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現代に生きる水利施設・土木技術
 
野越しと横堤
 
新聞記事
佐賀市に残された横堤保存の紹介記事
(提供:平成16年4月4日佐賀新聞)
(クリックで拡大)


百石堤
市の江川副幹線水路の百石堤(左側)。右側の堤防に比べて高くなっています。


 水路沿いを歩いていると、堤防の一部分が低くなっている箇所があることに気がつきます。これは野越し(のこし)と呼ばれています。洪水時には、水路の水かさが増しますが、ある程度の高さまでくると、水は野越しから周辺の水田に流れ込みます。こうすることで、水路を流れる水の量を一定にし、水路が壊れることを防ぐとともに特定の集落へ洪水が集中するのを防いでいるのです。この技術は、現代にも生かしています。
 また、水路沿いの堤防の一方が延々と高くなっているところもあります。これは横堤と呼ばれるもので、高くした堤防のおかげで佐賀城や城下町の側に水が溢れないようにしています。水路を大きくする工事にあわせて横堤も無くなってきましたが、自然環境を守る観点から残されたところもあります。
 野越しや横提は、1600年頃に成富兵庫茂安(なりどみ ひょうごしげやす)によって考えられたとされています。しかし、驚くべきことは、むしろ技術ではなく、成富兵庫茂安が佐賀平野全体を守るために集落を統制し、わざと水が溢れる地域をつくり得たことかもしれません。
30年代の野越しの写真
右岸幹線水路にある30年代の「野越し」の様子。
野越しの写真
現在でも「野越し」の構造は地域の排水慣行の中で変わっていません。
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