ホーム > 統計情報 > 関東地域の農政推進地域情報 > 関東地域の農政推進地域情報(平成22年8月) > 脱サラして天蚕飼育(地元の名産品作りにチャレンジ)
平成22年8月掲載
群馬県・桐生市
個人農家
桐生市川内町の松井定夫さん(57)は、これまで趣味でやっていた染め物から「天蚕」を知り、かつて織物で栄えた桐生で「繊維のダイヤモンド」と呼ばれる「天蚕」の糸を使った織物を地元企業の協力を得て作り、地域の名産品にしたいとの思いから、37年間勤めていたJRを平成22年5月に退職したのを機に、「天蚕」飼育を開始した。
「天蚕」は、群馬県にご縁のある皇后陛下が飼育されていることでも知られていますが、幼虫は、通常の白い蚕と違い綺麗な黄緑色をしており、繭作りをする前の体長は、手のひらサイズ、太さは白い蚕の2倍以上になる。また、はく糸は薄緑色の光沢を持ち、「ヤママユ」と呼ばれて高価な値段で取り引きされる。
飼育は、日当たりの良い場所に高さ120cmほどのクヌギの木を栽植し、外敵(鳥、その他の虫)から蚕を守るため、パイプハウスに目の細かいネットを張って木を覆うほか、その外側にも害獣を防ぐ電柵を設置したハウスで行う。
作業は、6月上旬にクヌギ若葉に卵を付ける「山付け」から始まり、ふ化後はエサの管理と外敵の駆除を行いながら蚕を死なせないように細心の注意を払う。7月中旬には小枝の葉を巻くように繭作りが始まり、繭が堅くなったら順次手で収穫する。
同氏は、「22年は約300個だった収繭量を規模拡大により、年間2,000個以上に増産し、1年でも早く製品化して夢を実現したい。」と話している。
![]() 飼育ハウスの全景 |
![]() 「ヤママユ」 |
![]() 「飼育途中の天蚕の幼虫」 |
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