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近畿農政局

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障碍者の能力を活かす農福連携のパイオニア!!


谷健次社長

【谷 健次氏】

泉南市 ハートランド株式会社 代表取締役社長 
谷 健次(たに けんじ)さん

泉南市のハートランド株式会社 代表取締役社長  谷 健次氏にお話を伺いました。
農産物:サラダほうれん草、サラダ小松菜、赤からし菜、パクチー、スイスチャード
 
(令和元年11月)
 


開業時から栽培しているサラダほうれん草

【開業時から栽培しているサラダほうれん草】

農業の概要

施設面積(栽培面積)は、2,800平方メートル。
鉄骨連棟ハウスで、サラダほうれん草、サラダ小松菜、赤からし菜、パクチー、スイスチャードを水耕栽培。


苗テラス 安定生産には不可欠な装置

【苗テラス  安定生産には不可欠な装置】

営農・経営の特徴

平成19年に設立したコクヨ株式会社の特例子会社(注1)で、特例子会社では日本で第一号の農業生産法人です。開業時から主にサラダほうれん草を水耕栽培で育てており、専用の苗テラス(注2)で育てた苗を水耕栽培のためのベッドに定植し、ハウス内を自動制御した環境で、農薬を極力使用しないようにする等、独自の衛生基準を順守して栽培したサラダほうれん草は、大阪エコ農産物に認証されています。また、最近はサラダ小松菜、赤からし菜、パクチー、スイスチャードの栽培にも取り組んでいます。
社員18名のうち、障碍者(注3)は7名雇用しています。障碍者の社員には、個人の特性を見極め得意な仕事を割り振り、作業場では、作業の見える化(可視化)をすることで、作業効率の向上や作業ミス減らすなど、働き易い環境作りを心掛けています。


個人の特性に応じた作業に従事

【個人の特性に応じた作業に従事】

将来展望

障碍者にいきいきと働いてもらうためには、障碍を個性や特性と捉え理解することが大切で、障碍者の雇用の場の拡大、地域の就労継続支援B型事業所から障碍者を派遣してもらうなど、設立時から農福連携に取り組んでいる。
その活動が評価され平成26年度には国が主催する第1回「ディスカバー農山漁村の宝」優良事例に選定された。これからも大阪府のハートフルアグリ(注4)の取組と連携・協力をしながら障碍者の自立を手助けし、農業分野での活躍を支援したい。


商品  大阪エコ農産物の認証を取得

【商品  大阪エコ農産物の認証を取得】

※注

(注1)特例子会社
  「障害者の雇用促進等に関する法律」に定義された、障がい者雇用に特別な配慮(施設の改善など)をした子会社で、障がい者に配慮された職場環境が整うことで、就労の機会と職域の拡大につながる。
 
(注2)苗テラス
  温度、光、水、培養液を自動管理により最適な環境で、種から発芽・育苗を行う専用の装置。
  
(注3)障碍者
  コクヨグループでは、「障がいを持つことは困難なことではあるが害ではない」という基本的な考えに基づき「障碍者」という表記を用いている。
 
(注4)ハートフルアグリ
  大阪府では、農業の多様な担い手の確保と障がい者の雇用・就労の拡大を図る「ハートフルアグリ(農と福祉の連携)」を推進しており、障がい者の雇用や就労による農業を「ハートフルアグリ」と呼んでいる。

お問合せ先

大阪府拠点

TEL番号:06-6941-9062
FAX番号:06-6943-9699