
筑後川下流地区は、福岡・佐賀両県にわたる筑紫平野(筑後平野、佐賀平野)および白石平野のほとんどを含んだ、有明海に面した全国有数の農業地帯を対象として事業を行っています。
有明海は干満差が全国で最も大きく、これを利用した独特の取水方法(アオ取水)が行われていましたが、これは潮汐(潮の満ち引き)や河川の流れる量などに左右され時間的に不規則で不安定なため、水を確保するために多くの労力を必要としました。
また、用排兼用のクリークは、不規則・無統合に分布し、農地の形や用排水路等は未整備のままで、合理的農業生産活動の妨げとなっていました。排水面でも、低平地のため排水不良地域が多いにもかかわらず、用水不足の対応するため、少雨でもクリークの水位を高く保たねばならない状況にありました。
一方、白石平野地域では、農業用水を地下水に依存しているため地盤沈下が進行しています。
このような背景をもとに、用水・排水の抜本的な対策を講じるため、4つの目的を揚げて事業を開始しました。
| 福岡県側 | 14,348ha | (大牟田市、久留米市、柳川市、八女市、筑後市、大川市、みやま市、三潴郡大木町) |
| 佐賀県側 | 26,551ha | (佐賀市、鳥栖市、多久市、小城市、神埼市、武雄市、神埼郡吉野ヶ里町、三養基郡みやき町、上峰町、杵島郡大町町、江北町、白石町) |
| 合計 | 40,899ha |
揚水機場 3カ所 (水をポンプで送る施設) 導水路 27.8km (水を幹線水路に送る施設) 幹線水路 福岡県側 137.4km(水を水路や田んぼに送る施設) 佐賀県側 70.8km(水を水路や田んぼに送る施設) 合計 208.2km