も実施しています。中学校で実施しているのはフルーツの飾り切りです。オレンジやグレープフルーツに飾り切りをいれることで、華やかな見た目になります。これを本校の教員が中学校に出向きデモンストレーションをして、中学生の各テーブルに食育実践科の生徒が入り1時間で完了する調理実習を行っています。 近くの中学校の場合は本校に来ていただいて、この時は鰯のつみれ汁を作りました。鰯は手開きで簡単に作ることができ、多少形が崩れても問題なく失敗の少ないメニューです。魚は臭いもあり血も出ますが、魚嫌いな生徒も自分で作ったものは残さず食べていたのが印象的でした。これは1時間半程度でできる実習です。
  小学生との取り組みでは地元の食材を使ったみそ汁の調理実習や、3色食品群の劇では赤・黄・緑レンジャーの格好をして、3色食品群によるバランスの良い食事で強い体をつくるという簡単な劇をしています。トマトに関する○×クイズは単純な問題ですが、小学生は正解すると嬉しいので盛り上がります。1.2年生は劇、3.4年生はクイズ、5.6年生は調理実習という形で小学校全学年とのコラボ授業を実施しました。
  幼稚園児とはピザやパン作りに高校生が入って一緒に作るという実習。また、アンパンマンの劇をしたこともあります。少子化で兄弟も少ない中、このように幼稚園児、小・中学生と高校生の交流が、とても貴重な時間になっています。そして本日、初めての試みで大人と高校生が交流するということで、教員やスタッフの我々の方が緊張しておりますが、上手にやってくれると期待しています。

  学校全体で食育に取り組み始めて丸5年が経ち、先ほど話したように生徒達とのコミュニケーションが増えたと感じています。1,800人もいますので私も全く知らない生徒が多くいるのですが、声をかけられる機会も多くなりました。保護者会などで保護者にも食に関心を持ってくださる方が増えてきたと実感しています。食に関する意識はあり、実践まではいくのですが、今日やっていることが直ぐ結果に繋がるわけではないという食育の難しさは、皆さん実感されていると思います。そして、これは大人もですが、全くの無関心層にどのようにアプローチしていくのかというところが今、一番の課題です。
  また、これまで生徒達の骨密度やヘモグロビン値を取っているのですが、このデータを皆さんのところで活かしていただける機会があればと思います。生徒1,800人分の4年間の追跡ができるくらいの膨大なデータがありますので、紹介させていただきます。

  今後の課題としては、間断なき食育の推進と多くの体験がとても大事だと思っています。食育実践科の生徒達は本日のスタメシでもそうですが、経験を増すごとに成長していくことが実感できるので机上論で進めるよりも、手や頭を使って実際に体験することがとても大きいと感じています。小・中学校までは保護者が考える食事が主体だと思いますが、自立していくために、自分たちで考え食事ができる・作れるという準備期間として高校の役割があると思っています。今、テレビではどのチャンネルでも健康番組をやっていて、生徒は知識があると思いますが、実際にそれを確かな情報として実践することが大事な時期になってきています。時間は掛かりますが、このような形で今後の課題解決を進めたいと思います。
  本日のテーマ「食でつながる人々の環」ということで、食には多くの関係者がいますので、その一角に高校生を中核として生産者や企業・行政の方、保護者等が多くの場を設け、関係者全体がトータルウィンとなるような取り組みを今後も継続していければと考えています。

3.  グループディスカッション

【アイスブレイク】 目玉焼きにかける調味料は?   【テーマ1】 朝食の欠食について   【テーマ2】 食文化の継承について


    【グループ1】  進行及び発表  東京家政大学ヒューマンライフ支援センター  内野 美恵  氏


ワークシート


  最初のお題である朝食について、どんな朝ご飯を食べているかを皆さんに聞いたところ、ご飯派という方とパンとヨーグルトやコーヒーというような洋食のものを毎日同じものを食べる派と、あと一人面白い方がいらして、朝いくらでも食べられてしまうので、最近ダイエットのため量を軽くしているという方がいました。朝ご飯を食べないということは考えられないという方もいました。
  1班のグループは健康的な方が多かったのですが、その方たちの前日の寝る時間と朝起きる時間を聞いてみましたら傾向が出ました。朝食にご飯と前日残ったおかずなどで一汁三菜をしっかり食べている方は11時台には寝ていました。それに対して、朝にパンやルーティーンの食事やたまには朝食が食べられない時があるという方は、寝る時間が早くて12時、遅くて2時、3時ということで、朝食の内容と睡眠時間には関係がありそうだということです。朝食内容を充実させるには7時間以上寝るということが大事ではという傾向が見えました。朝食を摂ることは習慣になっていることなので、食べようと思って食べるのではなく習慣の中で食べているということです。
  この班にはいなかったのですが、周りの人で朝食を食べない人がいるかとお聞きしたらずいぶんいるということで、その人たちの理由を想像していただいたら、夜スマホをいじったり夜ゲームをしているとか、寝る時間が遅いため体質として朝ご飯が食べられないという人がいるとのことです。昔に比べて例えばスマホやネットとかの誘惑が多すぎて、それらが朝食欠食の理由になっているという意見にまとまりました。
  自分たちの中で習慣づけて何をするかしないかは個人が選ぶ時代になっています。睡眠時間や自分の余暇の時間にやることやらないこと、朝食を食べること食べないことを個人で選択していくことになるのですけれど、最近は、朝食をしっかり食べた方が学業成績が良いというエビデンスも出ていますのでこのような情報を自己決定の際に理解しておくことが大切と思います。
  食文化の継承についても非常に面白い議論が展開されました。残したい伝統、伝えたい伝統食は何ですかと伺ったところ、三つくらいのカテゴリーにまとめられました。まず日本人の味覚として残したいものとしてウナギ、ナマズ、イノシシ、サンマの寿司、それからクジラという意見が出ました。残したい地域の味としては、神奈川県の焼き団子、埼玉県のサツマイモなどいろいろ出ました。また、自分の家で作っている手づくりの味ですね。我が家のお雑煮は丸餅で薄口しょうゆだよとか、家のお味噌汁は手作りの田舎味噌だよとか、おばあちゃんの手作りの梅干しを食べているとかいろいろ出ました。富山出身のお母さんがいるご家庭では、雪が降ったらみぞれ鍋、春には菜の花や豆ご飯を食べるとか、いろいろありました。その人なりの食文化のバックグラウンドが出てきました。
  こういったものを課題解決に結びつけた時に、まず若い世代からは SNS にレシピを投稿して我が家の味を残していく方法があるのではないかとか、イベントとして学校や保育園で食べる企画や、外食産業で鍋比べをする企画をして出展することで郷土料理を食べられるレストランを作ったらどうかとか、そんなアイディアが出ました。
  今日は、食に関心がある人たちが集まっておられ、なぜ関心があるのかお聞きしたら、家族そろって食事を食べる経験から食への関心が生まれているというお話しが出ました。どうしても孤食とか一人暮らしになると自分だけでしか食べないということになるのですが、家族で食べたり違う世代の人と食べるという経験が自分の食の関心を引き出していて、それを伝えられた人は次の世代に伝えることができるということでした。本日のようないろいろな世代の人がみんなで食べて、食のことを一緒に考える機会が重要ではないかということにまとまりました。

    【グループ2】  進行及び発表  コープデリ生活協同組合連合会   宮川 和之   氏
  アイスブレイクの目玉焼きに何をかけるかということでしたが、醤油、塩コショウ、ソースとマヨネーズとありましたが、会場でマヨネーズの方はいらっしゃいますか。キユーピーだ、キユーピーの人だ・・・(笑)。面白かったのはソースをかけていらっしゃる方にソースにはいろいろ種類があり、何ソースかお聞きしたらみんな中濃と言っていました。この会場でソースは中濃以外をかけている人はいますか。少数派ですね、ウスターでしょうか。なぜウスターではないのかとお聞きしたら、ウスターは流れてしまう、しっかりと卵の上に残しておきたいからとのことです。私は醤油派ですが、醤油も流れるじゃんということで盛り上がりました。
  朝ご飯のところになりますが、2班の皆さんは何が何でも食べるという人達ばかりでした。どんな困難があろうとも食べる。夜更かしであるとか仕事が忙しいという中、なんとしても食うとのことです。なぜかと聞くと付せんにはメリットよりデメリットが多く書かれていました。皆さんが感じていらっしゃるのは元気が出る出ないというところです。どれだけ睡眠時間が取れなくて眠くても、食べることによってきちんと脳が働いて仕事や勉強をする力が湧くという意見がありました。高校生の男子から、自分はサッカー部で、食べたときは元気とかではなく気分が上がる、食べないと下がると言っていました。そういったことに集約されているのではないでしょうか。皆さんもご承知のとおり体温が上がる、生活リズムがリセットされる、集中力が上がるという沢山のメリットを言っていただきました。
  そんな中、朝食を摂れない人たちもいるよねということで、どうしたら摂ってもらえるかと話をしたときに、2班の皆さんは何としても食べていますが、やはり時間がないということです。時間がない中、どうやって朝食にありつくかということで皆さんいろいろ工夫をされていました。前日から準備をしますとか、この際だからコンビニを活用しましょうとか、時間がないのは皆さん同じですから、何かしら食べるところから始めようと訴えていくのが良いのではないかというお話がありました。その中でちょっと面白かったのが、家でダメなら住んでいる地域や学校が朝食を用意して、とにかくそこに行って食べようぜみたいな流れを作るといいのではないかという意見でした。手作りというのがベストですけれど、何としても食べようということでまとまりました。
  食文化の継承ですが、郷土食とか地域の食材の話では、皆さんはいろいろな地域のいろいろな食材をたくさん言っていただきものすごく盛り上がりました。埼玉に住んでいる方が多かったのですが、面白かったのが「ゼリーフライ」です。私は知りませんでした。オカラを揚げたようなものなんですね。クワイをチップにして召し上がるとか、さいたま市の食文化らしいのですが、クワイを粉々にしてご飯と炊くというのがあるそうです。松伏町はお米の産地なのでお米を使ったパンとか、昔のものもあれば今のものもあったりして面白かったです。「藤焼きそば」という紫色の焼きそばだそうですが、シソを練り込んであるのでアントシアニンが含まれているとのことです。
  その逆で盛り下がったのが行事食です。いろいろ名前は出てくるのですが、実際自分が行事に合わせてやっているかというと、やっていないという意見が多かったです。ですから、行事食が盛り下がっているなら何とかしたいという話になった時、お一人の方から餅つきって無くなっちゃったよねという問題提起をいただきました。私も子供がいて毎年地域の餅つき大会とかには足繁く通っていたのですが、ノロウィルスとかの影響でやっている場合ではないという状況にもなっているところです。行事食をどのように盛り上げていくかについて餅つきを切り口に考えていったのですが、きちんとしたコミュニティがあれば、餅つきをやろうぜ、ノロウィルスもちゃんと管理してやろうぜというように、行事食をどのように盛り上げていくかということを考えていけば継承していく土台ができるのではないか思います。事件、事故が起こってツイッターに上げられたらどうしようかというマイナスなところから入るのではなくて、食文化をどのように継承していくかというところを詰めて話し合い、地域のコミュニティで盛り上げていくのが良いのではないかという話にまとまりました。    



ワークシート


    【グループ3 】 進行及び発表  墨田区 保健福祉部   高橋 久美子   氏
  アイスブレイクで、私たちのグループはほぼ醤油でお一人だけ塩コショウの方がいました。
  まず、朝食の欠食についてですが、私たちのグループはほぼ全員朝食を食べています。高校生も必ず食べてきているということに感動しましたが、たぶん全国的な調査だと他の高校生であればもっと低かったのではないかと思いました。
  朝食を食べるメリットというところでは、一番多かったのは頭が働く、動き出す、元気が出るということを皆さん挙げていました。朝食を食べることが大切だということはわかっているけれど、どうして食べない人たちがいるのだろう、どうやって働きかけたらいいのだろうと話し合いました。まず、高校生の皆さんから出たのは、この学校が取り組んでいるように同世代の人に朝食の大切さを訴えていくことが大事ではないかということです。おじさん、おばさんから言われると説教みたいになってしまうことが、同世代から伝えられればまず食べてみようという気になったり、伝えている本人が朝食を絶対に食べなくてはという気持ちになっていく取組が良いのではないかという話し合いになりました。
  全く食べていない人は手軽なところからスタートしましょうということで、例えば、おにぎり1個、バナナ1本なら数秒で剥いて食べられるというようなところです。また、面白かったのは「パワーサラダ」という提案がありまして、生野菜にゆで卵1個、それにドライフルーツなどを加えて好きなドレッシングをかけるというものです。何か定番なものを作り自分のパワーの食材にしていくのも良いのではという話がでました。環境や周りの理解も必要ということで、例えば、朝食を食べていない人は学校に到着してからコンビニで買ったものをその場で食べて良いよとするとか、大人でも会社に着いてから、お前食べてきていないならここで食べろよという周りの理解を増やしていき、朝食を食べる人を増やしていこうという話も出ました。
  続きまして食文化の継承です。このグループでもいろいろな食材が出まして、私も変わっているなと思ったのが先ほど出た「ゼリーフライ」だとか、ナマズ、クワイというのもこちらが産地だということを知りました。結構皆さんはいろいろな郷土食、郷土料理をご存じで、若い人も学校給食で食べているとか、地元のことをご存じでした。
  課題としては、食べたことはあるけれど作れるかというところではないかという話も出まして、今後は作れる人に自分がなっていこうということです。そのためには、おじいちゃんやおばあちゃんなど作れる方と共食をしたり、行事食とはそもそもの云われがあり、いったいこの時期になぜそれを食べるのだろうという云われを知っていく。きっとその中には旬の食材が入ってくると思うので、そのことを知っていくということです。郷土食を発信していく方法としては、SNSを使っていろいろな方に美味しいよとか食べてみたいという気持ちを伝えていく発信の仕方が良いのではないかという意見が出ました。先ほど申し上げた共食や旬の食材を知るということで地域のコミュニティが生まれてきて、そこを使って伝えていくのが大事だという意見が出されました。 


ワークシート


    【グループ4】   進行及び発表  ハウス食品グループ本社株式会社  横井 まどか  氏


ワークシート


  朝食を食べるメリットについて、元気が出るよね、体を元気に動かせるよねということです。欠食するデメリットとして、會田先生もおっしゃっていた、高校生ぐらいから給食がなくなること。給食がなくなることで栄養不足やカルシウム不足に陥ってしまうので給食は大事だよねという話をしました。私たちのグループは皆さんかなり朝食を食べてきていました。特に学生の皆さんは自分で朝食を用意されているとのこと。先生もおっしゃっていましたが、親御さんが働かれていても自分で何とか食べようという意識がすごく強いということを感じました。この子たちに将来を託したいとすごく感じました。前の日の夕食を自分の朝食用に確保して、しっかり食べて登校しているというのが印象的でした。私たちメーカーや外食、地域が朝食を食べない子供たちに対してできることは何かということで、食べる場所を学校側が提供すること、企業でも朝食を提供するということが出てきており、そのようなことが必要となってくるのではないかということです。メーカーや外食に向けてはすぐ食べられる朝専用の商品が欲しいとか、必ずしも家庭の中で食べなくても良いのではないかという意見が印象的でした。子供は保育園とか小学校の時に、例えば「今日は七草がゆの日だよ」という知る機会、学ぶ機会、刷り込みを受ける機会があると思うのですが、やはり、大人に対しては難しくなってきます。もともとどうして食べないといけないか、ここの学生さんは勉強されて意識が上がって朝必ず自分で用意してきますというお話でしたので、やはり、大人に対しては知識の啓蒙が大事だということです。話の中で、生活スタイルが乱れてくると朝食べられないということなので、そこに向けた具体的なアプローチを考えていかなければいけないと感じました。
  食文化の継承では、小さい頃は学校や地域で行事にふれる機会が多くて、意外と子供は知っているよねというお話ですが、大人になってくると自分の地域で何が採れるかわからない、知る機会も少ないですとか、継承の場がそもそもないというお話になりました。
  家庭の中で親が頑張って継承しなくてはいけないのかということではなくて、私たちメーカーとか外食がスーパーやコンビニをどんどん頼りましょうということです。学生の皆さんから日本食を作るのは大変ですよねという意見もあり、たしかにその通りだと思いました。日本食は手間もかかりますが、少し加工した商品を出してあげたりして、そこをクリアにできないのかなという意見もありました。
  また、まだまだ、私たちは若者に付いていけていないとすごく感じました。若者はYouTubeを相当観られており、例えば外食でのマナーの継承は家庭なのかなという議論をしている中で、いや箸の使い方を動画で流しているとの意見もありまして、私たちも若い世代と交流しなくてはいけないなと感じました。
  日本らしさを継承について、旅行では食を楽しみに行ったりしますが、やはり、地域が活性化していかないといやだよね、日本らしさを大事にしていきたいよねということでした。
  冒頭、申し上げましたが、生徒さんたちが素晴らしくて、この子たちが今後大学に行ったら友達を巻き込んで、みんながキーパーソンとなってご飯を作ったり、今日みんなでご飯に行こうよという風になってねということでまとまりました。

    【グループ5】   進行及び発表   長野県農村文化協会   相澤 啓一   氏
  朝食について、私たちの班は全員が毎日食べており、それが当たり前ということでした。味噌汁を飲むと落ち着く、元気が出るということで、食事の内容はご飯であったりパンであったりいろいろでしたが、玄米を食べているという高校生がいまして、100kgあった体重が83kgまでになったとのことで、とても良い情報をいただきました。
  大人はなかなか忙しく朝食を通勤の車の中で食べていくなどして時間を工夫したり、コンビニなどで工夫して食べている方もいるということでした。朝食はブドウ糖などのエネルギー源となり、しっかり摂らなくてはということを親も子も意識すること、行政では朝食の講座などの開催も必要という意見が出ました。普段の朝食は今申し上げたような形のものですが、朝食を食べないと頭が働かなくて元気に過ごせないとか、目玉焼きには昔からマヨネーズをかけていたという食習慣もあって、人間の嗜好は「つ」のつく歳、九つ、9歳までに味覚が決まってくるので、その時までにいろいろな幅の味覚を覚えていくことが大事なのかなという意見もありました。
  食文化の継承ですが、私たちのグループではあまり郷土食といっても馴染みがないねということでした。また、ちょっと手が出しにくい、食べたことがないものだから食べにくいということがあったのですが、何とか書き出していただいたら、加須の地域はうどん、ナマズの料理、群馬県の館林にもナマズ料理があるということで、どうもこの辺は沼地が多かったのでそれらを食する文化があり関連もあったのかなということがわかりました。川越の方から通っている方は、川越のサツマイモを使ったサツマイモご飯などが給食に出たりしたのでよく食べたということで、風土との繋がりがあるようです。意見として、地元の郷土料理としては、興味がないけれど市の広報誌で郷土食や料理をPRすれば少しは気になると思います。また、海外の方が和食を評価しています。逆に海外でも和食を大事にしたいということもあって再認識をしていくべきではないかということも出ていました。いずれにしても食文化について、いろいろな引出しを多く持つということが良いのかと思います。和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことは、ただお寿司やたこ焼きが和食だというのではなく、その裏にある日本人の気持ち、故郷や地域を大切にする気持ち、そういう思いが和食に表れそれを守っていこうということなので、それをひけらかす話ではなくて、引き出しとして持っていればいろいろなところで話が出たときに、実はこういうこともあるよと伝えることができれば幅のある人間になれるということで話は続いていきましたがここでまとめといたします。


ワークシート


    【グループ6】  進行及び発表  日本成人病予防協会  越川 絵里子  氏


ワークシート

  最初のアイスブレイクでは、塩コショウ、醤油といった意見、あとブラックペッパーを使うという意見もありました。生徒さんの方からご飯と一緒に食べることが多いので醤油をつけますとか、パンと一緒に食べるので塩コショウとケチャップをつけて食べますという意見をいただきました。私は幼いころから親が塩コショウで出してきたので、何で食べる時も塩コショウでしたが、きちんと食材との組み合わせを考えて食べられているのだなと感心させていただきました。
  では、朝食の欠食についてお話しさせていただきます。今日ここに来るとき、非常に関心の高い方がお集まりなので、皆さんは朝ご飯を食べてきているとお答えになるだろうと思ったのですが、伺ってみると食べていないという意見もありました。大人の方と高校生の方でも休みの日には食べられないこともあるとのことでした。食べない人がどうすれば食べるかを中心においてお話をさせていただき、まず、朝ご飯を食べるようにするためには、本能的にお腹が空けば食べるようになるのではないかという話になりました。そのためには、夜遅くまで起きているのではなくて、早く寝ることや生活リズムを整えることが基本となる、そこから正していくことにより本能的にお腹が空くのではないかという話になりました。また、学校に早く行くようにすれば、朝、時間が無くて家で食べられなくても、どこかで買ってきた朝食を学校で食べたりすることもできるのではないでしょうかという意見もありました。そのほか、朝ご飯を食べるためには、よく朝ご飯を食べるとこんな良いことがあるという意見も多いと思いますけれど、それだけでなくて、食べないとこんなことになってしまうといったような少し脅しみたいなものではないですけれど、デメリットを伝えることで危機的に思って食べるようになるのではないかという意見も出ております。あと、実際に少しでも食べられるようになるためには、他の班からも出ていたように前日にご飯を作っておいたり、簡易的なものを食べるところから始めてみる、その他では、学食などで朝ご飯が食べられるようになると良いのかなという意見も出ました。
  続いて、食文化の継承についてです。まず、皆さんのお住まい所やご実家でどのようなものを食べられていたかを聞いてみました。大分県の方はとり天を食べていた。長野県の野沢菜、埼玉の方では、いが饅頭、塩あんびん(塩大福)、「味噌ポテト」などの意見。親御さんの実家の秋田県のいぶりがっこ(いぶり漬)を使ったタルタルソースを食べているというお話がありました。横浜の方の郷土料理として崎陽軒のシュウマイというようなご意見もいただいております。この郷土料理のお話を伺ったときに地域の方から学校で教えてもらいましたという意見もありまして、やはり、家庭だけではなくて地域ですとか学校といったところとの連携も非常に必要になってきているのではないかと感じております。その他、おせち料理を作っていますかと高校生に伺ったところ、おばあさまと一緒に作ったことがあるけれども、お母さんもお父さんも作ったことがないというお話だったので、今の次の世代になった時、今はおばあさまからお孫さんに伝えることができますけれど、一つ次の世代になった時には伝えられなくなってしまうのではないかということを感じた時間でした。
  食文化を伝えていくという時にあまりたくさんのものを伝えようとしてハードルを高くしてしまうとなかなか伝わることもないと思うので、まずは低いところから少しずつ伝えていくことが必要ではないかという話になりました。その中でも、美味しいと感じるものでないと伝わらないという意見もありましたので、おせち料理の中でも栗きんとんだとか伊達巻とかが人気があるのではないか思うのですが、美味しいと感じられるものから少しづつ伝えていくというのも大切ではないかというお話になりました。また、機会がないとなかなか知ることもないと思うので、まずはトライするという背中を押すきっかけを作ってあげるということも必要ではないかという話になりました。
  和食の独特なものとして、やはりきれいな器です。食べ物だけでなくて食事をする環境、周りの所にも素晴らしいものがあるのでそういったところも伝えていけたら良いというお話になりました。

    【グループ7】  進行及び発表  コープデリ生活協同組合連合会商品検査センター  市原 るり子  氏


ワークシート

  第1ラウンドの朝食の欠食です。設問として、どのようなご飯をいつも食べていますか、朝食のメリット、欠食のデメリットはどのようなものですか、最後に欠食をしない工夫について知恵を出し合いました。どのようなご飯を食べていますかでは、私たちのグループではご飯が多くパン食が1名でした。そして、みんな朝食を食べていました。朝食のメリットは、運動能力が上がる、体温が上がる、エンジンがかかる、元気になる、集中力が上がるというものでした。欠食のデメリットは、眠くなる、イライラする、集中力が下がり元気が出ない、そして間食をついついしてしまうと太るなどの意見が出ました。欠食をしない工夫は、食べやすいもの軽いものなどを摂ったらどうか、前日に作り置きをする、前日に仕込む、前の日の夜遅くにおなかをいっぱいにしないなどの工夫が必要との意見が出ました。私のグループには俗にいう「意識タカスギ君」がおりまして、朝食の欠食を打開するには欠食のデメリットを一人でも多くの人に知ってもらうことが大切だよねということでした。
  第2ラウンドの食文化の継承です。当グループには行田、宮代、草加や鹿児島、島根、ご実家が京都と日本全国の方がいらっしゃいました。鹿児島では麦みそが有名だそうで、干しエビ入りのお雑煮だったり、深谷への強い想いをお持ちの方はねぎぬた、これはとてもおいしいですよ。島根のシジミ汁、松前漬け、草加せんべいは給食にも出ていたとのことで、毎日食べていたそうです。そして、京都の千枚漬け、たたきごぼう、これも前の発表で何回かでてきたゼリーフライ、クワイなどが出ていました。ある高校生は、自分の所にはあまり特徴的な食材はないけれど、地域の食材や旬の食材を意識して使い地産地消に繋げているんだよという非常に意識の高い意見も出ていました。そして、季節感を味わい母の味、家庭への思いを馳せていたら伝統食を継承していけるかなということでした。
  食文化を継承するためにどのような工夫をしたらよいかについては、親が作る姿を見せる、そして、一緒に作る、そうすれば食への関心が繋がるよね、広がるよねということです。また、伝統食について家庭で話し合う、話す機会を作る、食べる、そしてこれを続けるということです。それから、小中高校の時から食育の指導をしっかりとしていく、絵を使ったり楽しめる工夫をすることです。花咲徳栄高校はやっていますよと参加した高校生が力強く言ってくれました。郷土食、地域の伝統食を作る機会を小さい頃から作るということがとても大切だということが分かったと思います。それに対して企業や行政のサポートはどのようなことがありますかというお話をしました。市民課に伝統食の専門部署を作ってしまおうとか、花咲徳栄高校にも伝統食部を作ったらどうだろうという意見も出ました。

    【グループ8】  進行及び発表  キユーピー株式会社  森 佳光  氏


ワークシート

  まず、アイスブレイクの朝食で目玉焼きに何をかけますかとお聞きしたところ、満場一致でマヨネーズでした。・・・(笑)。私だけでした。
  朝食は皆さんの意識が高いのか、お摂りになられていました。では、朝食を摂るメリットはどのようなこととお聞きしたら、高校生の皆さんが言ってくれました。元気が出る、頭がよくなるということです。一方、大人側からは摂らないとイライラするなどの意見がありました。また、祖父の震災経験とのことですが、朝食を摂らなかったがためにその後、震災に巻き込まれ、なかなかご飯を食べることができなかったと。「朝食はいつも満タンに」がキーワードかもしれません。とても大切だよねというお話がありました。あとは、精神面だけではなくて体調を整える、生活リズムを整える、大きな一日の行動パターンの一つといえます。ちょっと心配なんだけど太るとか眠くなるとかありましたが、これはまだまだエビデンスがわからないよねというお話をしていました。
  では、朝食の欠食をなくしていくためにはどうしたらいいのだろうと。皆さんは食べている方なので少し妄想も入るかもしれませんが、先ほど大人は忙しいとありましたが、高校生から反論がありました。高校生は忙しいと。時短&栄養メニューが欲しい。それから朝食メニューであってもコストパフォーマンスがほしいということで、なるほどと思いました。ほかの班でも出ていましたが、学校で朝ご飯が食べられたら良いということ。会社でも朝ご飯が食べられたらいいということで、弊社を自慢するわけではありませんが、昨年、ちょっとした期間でしたけれど「朝活」ということで、朝ご飯を会社で出して7時30分から8時くらいまで、早く来て早く帰ってもらおうということで結構好評でした。これは結構いいアイディアだし、今後実践して良いのかなと思いました。
  次に食文化の継承です。食材についておじ様、おば様からは、クジラ、深川めし、ネギマ鍋などの意見がでてきまして、高校生が少し沈黙しがちだったので何かないかと促したところ出てきました。ゼリーフライ、レモン牛乳です。こういうものがこの会話で盛り上がっているけれど、これがなくなったら私たちはどうなるのだろう。先程の班のグループ発表で、旅行に行った楽しみは食べることですが、朝、家の近くで食べたレストランと今夜泊まるホテルのレストランで出てくる夕飯や食べ物が同じだったらつまらんねということです。食文化が伝承されなくなるとどうなるのだろうといったときに、同じになる、均一化されてしまうという意見が出ました。それと同時に、そうなる引き金はもしかすると洋食化とか洋食文化が私たちの生活の中にびっちりはまってしまうこともあるのではないか。あとは外食です。そのような産業に従事している私は非常につらい時間でしたけれども、そういったことが食のダイバーシティを失ってしまうのではないかということです。例えば地域活性化とか個性について、こういったものがなくなってしまうと、私たち自身の楽しみや活動に対しネガティブになってしまうのではないかという会話が出てきました。ではどうするのかということなのですが。一つはこういう個性を認め合って共有していこうという話がありました。もう一つは家庭外からのアプローチやおふくろの味というものを伝承していこうという話があったのですけれども、どちらかといえば大人の意見です。高校生の皆さんのぽっとした一言が、つぶやきが流れを変えました。郷土料理って茶色いですよねと。確かに郷土の土ですから茶色っぽいですが・・・。何を言いたいか尋ねたところ、個性を認めあってその次のステップは伝えること共有することなのですけれど、インスタグラムとかそういったもので発信しようとすると茶色だと何か面白くない。伝えられた側もそれをまた次の人に伝えたいという気持ちになかなかなりにくいという話がありまして、出てきたのはインスタ映え、おしゃれな見た目、盛り付けを動画でネット発信したらどうなるのだろうと。若い人側の意見でおじさんおばさんはついていけない内容なので沈黙気味だったのですけれど、例えば、流行りのテレビ番組で申し訳ありませんが、食育版のブラタモリやケンミンショウとかあっても面白いよねという意見もありました。「伝えること≒盛り上げること」ということをいろいろな世代でやれることはまだまだあるのではないかというのが私たちの結論だったと思います。地域の特性は食べ物に出るのではないかということをベースに会話を進めました。

4.  講評    学校法人佐藤栄学園 花咲徳栄高等学校食育実践科 科長補佐 會田 友紀 氏
  本日は、このような機会を与えていただきましてありがとうございました。進行役や大人側の皆さんのリードによって、生徒も楽しそうに話していたことが印象に残っています。私も定期的に当交流会に参加しているのですが、その場で出る話題が必ず次につながっています。昨年は「高校生」「食育プラットフォーム」というキーワードがあった中、今回の開催につながっておりますので、今回話題に挙がったことが、来年のテーマにつながると確信しています。
  多くのご意見がありましたが、この場の意見を全員で共有できたことが一番の収穫だと思っています。学校側としましても、皆さんから「朝食部」や「伝統食部」などのご提案をいただき、新たな取り組みのヒントを見つけることができたので、今までやってきた食育活動のほかに、今後につなげていきたいと思っています。このような機会が定期的に行われることをお願いして、講評とさせていただきます。

お問合せ先

経営・事業支援部地域食品課

担当者:食育推進班
代表:048-600-0600(内線3818)
ダイヤルイン:048-740-5276
FAX番号:048-740-0081

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