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近畿農政局

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知的財産・地域ブランド(種苗法含む)

   我が国の農林水産業・食品産業の競争力強化を図ることを目的に、農林水産分野における知的財産の利活用の推進、知的財産権を活用した農林水産物・食品の地域ブランド化に向けた様々な支援を行っています。

地理的表示(GI)保護制度

地域には長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得するに至った産品が多く存在しています。これら産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度が「地理的表示保護制度」です。
農林水産省は、地理的表示保護制度の導入を通じて、それらの生産業者の利益の保護を図ると同時に、農林水産業や関連産業の発展、需要者の利益を図るよう取組を進めてまいります。

地理的表示(GI)保護制度(農林水産省へリンク)

登録産品

令和4年10月21日、近江日野産日野菜が新規登録されました。 NEWアイコン
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地理的表示法に基づき、近畿地域で登録されている産品は、以下の10産品です。(令和4年10月21日現在)

但馬牛(登録番号 第2号)

【登録日】平成27年12月22日

【生産地】兵庫県内

【登録生産者団体】神戸肉流通推進協議会
但馬牛
【特性】兵庫県北部の但馬地方の山あいで長い歳月をかけ改良が重ねられた但馬牛を素牛として肥育し、A・B2等級以上に格付けされた枝肉であり、肉そのものが柔らかい。

【地域との結びつき】
 素牛である但馬牛は、約1200年も昔から兵庫県北部の但馬地方の山あいで農耕に用いられた役牛が由来。明治期に肉牛として遺伝的に良質な血統であることが認識された。兵庫県の県有種雄牛のみを歴代に亘り交配し、長い歳月をかけ改良が重ねられた種雄牛と同じく県内の但馬牛を交配した良質な肉質の肉用牛。

 

神戸ビーフ(登録番号 第3号)

【登録日】平成27年12月22日

【生産地】兵庫県内

【登録生産者団体】神戸肉流通推進協議会
神戸ビーフ
【特性】兵庫県北部の但馬地方の山あいで長い歳月をかけ改良が重ねられた但馬牛を素牛として肥育し、A・B4等級以上でBMSNo6以上に格付けされた枝肉であり、最高級の霜ふり肉。

【地域との結びつき】
 素牛である但馬牛は、約1200年も昔から兵庫県北部の但馬地方の山あいで農耕に用いられた役牛が由来。明治期に肉牛として遺伝的に良質な血統であることが認識された。兵庫県の県有種雄牛のみを歴代に亘り交配し、長い歳月をかけ改良が重ねられた種雄牛と同じく県内の但馬牛を交配した良質な肉質の肉用牛。

 

三輪素麺(登録番号 第12号)

【登録日】平成28年3月29日

【生産地】奈良県全域

【登録生産者団体】奈良県三輪素麺工業協同組合、奈良県三輪素麺販売協議会
三輪素麺
【特性】約1300年前の奈良時代に生産が始まり、三輪地方が手延べ素麺発祥の地と伝えられている。しっかりとしたコシの強さから、伸縮性に優れており、非常に細い製麺が可能であることと、茹で上げ後の茹で伸びが抑制される。

【地域との結びつき】
 手延べ素麺発祥の地とされている。毎年2月5日、全国の手延べ素麺産地の関係者が一同に会し、大神(おおみわ)神社で「卜定祭(ぼくじょうさい)」が営まれている。昭和40年代以降、家内工業として広く受け入れられ県下全域に広がった。

 

万願寺甘とう(登録番号 第37号)

【登録日】平成29年6月23日

【生産地】京都府綾部市、舞鶴市及び福知山市

【登録生産者団体】全国農業協同組合連合会
万願寺甘とう
【特性】辛み成分のない甘味種とうがらし。ピーマンのような肉厚な果肉を有する。大型果であるが果肉は柔らかく、丸ごと食べられる。肩部のくびれとやや湾曲した果形が特徴。さわやかな甘い香りと、ほのかなとうがらしの香りが匂う独特の風味。

【地域との結びつき】
 舞鶴市万願寺地区で「伏見とうがらし」が自然交雑して誕生した「万願寺甘とう」の在来種を基に京都府が品種「京都万願寺2号」を育成。種子の採種など品種の維持については、生産地の生産者部会と地元JAによって管理されており、この地域でしか生産できない。

 

紀州金山寺味噌(登録番号 第39号)

【登録日】平成29年8月10日

【生産地】和歌山県

【登録生産者団体】紀州味噌工業協同組合
紀州金山寺味噌
【特性】和歌山県内で伝統製法により生産されている食べる味噌。野菜を麹と一緒に仕込み、発酵・熟成させているため、麹と野菜の味とが溶け合い、味がまろやかである。また、粒が残った状態でも柔らかな食感である。

【地域との結びつき】
 金山寺味噌は鎌倉時代に中国の径山寺から和歌山県に持ち帰られた味噌の製法を起源とする説が有力であり、和歌山県が金山寺味噌発祥の地とされている。1948年頃に、現在の製法が確立し、その後、確立した製法により和歌山県内で継続して生産されている。

 

近江牛(登録番号 第56号)

【登録日】平成29年12月15日

【生産地】滋賀県内

【登録生産者団体】一般社団法人 滋賀県畜産振興協会
近江牛
【特性】融点が低い不飽和脂肪酸であるオレイン酸を多く含んでおり脂質の口溶けが良い。約400年前から生産が続く最も古い銘柄牛のひとつであり、日本の牛肉食文化への貢献や肥育技術の高さから日本三大和牛とも称される。

【地域との結びつき】
  牛肉食が禁止されていた江戸時代、彦根藩は将軍家への献上のため、唯一、牛肉の生産が許されていました。琵琶湖の豊かな水に恵まれ稲作が盛んであったことから、稲わらを中心に給餌する肥育技術が発達。大正時代から肥育振興策が行われ、昭和26年には、日本初となるブランド牛肉振興団体「近江肉牛協会」を設立するなど、日本でも最も古くから和牛生産に取り組んでいます。

 

佐用もち大豆(登録番号 第78号)

【登録日】令和元年5月8日

【生産地】兵庫県佐用郡佐用町

【登録生産者団体】佐用もち大豆振興部会
 佐用もち大豆
【特性】
 グリシニン(タンパク質)含有量が多く、加熱するともちもちした食感を有する在来種の大豆。一般的な品種と比較すると大粒で約3割重く、ショ糖をはじめとした糖質含量が高く甘味が強い。大豆を専門に取り扱う流通業者からこれらの品質が高く評価されている。
【地域との結びつき】
 耕地は千種川水系の川砂が混ざった水はけの良い肥沃な土壌で大豆の生育に適している。また、登熟期に当たる9月から収穫される12月まで10度以上の昼夜の寒暖差が得られ、子実の肥大が良好である。地域では、種子専用ほ場を設け、原々種、原種、種子の厳格な管理を行い、品種固有の特性や形質、純度の維持に努めている。

  

伊吹そば(登録番号 第85号)

【登録日】令和元年9月9日

【生産地】滋賀県米原市

【登録生産者団体】伊吹そば生産組合
 伊吹玄そばの写真
【特性】
 伊吹山中腹で栽培されてきた在来種で主に直径4.5mm以下の小粒なそば。甘皮(種皮)の部分が多く、それに由来する緑の色調や香りが強く出る。また、うま味と甘みは他の優良品種と比べても遜色がなく、製粉業者やそば店から高く評価されている。
【地域との結びつき】
 元来の生産地のある姉川上流域は、斜面地で水はけが良く、周囲を山に囲まれ他品種との交雑が生じにくい環境であり、また、米原市は、水はけの良い扇状地上や黒ボク土の圃場を擁し、そば栽培に適する。姉川上流域を通常の採種場とすることにより、在来種を保全しつつ安定した生産を確保する体制を確立し、それより下流の米原市内へと生産域を拡大した。

  

わかやま布引だいこん(登録番号 第108号)

【登録日】令和3年5月31日

【生産地】和歌山県和歌山市布引地区、内原地区、紀三井寺地区、毛見地区

【登録生産者団体】わかやま農業協同組合

   フォトレポートを見る
  
【特性】
 ⽣産地である和歌⼭市布引地区、内原地区、紀三井寺地区、⽑⾒地区の砂質⼟壌で⽣産される⻘⾸⼤根で、根部の上から下まで太さがそろいヒゲ根が少なく、⽑⽳が浅く肌のきめが細かい。また、市場関係者からも、産品の品質の良さが評価され、⾼値での取引に繋がっている。
【地域との結びつき】
 ⽣産地の砂質⼟壌は、通気性、排⽔性に富み⼟中深くまで酸素の供給が良く、しかも柔らかい⼟壌のため、産品の⽣育には好適であり、⼀級河川の紀ノ川も近く地下⽔も豊富なため⽔管理も容易である。また、系統試験と収穫適期の設定については、平成11年以降、当初の⽣産者を中⼼とした実施から、わかやま農業協同組合が引継ぎ、管理を徹底している。


近江日野産日野菜(登録番号 第122号)

【登録日】令和4年10月21日

【生産地】滋賀県蒲生郡日野町

【登録生産者団体】グリーン近江農業協同組合

   地域ブランド日野菜のページ
近江日野産日野菜
【特性】
ほっそりとした形と酢のみで安定的にさくら色を発色するほど根の上部まで濃い赤紫の色調を呈している。
【地域との結びつき】
室町時代に日野の鎌掛(現在の滋賀県蒲生郡日野町)で発見された品種(かぶ)を起源とし、交雑防止のため春先に地域に咲く黄色い花を全て苅り取る「雑菜苅り」(ざつなかり)の風習や、原種の管理組合を設立するなど、地域が一体となって保全に取り組んでいる。


全国の登録産品はこちらをご覧ください

全国の登録産品一覧(農林水産省へリンク)
地理的表示産品情報発信サイト(外部サイトへリンク)

 

地理的表示等の不正表示通報窓口(不適切な表示を見つけたときは)

地理的表示等の不正表示通報窓口について


日本地理的表示協議会

日本地理的表示協議会(JGIC)設立
令和4年1月19日、地理的表示保護制度の更なる発展を目指すため、日本地理的表示協議会が設立されました。
設立総会で協議会の会長には村田吉弘氏(料亭菊乃井代表、文化功労者、一般社団法人全日本・食学会理事長)が選任され、会員としてGI登録団体91団体のほか、農業・漁業・食品産業関係団体や地方自治体等が協力会員として参加します。

詳しくは農林水産省ホームページにて御確認ください(農林水産省へリンク)

  

お問合せ先

近畿農政局 経営・事業支援部 地域食品・連携課

担当者:地理的表示担当
ダイヤルイン:075-414-9025

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