このページの本文へ移動

九州農政局

メニュー

内ヶ島賢勇・美津代夫妻(熊本県山鹿市)

牛のことを一番に考えた「質で勝負」の経営を実践!

内ヶ島氏は、昭和63 年に就農し、平成9年に先代から経営移譲された2代目の酪農経営者。平成17年に「有限会社 茶ノ木」を設立して経営の高度化を図り、翌年にはフリーバーン・パーラー方式の牛舎を新築しました。
経営は夫妻と長男夫妻の4名を主体に、両親が随時手伝う形の家族労働力6名で、経産牛78 頭と未経産牛32頭を飼養しています。
高乳量だけを追い求めず、牛群の繁殖状況と乳生産のバランスを考慮した飼料設計や、暑熱対策、衛生的な搾乳作業など、牛のことを一番に考えた「質で勝負」の経営を実践し九州トップクラスの乳質を達成しています。

(有)茶ノ木農場 内ヶ島賢勇・三津代夫妻  
(有)茶ノ木農場
内ヶ島賢勇・美津代夫妻  

高品質な生乳・堆肥生産に立脚した高収益経営

品質で重要視される乳脂肪率、無脂固形分率は高く、衛生面の評価となる細菌数、体細胞数は少ない、高品質な生乳を安定的に生産しており、九州生乳販連生乳品質共励会において5年連続で優秀賞以上を受賞。
このため、生乳1kg当たりの単価は県平均より約3円高く高収益性を実現しています。
また、県のコンクールで「堆肥の達人」に認定されるほど堆肥生産技術にも優れており、自社堆肥は飼料栽培で活用し循環型農業を実践しているほか、牛床の敷料として活用。乳房炎対策で飼料に乳酸菌を混ぜているため、臭気も少なく、牛にとって清潔で快適な環境となっています。
さらに、哺乳ロボットを活用した労力軽減や月2回程度のヘルパー利用も組み合わせ、労働時間は、1日1人当たり7.1 時間のゆとりある経営を実現しています。

牛舎でくつろぐ搾乳牛 同社の堆肥舎  
牛舎でくつろぐ搾乳牛 同社の堆肥舎
 

女性の活躍と今後の発展方向

美津代氏と長男の妻の2人は、主に搾乳や、哺育、生乳生産管理の作業を行いますが、飼料収穫の繁忙期にはトラクターやダンプの運転もこなしています。
また、美津代氏は、小学校での食育講座や酪農女性部での活動に取り組むなど、地域や産業振興に大きく貢献しています。
同社が実践する飼料の成分バランスを考慮した飼料設計や良質な戻し堆肥の敷料利用、搾乳手順を遵守した乳房炎コントロールなどの飼養技術は、地域の酪農家の模範となっており、堅実でゆとりある経営モデルとして普及が高く期待されています。

同社の農業機械の一部 新しく導入した畜舎の扇風機
同社の農業機械の一部
新しく導入した畜舎の扇風機

平成30年度農林水産祭 畜産部門においてを天皇杯を受賞

これらの取組みが評価され、平成29年度熊本県農業コンクール大会で農林水産大臣賞を受賞するとともに、平成30年度農林水産祭 畜産部門において天皇杯を受賞されました。

イベント情報

◎「平成30年度(第57回)農林水産祭」
表彰は、勤労感謝の日の11月23日(金曜日)11時40分から明治神宮会館で開催する農林水産祭式典において行われます。
詳しくは、農林水産省ホームページをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/bunsyo/181018_7.html

問い合わせ先

名称:有限会社 茶ノ木(代表取締役:内ヶ島 賢勇 氏)
住所:熊本県山鹿市長坂341
電話:0968-43-1775

〈添付資料〉内ヶ島賢勇・美津代夫妻(PDF : 345KB)

お問合せ先

企画調整室
担当者:松田、木場
代表:096-211-9111(内線4117、4124)
ダイヤルイン:096-300-6012
FAX:096-211-8707

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader