NPO法人ASO田園空間博物館(熊本県阿蘇市)
地域資源の活用や情報発信で地域おこしと復興を図る
NPO法人ASO田園空間博物館の取組み
平成16年に設立された「NPO法人ASO田園空間博物館」は、阿蘇市全体を屋根のない博物館にたとえ、自然と人々が織りなしてきた数多くの有形・無形の地域資源を保全活用することで地域づくりにつなげています。地域散策イベント「阿蘇市をさるこう*!」では、地域住民がガイドとなり、郷土料理でおもてなしをし、参加者と一緒に農業体験を行うことで、地域を元気にしながら人々の交流を促進しています。
近年では、急増する外国人旅行者への対応や6次産業化による新商品開発など、活動をさらに拡大させる取組みを行っています。
また、平成28年熊本地震では、旅行者が減少した中、阿蘇の特産品に特化した商品の開発と通信販売事業の強化により、地域の生産の継続と復興に寄与しました。
*さるこう!: 散策しよう!
外国人旅行者の受入対応の強化
世界農業遺産に認定された阿蘇地域には、多くの外国人旅行者が訪れています。「道の駅阿蘇」に併設された「ASO田園空間博物館総合案内所」では、観光スポットやイベント等を案内するため、英語、中国語、フランス語、ドイツ語に対応できる外国人スタッフを雇用し、平成27年には外国人旅行者約2,900人に対応しました。また、ASO国際交流事業として、留学生を対象とした地域散策イベントを開催するとともに、総合案内所では7か国の留学生が自国向けにSNSで情報発信しました。
更には、熊本地震で落ち込んだインバウンドの回復を目指して、台湾の大学と連携したインターン事業にも取組んでいます。
観光案内所で対応する外国人スタッフ |
地域連携による6次産業化の取組
阿蘇の草原維持に重要な役割を持つ「赤牛」の消費拡大を目的に、地元の高校と連携し、「阿蘇中央高校プロデュース弁当」を開発。高校生が発案したレシピにより、これまで「赤牛ロコモコ丼」や「赤牛ホットドック」など、6種類が商品化され、売上も順調に伸びており、地産地消、草原の維持再生にも貢献しています。高校生によるレシピ発表会の様子 | 高校生プロデュース弁当販売の様子 |
熊本地震からの復興
熊本地震では、阿蘇地域も大きな被害を受け、道路が寸断されるなど、地域の生産者は販売どころか、生産さえも止めてしまうような状況でしたが、「がんばろう!熊本・阿蘇」を合言葉に、様々な阿蘇の特産品を用いた「阿蘇復興応援特産品セット」を開発し、ネット通販を通じて販売したところ、全国から多数の注文があり、地域生産者の事業継続の一助となりました。また、熊本地震の記憶伝承と他地域の防災に役立たせるための「語り部事業」にも取り組んでいます。
阿蘇復興応援特産品セット(例) |
第4回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の優良事例に選定
これらの取組が評価され、平成29年10月、第4回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の優良事例に選定されました。なお、平成29年11月下旬に首相官邸(東京都千代田区)で開催されるグランプリ及び特別賞を決定・発表した後、選定証授与式及び交流会が開催されます。
イベント情報
◎「お正月飾り作成と餅つき体験」日時:平成29年12月27日(水曜日)~28日(木曜日)
場所:YMCA阿蘇キャンプ場(熊本県阿蘇市)
添付資料
NPO法人ASO田園空間博物館(PDF : 305KB)問い合わせ先
名称:NPO法人ASO田園空間博物館住所:熊本県阿蘇市黒川1440-1
電話: 0967-35-5077
FAX: 0967-35-5085
URL:http://www.aso-denku.jp/denku/
お問合せ先
企画調整室
担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707