ホーム > 滋賀農政事務所 > 再発見!滋賀の伝統野菜 > 滋賀の伝統野菜:高月菜
| 高月菜は、湖北高月町に伝わる、秋から冬にかけて収穫する漬け菜のひとつです。高月菜は、他の漬け菜に比べると葉の大きさは、25~35cmとやや小型で、葉に切れ込みがあり、やや薄い緑色をしています。葉はやや厚くしっかりしています。 | ![]() |
| 高月菜は、この地方独特の漬物「はぐき漬け」にして食べるのが最もおいしいといわれています。高月菜のはぐき漬けは、霜が降り始めた頃の、高月菜の葉を一枚一枚かき取って、ていねいに束ね、軸の部分をわらで結び、樽で塩漬けします。漬けてから、1~2か月で葉はべっこう色になり、食べ頃になります。食べるときは、樽から、ひと束づつ出し、食べやすい大きさに切ります。はぐき漬けの軸はあまり食べません。層になった、葉の部分をはしではがしながら食べます。風味があり、ご飯ととても合うそうです。湖北地方の冬の行事の「おこない」の際にも、この地域では、高月菜などで作ったはぐき漬けを出していたそうです。 | ![]() |
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高月菜は、8月末から9月10日までに苗床に種を播き、苗を20~30cm間隔で定植します。9月中旬以降になると収穫できるようになり、10月中に1度、葉をかき取り収穫します。霜が降る前に収穫した高月菜は、主にぬか漬けにします。その後、11月霜が降りた後に収穫したものは、はぐき漬けにします。収穫は、雪が降り成長が止まるまで行います。高月菜は、その他に、おひたしや炒め物などにしても食べます。 その後、春3月、雪が溶け花が咲く前に今度は、葉をかき取らず株ごと収穫します。これを、株のままま日陰に干しそのまま、ぬか漬けにします。これを、保存食として一年中食べます。食べるときは、水にさらして塩を抜き、しょうが醤油などで食べます。 |
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| 種は、各家庭での自家採種です。高月菜らしい株を残し採種します。
最近は、若い人があまり漬物を食べなくなったことから、この地域でも樽に大量に漬けなくてはならないはぐき漬けなどは、あまり漬けなくなり、高月菜を栽培する家も少なくなったそうです。以前、この地域の加工グループが作ったはぐき漬けを、お年寄りのディサービスのお昼に出すと、懐かしさから施設の利用者に大変喜ばれたそうです。 残念ながら、高月菜で作ったはぐき漬けを食べることはできませんでした。湖北では、高月菜のほかにも、たい菜、しゃくし菜などでも作るそうです。同じように葉っぱを層にして漬けるものに、はくさいのたたみ漬けなどもありあます。べっこう色のはぐき漬けを一度食べてみたいものです。 |
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| 高月菜は、強く雪の中でもたくましく育っているようで、この強さが雪の多い湖北地域で栽培されてきた理由のひとつかもしれません。ただ、栽培されている高月菜を見ると、葉っぱの形がひとつひとつ違いました。栽培されている量が少ないことから、他の菜類と交雑してしまうそうです。湖北の漬物、はぐき漬けと高月菜両方とも、次の世代に受け継がれるよう守っていきたいものです。
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