「有限会社 シュシュ」(長崎県大村市)
直売所から、年間49万人が訪れる地域の拠点へ発展!
有限会社シュシュ(以下、同社)は、地元で採れた農産物や加工品を販売する直売所「新鮮組」、地元産の食材をふんだんに使った料理を提供する「ぶどう畑のレストラン」、この他アイス工房や観光農園、食育体験施設等を一体的に配置した「おおむら夢ファームシュシュ」を運営しています。シュシュは、年間49万人が訪れる農業交流拠点施設で、季節雇用を含めると従業員100名を超える就業の場を創出しているほか、“「見る観光」から「体験参加する観光」へ”をテーマに、地域と一体となってグリーンツーリズムを展開しています。
さらに同社では、地域の生産者の所得向上を目的として、生産者自身が法人を立ち上げ、地元産にこだわった運営方針とともに、地元観光業との連携や地域の人材・資源を最大限に活かして地域活性化を実現しています。
「おおむら夢ファームシュシュ」全景 |
農林水産大臣賞を受賞された「シュシュ」の レストランスタッフの皆さん |
地元食材にこだわったレストラン
「ぶどう畑のレストラン」は、直売所とともにシュシュの経営の大きな柱となっており、季節の様々なイベントに対応した店内装飾に加えて、女性スタッフならではの心遣いやもてなしなど、訪れた人を喜ばせる工夫が随所にみられ、そうしたきめ細かな心配りがリピーターの増加につながっています。レストランでは当初、必要な食材が地元で調達できず、地元以外の食材を利用することもありましたが、地元産にこだわりたいとの強い思いから、直売所の出荷生産者に栽培を依頼。イタリアン野菜や熱帯性のフルーツ等県内で初めて栽培され、当地域から県内へ広がった作物もあります。
更にレストランでは、地元野菜を規格外品も含めて大量に仕入れ、郷土料理の食材として加工・真空保存を行っており、生産側の食材ロスを減らすとともに、郷土料理を一年を通じて提供することが可能になりました。
「ぶどう畑のレストラン」の外観 |
「ぶどう畑レストラン」の内部 |
地元の食材を使ったランチバイキング |
地元農産物・加工品を提供する直売所「新鮮組」
同社は、平成8年に地元生産者8人で地産地消や6次産業化を通じて生産者の所得の向上、地域の活性化を図ろうと、ビニールハウスで農産物の直売を開始したことに始まります。「直売所では新鮮な農産物しか販売しない」という方針から「新鮮組」と名付け、現在も直売所に出荷する生産者は、概ね半径2km以内の170戸に制限。さらに、POSシステム*で得られる売上情報を1時間毎にメール配信し、品切れを未然に防いでいます。
一方、野菜など豊作時には、複合施設としてのメリットを活かし、レストランの食材や、アイス、パンなど加工食品の原料として利用することで、安定した価格での取引が可能となりました。
こうした同社の取組は、生産者に安心感を与えるだけでなく、創意工夫や生産意欲を生み出し、生産者の所得向上につながっています。
*POSシステム:小売店等で用いられる、商品の販売情報の管理システム。
直売所「新鮮組」店内 |
新規に導入された野菜等 |
直売所「新鮮組」生産者一同 |
第26回優良外食産業表彰【農林漁業成長産業化貢献部門】において農林水産大臣賞を受賞
これらの取組みが評価され、「第26回優良外食産業表彰(農林漁業成長産業化貢献部門)において農林水産大臣賞を受賞されました。イベント情報
有限会社シュシュでは、各施設ごとにイベントや体験教室等を開催しています。下記のホームページをご覧下さい。URL:http://www.chouchou.co.jp/
問い合わせ先
名称:有限会社シュシュ 山口代表取締役社長住所:長崎県大村市弥勒寺町486番地
電話: 0957-55-5288
お問合せ先
企画調整室担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707