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九州農政局

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(株)氷川のぎろっちょ(熊本県八代郡氷川町)

女子中学生が会社を設立、地域活性化の牽引役に!

平成30年2月、氷川町の女子中学生5人が株式会社「氷川のぎろっちょ*」(以下、同社)を設立しました。
同社を起業したのは、同町の熊本日日新聞宮原販売センター(岩本代表)の「子ども記者クラブ*」の第2・3期生からなる氷川中などの1年生から3年生のグループ。
同グループは、2年前から「課題を見つけ、解決する力」を身に付けるコースを実践するなかで、実際に町を見て歩き、学習会を重ねながら「耕作放棄地の解消」を課題に設定。
全国的に耕作放棄地の増加が深刻化しているなか、地元女子中学生が覚悟をもって会社を設立したことで、耕作放棄地の解消とともに“地域を耕す”原動力として、氷川流域の住民と連携して地域活性化に貢献していくことを目指しています。
同グループの取り組みは、大人たちや若者に刺激と希望を与え地域の牽引役として注目されています。
*ぎろっちょ:清流にしか生息しないハゼ科のヨシノボリのこと。熊本日日新聞宮原販売センターと子ども記者クラブのマスコット
*子ども記者クラブ:クラブでは、記事・小論文の書き方、流通の学習会、農業や商業の体験プラグラムを実施。また、全国の大学教授・大学生との交流、県外研修などを行っている。地元に住む小学3年生から高校2年生の61人が所属
思いが込められた会社のロゴ まち歩きの様子 まち歩きでの課題を整理するグループメンバー
思いが込められた会社のロゴ
まち歩きの様子 まち歩きでの課題を整理するグループメンバー

クラウドファンディング*で設立費用を募集

耕作放棄地を減らすことが目的の株式会社。会社設立に必要な知識を習得するために、大学の研修会への参加や氷川町役場からのレクチャー、町内の直売所における市場調査や店頭販売等を体験。また、会社設立に向けて必要な書類作成や手続きにも取り組み、平成29年度だけで60回以上の会合を重ねながら、事業プランを練り上げていきました。
平成30年1月、クラウドファンディング専用のウェブサイトを通じて設立費用を募集開始。150万円の目標金額に対して115名から161万3千円が集まり、地元からの寄付を含めると約270万円の支援金となるなど、同グループの地域を思う本気度と期待が周囲に伝わりました。
*クラウドファンディング:インターネット経由で不特定多数の人々から資金調達を行い、商品開発や事業などを達成する仕組み
大学での研修の様子 役場からのレクチャーの様子 直売所での売上分析、ヒアリングの様子
 大学での研修の様子  役場からのレクチャーの様子 直売所での売上分析、ヒアリングの様子

耕作放棄地解消に向けて事業をスタート

同社は、耕作放棄地の地権者から「定期的な草刈り」を受託するため、地域から作業員を雇用するとともに集めた支援金の一部で自走式草刈り機等を購入。
草刈りによって再生された耕作放棄地で営農を希望する新規就農者や兼業農家の募集を開始。
併せて、地域の新たな特産農作物の創出と、耕作放棄地の解消を目指し同社で借り受けた農地で、地元農家の支援を受けながら従来の柑橘類(バンペイユ、デコポンなど)に加え、スダチやキンカンなどの試験栽培に取組んでいます。
また、メンバーそれぞれが3~4種類の野菜や果物について栽培方法を調べ、これまで全20種類について栽培カレンダーにまとめました。
今後は、試験栽培の作物を活用した新たな加工品の商品化や同社のオリジナルグッズの製作などに取り組み地域の活性化に繋げていきたいとしています。
自走式草刈り機の試運転 保護者への報告会の様子
自走式草刈り機の試運転
保護者への報告会の様子

問い合わせ先

名称:岩本剛(熊日宮原販売センター代表)
住所:熊本県八代郡氷川町栫16-3
電話:0965-62-3868

〈添付資料〉
(株)氷川のぎろっちょ(PDF : 343KB)

お問合せ先

企画調整室
担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707

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