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近畿農政局

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なにわの伝統野菜「難波葱」の復活に向け奮闘中!

松原市  稲田  元正(いなだ  もとまさ)さん

稲田さん
稲田  元正さん
住宅に囲まれた市街地のねぎ畑
(平成31年4月) 

農業の概要
  経営面積  3.0ヘクタール
  青ねぎ(一部「難波葱(なんばねぎ)」)、じゃがいも、たまねぎ、キャベツなどの野菜及び水稲を栽培


営農・経営の特徴
  稲田家は、江戸時代から代々続く農家で、約50年前のお父さんの代から青ねぎを作り続けています。
  稲田さんは、馬糞を発酵させた自家製の有機堆肥で青ねぎ栽培に適したやわらかい土作りに取り組むとともに、夏場における栽培技術を工夫して青ねぎの周年出荷の体系を確立しています。
  そうした中で続けてきたのが難波葱の生産です。難波葱は甘みが強く、江戸時代から難波地域を中心に盛んに生産されていましたが、葉が柔らかく折れやすいなどの特徴から、近年はほとんど生産されていませんでした。しかし、稲田さんら一部の農家が守ってきた難波葱が、平成30年4月に「なにわの伝統野菜」に認証されたことから、現在は大阪府や松原市、JAと連携して難波葱やその生産技術の普及に力を入れています。
  難波葱の出荷時期は11月から4月。稲田さんの難波葱は、外食チェーンや個人の飲食店、地元スーパーや農産物直売所に出荷されています。


将来展望
  難波葱の復活・生産振興に向けて、消費者への認知度アップ、ブランド化を図り、作付面積を拡大したい。
  JA大阪中河内松原地区の難波葱部会の会員農家と連携して部会の発展に貢献したい。



難波葱とは
  大阪市難波周辺で江戸時代からさかんに栽培されていたことから「難波葱」と呼ばれる。口碑によれば和銅4年(西暦711年)頃に難波から京都の九条地区に伝わり、改良されて九条ねぎになったと言われ、また、鴨肉とねぎが入ったうどんを「鴨なんば」と呼ぶのは、難波葱に由来するとも言われている。葉の繊維がやわらかく、強いぬめりと濃厚な甘みが特徴で、株立(分けつ)が多いという性質は、明治時代の文献にも紹介されている。(大阪府HPより)

ねぎ
みずみずしい青ねぎ
(平成31年4月)
たい肥
馬糞を発酵させ籾殻を混ぜた
自家製の堆肥
(平成31年4月)
ねぎの収穫作業
ふかふかの土壌で育つ青ねぎ
(平成31年4月)

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