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九州農政局

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くまもとジビエ研究会

くまもとジビエ普及への道のり

捕獲した鳥獣を地域の資源「ジビエ」として活用

  熊本県では、鳥獣害による農作物被害の増加を受け平成23年度から地域ぐるみの総合的な鳥獣被害対策の普及に取り組みましたが、対策の強化に比例して捕獲個体数が増加し、捕獲した個体の処理方法が問題となりました。そこで、熊本県内で獲れたイノシシやシカの肉(以下、「くまもとジビエ」)を地域資源として活用することを目的に、平成24年度に県内の処理加工施設、飲食店、狩猟者、行政職員等の関係者で構成される「くまもとジビエ研究会」が設立され、くまもとジビエ普及への道のりが始まりました。
処理加工施設向け研修の様子

ジビエのブランド化とジビエ料理の定着に向けて

  研究会では、主に(1)流通体制の整備、(2)衛生技術の向上にかかる活動、(3)消費拡大活動の3つを柱にジビエ振興に取り組んでいます。平成27年度からは生産者側、実需者側それぞれの部会を発足し、より専門的で実践的な取組みを推進するため、各関係者の連携の強化に取り組んでいます。
(1)流通体制の整備
  熊本県内外で商談会を開催し、平成27年度からは熊本県内の畜産流通卸と連携し、各施設と取引価格の商談を行っています。

(2)衛生管理にかかる取組み
  研究会会員向けに衛生技術向上のための各種研修を開催しています。
ア.処理加工施設に向けた研修では、施設間の技術格差の是正や衛生管理意識の平準化を図るため、解体処理等の研修を実施しました。
イ.飲食店に向けた研修では、処理加工施設への視察や調理方法の体験等の研修を実施しました。

(3)消費拡大運動
ア.くまもとジビエフェアの開催
  マイナスイメージを持っている一般消費者にジビエの美味しさを広く知ってもらうため、平成24年度から毎年県内の飲食店、ホテル等でジビエ料理フェアを開催しています。
イ.調理師養成学校での調理実習の実施
  調理師養成学校「専修学校常盤学院」の生徒を対象に、ジビエの解体や調理の授業を開催しています。
研究会会員向けの研修     全国ジビエ祭りへの出店

「くまもとジビエ」の一般認知度の向上「くまもとジビエフェア」の開催

(1)「ジビエ」の一般認知度の向上
  活動以前は、あまり浸透していなかったジビエが一般消費者にも広く知られるようになり、くまもとジビエフェアへの参加店舗は活動当初の3倍(H28年度47店舗参加)にまで増えました。

(2)衛生管理に対する意識の向上
  研究会で研修を重ねることで、処理加工施設の精肉技術が向上し、より質の良い肉が提供できるようになりました。
くまもとジビエ料理フェア

全国で初めて「ジビエ」授業正式カリキュラムへ採用

  熊本県唯一の調理師専門学校「専修学校常盤学院」では、ジビエが平成27年度から正式カリキュラムに採用されました。ジビエが調理師にとってより身近な材料となる効果があり、今後益々のジビエ振興につながることが期待されます。
学院での授業風景

ジビエのブランド化による地域活性化

  自然からいただいた貴重な資源であるジビエを「食べて、生かす」をモットーに、くまもとジビエの産業化を図り関係者が連携し、実需者のニーズに常に応えられる体制を整備し、安全安心なジビエ肉の安定供給を目指し、最終的には、ジビエの振興が地域の活性化に資することを目指します。

捕獲鳥獣利活用部門(団体)で農林水産大臣賞受賞

  鳥獣による農林水産業等に係る被害については、鳥獣の生息分布域の拡大、農林漁村における過疎化や高齢化の進展により中山間地域を中心に深刻化しています。
  このため、農林地域等において鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の食肉(ジビエ)の利活用に取り組み、地域に貢献している個人及び団体を表彰し、これを広く紹介することにより、鳥獣被害防止対策を推進し、鳥獣による農林水産業等に係る被害の軽減等に資することを目的に鳥獣被害対策優良活動表彰が行われており、今回、農林水産大臣賞(捕獲鳥獣利活用部門(団体))を「くまもとジビエ研究会」が受賞しました。

添付資料

くまもとジビエ研究会(PDF : 389KB)

問い合わせ先

  • 名称:くまもとジビエ研究会
  • 住所:熊本県熊本市中央区水前寺6丁目47-18 (SINビル新館3階)
           (事務局:有限会社ハンズ内)
  • 電話:096-381-6228
  • FAX:096-381-6229
  • URL:http://kumamoto-gibier.com/index.html

イベント等の情報

くまもとジビエ料理フェア2017   平成29年11月~12月(予定)






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