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九州農政局

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「農村インバウンド推進シンポジウム」を開催しました

九州農政局では、インバウンド(訪日外国人旅行者)需要を農業・農村に呼び込み、農村地域の所得の向上や雇用の拡大、地域の活性化つなげていくために、日本の農村や食文化の魅力を国内外に発信する様々な取り組みや、海外からの農泊受入事例等を紹介するシンポジウムを開催しました。当日は、自治体職員やグリーンツーリズム関係者、農業者など約160名の参加があり、活発な討議が行われました。
※農泊とは、日本ならではの伝統的な生活体験や農山漁村地域の人々との交流を楽しむ滞在(農山漁村滞在型旅行)のことです。

日時

平成29年1月11日(水曜日)13時30分~17時00分

場所

熊本市民会館(市民会館シアーズホーム夢ホール) 大会議室

主催者

主催:九州農政局

配付資料

表紙
『農村インバウンド推進シンポジウム』
配付資料
   ●全体版(PDF : 11,947KB)
分割版
     ●紹介(PDF : 1,730KB)
  講演資料
     ●ジャパンショッピングツーリズム協会(PDF : 6,905KB)
     ●農家民宿「具座」(PDF : 1,777KB)
     ●ひまわり亭(PDF : 3,212KB)

シンポジウムの概要

1.開会

  主催者を代表して金丸九州農政局長より、九州においてもインバウンド受入や受入拡大のための工夫に取り組む機運が広がり始めており、この動きを加速化させて、地域活性化につなげていくことを期待する旨の挨拶がありました。
九州農政局長の挨拶

2.講演1:「インバウンドショッピングから始める地域産品の輸出について」
          (一社)ジャパンショッピングツーリズム協会  企画本部長  吉川 廣司 氏

  同協会は、ショッピングを軸に日本の魅力を世界に発信し、インバウンドの需要喚起を展開しています。また、農水省の「おみやげ農産物受検円滑化事業」をはじめとする各種実証事業に取り組んでいます。

  吉川氏からは、例えば、欧米系の方は長期滞在してゆっくりと地方を楽しみ、アジア系の方は短期滞在で目的地がはっきりして、買い物も集中する傾向がある等インバウンドには国ごとに特徴があるので、訪日客誘致には国別の戦略を立てることが重要。また、アジアで人気の日本のフルーツの持ち帰りについては、国別、品種別に、持ち込みの可否、検疫証明の要否、送ることは可能など、細かく決まっていることを客や店主に宣伝していることや、販売店から空港への商品お届けや検疫代行の実証実験を行っていること、今後は農産物の越境ECや輸出につなげていきたいこと、更には、訪日客へ欲しいタイミングで必要な情報を提供できる多言語対応のアプリを提供していること等、取り組みと展開方向について紹介がありました。
ジャパンショッピングツーリズム協会の吉川氏

3.講演2:「観光の新しいカタチ~ありのままの農村を伝える~」
          農家民宿  具座  代表  藤瀬 吉徳 氏

  同氏は、平成18年2月より、佐賀市三瀬村で古民家農家民宿を経営しています。近年は海外のお客様も急増中です。

  藤瀬氏からは、築90年の納屋と牛舎を改築して11年前から民宿を開始し、釜戸炊飯に、囲炉裏を囲んだ食事、五右衛門風呂など、飾らない農村の暮らしを提供。昨年の訪問外国人客数が100名を超えたことについては、(1)英語表記のHPの開設、(2)民宿と自分と妻のフェイスブックを同時に立ち上げ、動画を盛り込んだ情報を発信したこと、(3)海外のブロガーやユーチューバーを招いての、体験に基づいた情報発信、(4)タイの大ヒットテレビドラマ「STAY ステイ」のロケ地となったこと、(5)具座ならではの「ふれあい」、「体験」、「料理」を特に充実させたこと等が効を奏したことや、グループ同士で覚えたての日本語・英語を試してみたり、身振り手振りで交流することが大変喜ばれること等、民宿の様子や取り組みの紹介がありました。
具座の藤瀬氏

4.講演3:「”食”を活かした人づくり、まちづくり、元気づくり」
          (有)ひまわり亭  代表取締役  本田 節 氏

  同社は、平成9年に人吉市にオープンした農家レストラン。人吉・球磨地域の地域振興拠点として、情報発信、食のネットワーク活動等を展開しています。

  本田氏からは、グリーンツーリズムが始まって20年、市町村合併後の旧市町村単位での人口減少が進む中、従来の「農泊は安かろう、悪かろう、まあ生きがいづくり」という考え方を改め、質の高い、本物のおもてなしを地域全体で創り上げていかなければならない。そのために、農山漁村の食の加工の「技」を伝承していくことや、世界に誇る日本の食文化と併せて、今後はインバウンドを踏まえた多様な国の宗教や文化、食も学んで行かなければならないこと、また、昨年の熊本地震でライフラインが寸断された際、ツーリズムの中にある釜戸や囲炉裏などの田舎力を改めて実感し、生きる力をはぐくむ本物の教育旅行につなげていきたいことなど、今後の食と農の拠点づくりに向けた、取り組みと展開方向について紹介がありました。
ひまわり亭の本田氏

5.パネルディスカッション:「ムラにインバウンドを!」

パネリスト:吉川  廣司  氏
                  藤瀬  吉徳  氏
                  本田  節     氏
                  堀  昌伸     氏  出水市シティセールス課
コーディネーター
                  養父  信夫  氏  (一社)九州のムラ代表理事

  討議においては、各パネリストより、日本の農山漁村の何が海外の人に好評で、今後どのような可能性があるのか、また課題は何なのか討議いただきました。
好評なことや今後の可能性としては、
  ・薪ストーブやこたつ、湯たんぽなど、無理せず手軽にできるおもてなし。
  ・日本の長寿社会をつくってきた麹文化、発酵食品は世界に誇る食文化、また、近所の人の声かけは立派な交流文化。
  ・朝の鶴の飛び立ちや武家屋敷など、地域資源と体験と農泊を組み合わせたツアー。
  ・2019年に熊本と大分で開催される「ワールドカップラグビー大会」、長期滞在する欧州からの観光客に、今から準備を。
また、課題等としては、
  ・覚えたての日本語を聞いてあげる、「ことわざカルタ」も好評、「インバウンド 身振り手振りと 知らんふり」くらいの気持ちで。
  ・必要な情報を最小限伝えるためのアプリの開発と民宿へのタブレット設置。
  ・Wi-Fi 環境の整備-店内で写真を撮ってSNSへ投稿してもらえれば安価で一番の宣伝広告。
  ・接客や設備の充実度やメニューがわかる仕組みづくり、認証制度等の確立。

  会場に来られた方からも、民泊受入農家の新規開拓や、農泊地域の選定やキーマンの発掘について質問や意見をいただき、農家自身が民泊体験に行くことでやってみようという人が出てくるのでは、農家だけでなく農村というくくりの中で受け入れる人材を探していこうなど、活発な討議となりました。

コーディネーターの養父氏
コーディネーター
パネリストの方々
パネリスト

6.平成29 年度農林水産予算概算決定等について

  九州農政局農村計画課より、インバウンドの推進と農山漁村の振興に係る平成29年度予算の概要及び、報告書『九州の農山漁村におけるインバウンド~農家民宿、観光農園、直売所等の取り組み~』の概要について説明を行いました。

  本報告書は、九州農政局が、近年増加している訪日外国人旅行者を農山漁村へ誘致し、農山漁村の活性化に結びつけるため、九州各地で取り組まれているグリーン・ツーリズムを中心に課題等を整理し、農家民宿や地方自治体等関係者へのアンケート結果や取組事例をまとめた報告書『九州の農山漁村におけるインバウンド~農家民宿、観光農園、直売所等の取り組み~』を作成し、昨年12月に公表したものです。

お問合せ先

企画調整室
担当者:地域農政調整官
代表:096-211-9111(内線4123)
ダイヤルイン:096-300-6003
FAX:096-211-8707

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