このページの本文へ移動

九州農政局

メニュー

本部 博久 氏(宮崎県児湯郡新富町)

わくわくする酪農を地域と共に実践!

本部博久氏は、農大卒業と同時に家業の酪農に就き、牛舎の増築とともに規模拡大を図ってきました。さらに増頭するために、事業を活用して牛舎を新築しようとしていた矢先の平成22年4月に県内で口蹄疫が発生しました。
同農場でも全頭が殺処分され、やる気も起こらない時間がしばらく続きましたが、再開したいと思っても廃業せざるを得ない農家の姿を見ていると、「それらの農家の分まで酪農をしなければ」という使命感と、「また牛と共に生きていきたい」という思いから、同年8月の終息宣言後、中断していた牛舎の工事を再開しました。
その後、防疫体制を整備し、新しい牛舎に牛を導入し、3年間かけて口蹄疫発生前の頭数にまで復活。新牛舎の建設を契機に、ICTを活用した繁殖管理や育成牛の外部預託を実践することで、ゆとりある、わくわくする酪農経営を実現しています。

本部農場の配置図 本部農場のご家族 口蹄疫後、牛を導入し経営再開
本部農場の配置図
本部博久さんとそのご家族 口蹄疫終息後、牛を導入し経営再開

ICT等を活用した繁殖管理

これまでの繁殖牛の管理は、手書き台帳によるものでしたが、時間がかかる上、記入漏れもあったことから、パーラーを新設した際に、繁殖管理ソフトを導入しました。
これにより、乳量・分娩間隔・分娩予定日・発情状況等がパソコンで管理できるようになりました。
このソフトは、ミルカーと連動しているため乳量や、搾乳牛の脚に取り付けた歩数計により、発情状況等も自動で表示されるほか、人工授精日を入力すれば、次回発情予定や分娩予定日等も表示されるので、見落としの心配もなく、作業効率の向上が図られました。
さらに、分娩カメラを設置したことで、スマートフォンで見られるようになり、夜中の分娩時もすぐ駆けつけられ、分娩事故の減少につながっています。
繁殖管理ソフトによる母牛管理 牛の脚に装着された歩数計  
繁殖管理ソフトによる母牛管理 牛の脚に装着された歩数計  

受精卵移植を活用した経営の向上と地域との連携

農場では、夏場の受胎率向上を目的として、受精卵移植に取り組んでいましたが、全国的な和牛子牛価格の高騰により、和牛受精卵の引き合いが強まり、希望する優れた血統の受精卵の入手が困難となりました。
そのような中、地域の肥育農家からも地元産の肥育素牛が不足して困っているので、酪農家にも協力してもらえないかと相談がありました。
地域繁殖農家の優秀な黒毛和種雌牛から採卵し、乳牛に移植、生まれた子牛を地域に還元すれば地域全体の畜産農家が潤い、お互いの所得向上につながります。そこで、酪農家と肥育農家が話し合いを重ね、平成28年に「JA児湯酪農受精卵協議会」が発足し、初代会長に就任されました。
受精卵移植で生まれた子牛は、生後120日以内で地元畜連の「酪農家和牛ETスモール牛セリ市」に上場し、肥育農家はニーズにあった和牛子牛を手に入れることが可能になりました。

黒毛和種雌牛からの採卵の様子  受精卵移植の様子  酪農家和牛ETスモール牛セリ市の様子
黒毛和種雌牛からの採卵の様子 受精卵移植の様子  酪農家和牛ETスモール牛セリ市の様子 

酪農教育ファームの取組

農場は、酪農教育ファーム認定牧場となっており、毎年、地域の保育園児や小学生を対象に体験学習を行っています。
搾乳や哺育作業を体験してもらうほか、バターやアイスクリーム作りを行うなど、子供たちがわくわく楽しく学べるように工夫を行っています。

体験学習の様子 体験学習の様子  
搾乳体験の様子 体験学習の様子  

「第47回全国酪農青年女性酪農発表大会」(経営の部)において農林水産大臣賞を受賞

これらの取組が評価され、「全国酪農青年女性酪農発表大会(経営の部)」において農林水産大臣賞を受賞されました。
〈添付資料〉
本部 博久 氏(PDF : 427KB)

お問合せ先

企画調整室
担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader