ホーム > 統計情報 > 関東地域の農政推進地域情報 > 関東地域の農政推進地域情報(平成21年10月) > 公設市場で食品リサイクル、食品残さを飼料へ再生
長野県・松本市
(株)長印松本支社、(株)五島建設
松本市公設地方卸売市場内の(株)長印松本支社(赤羽長一支社長)では、食品残さを有効活用する、食品リサイクル事業を平成20年7月から開始している。
青果物卸売業の同支社からは、毎日青果物などの食品残さが100kgほど排出され、焼却処理されていた。この状況から「環境負荷の軽減と資源として有効活用できないか」と、食品残さの飼料化の取り組みを始めた。
同支社は同市場内に、農林水産省の「環境バイオマス総合対策推進事業」を利用し、20年6月に破砕機1台、減圧加熱乾燥処理機2台を設置した「食品リサイクル施設」を建設した。
現在は、リサイクル事業に賛同した事業者(卸売業、小売・飲食店等)18社が加わり、食品残さ1kg当たり20円を負担し同施設に提供している。
同施設の運営は、(株)五島建設(五島貴史社長)が行い、日量2.5~3tの食品残さを破砕し、8時間の乾燥処理をへて約800kgの粉末状飼料に生まれ変わる。同飼料は、専門機関の成分分析により、市販の配合飼料に近い良質の飼料(注)との結果が出ており、近隣の養豚農家等に、袋詰めにして20kg、200円(運搬費のみ負担)で提供している。
同支社では、「もったいないと言う意識から始まった。市場内外の事業者の協力が得られ地域でリサイクルの輪も広がっている。飼料化をしっかり軌道に乗せたい。」と話している。今後は、たい肥化も検討されており、地元農家に提供し、そこで生産した農産物を同市場に出荷する、循環型農業にも繋げたいとしている。
注:(財)日本食品分析センターに分析を依頼し、市販配合飼料との比較で、粗たんぱく質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分・リン・カルシュウムではそれ以上または同等の成績で、有害物質類も基準値をおおきく下回った結果となったことから、「良質の飼料」としました。
![]() 破砕した食品残さ |
![]() リサイクル施設 |
![]() 乾燥処理後 |
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