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宮井用水
みやいようすい

宮井用水
現在の宮井用水の幹線水路
 宮井用水は全長28km、現在も和歌山平野の水田を潤している現役の水路ですが、その成立は極めて古く、4〜5世紀にこの地の豪族であった紀氏にさかのぼるとされています。
 和歌山市にある日前・国懸神宮は、『日本書紀』(720年)などにも登場する古い神社ですが、平安時代には「溝口神」とも記されています。この「溝口」とは、宮井用水の音浦樋(現在は音浦分水工)のことであり、紀の川下流の農業・水路の神を奉っていたことが分かります。

 日前社の近くからは、古墳時代初期(4世紀)の水路が発見されています。これは幅7〜8m、深さ3mと現代の水路にも劣らぬ大規模なもので、この付近の水田地帯には条里制の地割が色濃く残っていることからも、当時すでに相当広範囲にわたって水路網ができていたことを想像させます。
 また、要所にはいくつかの式内社(『延喜式』に載っている由緒ある神社)があり、これらは分水社(みまくりしゃ:水を分配する神)としての性格を持っていました。

この項は、中野榮治監修『定本・紀ノ川・吉野川』(郷土出版社)を参考にしました。
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