ホーム > 統計情報 > 関東地域の農政推進地域情報 > 関東地域の農政推進地域情報(平成21年12月) > 野生イノシシを捕獲し特産品とすることで地域活性化
栃木県・那珂川町
那珂川町
栃木県那珂川町では、農作物に被害をもたらすイノシシを捕獲し被害の軽減やイノシシ肉を地域の特産品にすることを目的として「農山漁村活性化プロジェクト支援交付金事業」(平成20年度農林水産省補助事業)を活用し、21年4月に県内初のイノシシ肉加工施設を設置した。
同町では、年々増加しているイノシシを個体数調整により駆除数(21年度は150頭)を決めて捕獲を行っている。捕獲されたイノシシは食品衛生法の食肉処理業の許可がなければ販売はできず、自家消費か、その場で土中に埋めて処分するしか手立てがなかった。
しかし、同施設を設置したことにより捕獲したイノシシを買取り(1kg当たり400円)加工処理した肉を販売できるようになった。
同施設に搬入されるイノシシは食肉の安全性確保のため、罠により捕獲した個体に限定し、銃で捕獲した個体は取り扱わない(鉛害の排除のため)こととしている。衛生面では、県が定めた「野生獣肉に係る衛生管理ガイドライン」に基づき管理を行っている。
また、広域的な農作物被害の軽減及び商品の安定的な供給を図るため、茨城・栃木県鳥獣害広域対策協議会に加入している市町で捕獲されたイノシシも受け入れている。
同施設で加工処理されたイノシシ肉は、同町にある道の駅、温泉旅館などで特産料理として、また地元のハム工場ではハムやウインナーなどに加工して提供されている。一般には、イノシシの肉は、牛肉や豚肉に比べて低カロリーでビタミン豊富、臭みもなくへルシーであると好評でリピーターも多いという。
同町の担当者は、「駆除するだけだったイノシシが売れるとなると捕獲者の意欲が増し、農産物被害の減少にもつながる。イノシシ肉を町の特産品(ブランド名:八溝(やみぞ)ししまる)として売り出していくことにより地域の活性化につながれば一石二鳥」と話している。
![]() 食肉加工施設 |
![]() 道の駅のレストランで提供している「イノシシ丼」 |
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