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近畿農政局

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和歌山平野の事業概要


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和歌山平野農地防災事業の概要について解説しています。

1.事業の目的

本地区の農業用施設は、十津川紀の川総合開発事業の一環として実施された国営十津川紀の川土地改良事業及び関連事業等により整備され、地域農業の発展に寄与してきました。
しかし、近年の降雨形態の変化、都市化・混住化による流出形態の変化により農業用排水施設の排水機能が相対的に低下しています。
このため、本事業において地区内の排水機、農業用排水路等を整備するとともに関連事業で排水機を整備し、農業用排水施設の機能回復を図ることにより、農業生産の維持及び農業経営の安定を図り、もって国土の保全に資することを目的としています。

2.排水計画の考え方

計画基準降雨の設定

排水計画を作成するに当たり、10年に1回程度発生する規模の雨を基準となる降雨としています。
降雨量については、和歌山気象台とアメダスかつらぎの雨量データをもとに流域平均雨量を算出し、3日連続雨量254mm(ピーク雨量41mm)を採用しています。
10年に一度の確率で発生する程度の大雨(3日連続雨量254mm)に対応します。当事業で整備する施設は、この雨量を前提に整備することとしています。

計画降雨ハイドログラフ.jpg

流出解析

降った雨は一度地面にしみこみ、徐々に流出し、排水路等を経由し、河川へと流出します。
どの程度しみこみ、どのくらい経過した後流出するのか、地目毎に流出量を計算するため表面流出モデル法(キネマティックモデル)を採用しました。

モデル平面図.jpg

排水解析

洪水時には排水先の河川も水位が上昇しています。河川の水位が高ければ、排水路の能力が十分に生かせない可能性が出てきます。河川水位が排水路の流れに与える影響を考慮する必要があり、これが可能な解析手法である低平地タンクモデル法を採用しました。

モデル平面図2.jpg

整備水準の設定・整備施設の検討

本事業は総合農地防災事業として実施されます。
近年の都市化や混住化等の他動的要因により農業用水利施設の排水能力が低下することで増加した湛水被害を軽減するため、施設の改修又は新設により排水機能を回復させる事業です。
このため、被害軽減にあたっては、施設の排水能力の低下前の状況(旧況)に戻すものとしています。

本事業の具体的な施設整備の計画は以下のような流れで決定しています。

全部.jpg

3.事業概要

総事業費

456億円(平成24年度単価)

事業工期

平成26年度から令和10年度(予定)

受益面積

市町村名 水田 樹園地/td> 合計
3市合計 3,045 1,261 4,306
和歌山市 1,614 299 1,913
紀の川市 1,018 918 1,936
岩出市 413 44 457

主要工事計画

施設 内容 備考
排水管理施設 一式 新設
排水機 5箇所 改修、新設
排水路 45.2km 改修、新設
洪水調整池 8箇所 改修、新設

4.事業のイメージ

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5.事業効果

安全な排水と豊かな農業の実現

作物生産量の増加、品質、安定供給に寄与し、また災害による施設の被害が軽減されます。

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副次的効果

市との共同事業により水路の拡幅と併せて市道拡幅を実現します。

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6.事業パンフレット

お問合せ先

和歌山平野農地防災事業所

〒640-0413
和歌山県紀の川市貴志川町神戸327-1
TEL:(0736)65-3360

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