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タイトル:産官学連携し桜の酵母で吟醸酒をつくる
取組主体:栃木県立栃木農業高等学校

栃木県・栃木市

取組概要

県立栃木農業高等学校(橋本勝秀校長、生徒数600人)が校内の桜の花から野生酵母を分離し、その酵母を用いた純米吟醸酒の醸造に成功した。
同校は桜の名所である「太平山」の麓に位置し、校内には40数種類の桜が植栽されている。平成18年8月に同校の食品化学科食品化学部(部員8人)は、この中の寒緋桜から、清酒醸造に適した優良酵母の分離・選抜に成功し、「とちのう花酵母」と名づけた。
同部は、同酵母を用いた日本酒の醸造試験を校内で行うことを考え、18年11月に清酒の試験醸造免許を取得して、19年1月に醸造を行い、同酵母がアルコール13度以上の発酵を実現したこと確認した。
さらに、本格的な醸造試験を行うため、県産業技術センターと共同で同酵母の適性試験等を繰り返した結果、アルコール18度以上の高い発酵性が確認できた。また、国立大学法人宇都宮大学農学部の協力を得てDNA解析を行い、学名「Saccharomyces(サッカロミケス) cerevisiae(ケレウィツシュ)」という酵母であることが確認された。
同部では、20年1月に栃木市内の酒造会社H酒造にこの酵母と県内産酒米「とちぎ酒14」を使った酒造りを依頼し、9月に720ml瓶1,000本が完成した。「とちのう夢のしずく」と名付け、桜をイメージした淡いピンク色の瓶を使用しており、10月から市内の酒販店や宇都宮市内のデパートなどで販売している。
同部長は、「関係機関と今後も連携を深めながら、同酵母の特性をさらに見極めていきたい。また、桜の県内育成種「思川桜」から新たな酵母を分離し、特性を調べていきたい」と話している。


 吟醸酒「とちのう夢のしずく」、桜をイメージしたラベル

 
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