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近畿農政局

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宇治茶の魅力伝える多言語情報ツールを作成
宇治茶の魅力海外発信プラットフォーム(京都府宇治市)

【印刷用】(PDF : 153KB)

取組概要

平成25年12月に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたこともあり、京都・宇治の観光地を訪れる訪日外国人旅行者が急増しました。
さらに平成27年4月に「宇治茶にまつわるストーリーや構成資産」が日本遺産に認定され、一層の増加が見込まれていたなかで、宇治茶の消費拡大に結びつける取組ができていませんでした。
そうした中、(公社)京都府茶業会議所と京都府茶協同組合等が中心となって「宇治茶の魅力海外発信プラットフォーム」を立ち上げ、訪日外国人旅行者向けに観光名所や交通案内も加味した「京都で宇治茶が買える店舗地図」を英語、中国語(簡体字、繁体字)の多言語で作成しました。
また、受入側である宇治茶販売店には、訪日外国人旅行者の接客時に役立つ「指差し会話シート」も英語版と中国語(簡体字版、繁体字版)で作成しました。和束町は恵まれた土壌条件、そして昼夜の大きな寒暖の差が生み出す霧によって、古くから香り高い高級煎茶の地として知られています。京都おぶぶ茶苑では、平成16年からインターネットによる和束茶(100%和束産宇治茶)の通販を始め、18年にアメリカのコロラド州ボルダーの寿司店オーナーが日本茶カフェをオープンする際に日本茶の提供を行ったことをきっかけに、本格的に海外展開を開始しました。
24年からは国際インターン制度を始め、これまでにリトアニア、アメリカ、フランス等13カ国から38人が参加し、茶の栽培から製茶、販売まで学んでいます。
また外国人旅行者向けには、茶園での作業から試飲等の4時間の体験ツアー(Tea tour)を企画し、26年はアメリカやヨーロッパの国々から年間300人を超える方が本体験をしています。
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取組推進のポイント

「京都で宇治茶が買える店舗地図」は、宇治茶の試飲が可能な店舗を掲載しており、京なび(京都総合観光案内所)や京都市内のコンシェルジュがいる観光ホテル等に置いてもらい、お茶に関心を持つ外国人に紹介するとともに、地図に掲載したQRコードから、(公社)京都府茶業会議所等が作成した宇治茶の魅力を紹介するためのスマートフォンアプリ「お茶なび」を利用し、より詳しい情報を取り込めるようにしています。
「指差し会話シート」は、原稿データを各店舗に配布し、販売店舗の実情に合わせて修正できるようにして、より使いやすいものとなるように工夫しています。
また、(公社)京都府茶業会議所が運営する「匠の館」は、喫茶コーナーで抹茶、煎茶、玉露、かぶせ茶と様々な宇治茶が味わえるほか、茶香服(聞き茶ゲーム)やお茶の淹れ方を日本茶インストラクターから学べる施設で、多くの訪日外国人旅行者が訪れています。
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課題

訪日外国人旅行者に対してアンケートを実施した結果、回答数約100のうち、「宇治茶」という言葉の認知度が2割であったことから、国外での知名度をより一層上げていく必要があります。 #

 将来展望

京都を訪れる訪日外国人旅行者に対して、宇治茶を安心して飲める・買えるお店の情報を提供し、宇治茶の魅力の体験とともに喫茶文化の普及を図ることで、海外における宇治茶ファンの拡大を目指しています。

お問合せ先

企画調整室
ダイヤルイン:075-414-9036
 FAX:075-414-9060

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