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中・長期開門調査検討会議

中・長期開門調査については、その実施の可否も含め、技術面や環境面から様々な意見があるため、「中・長期開門調査検討会議」では、様々な立場の方々からの幅広い意見の聴取と専門委員の技術的・専門的な助言を得ながら、中・長期開門調査の取り扱いの論点整理を行って頂きました。

中・長期開門調査検討会議の趣旨


開門調査のうち短期開門調査については、地元関係者の理解を得て実施したところですが、その際、中・長期開門調査の実施については、短期の開門調査の結果等を踏まえ判断するとしていたところです。
中・長期開門調査の実施については、技術面や環境面から様々な意見がある中でその取扱いを判断するため、幅広い観点から必要な論点を取りまとめて頂く場として、中・長期開門調査検討会議を設置しました。


検討会議の進め方


本検討会議においては、学識経験を有する専門委員による技術的、専門的な助言も得つつ、様々な立場の有明海関係の学識経験者、漁業者、行政の担当者等の方々から広く聴取した意見を踏まえ、中・長期開門調査の取扱いの判断に必要な論点の取りまとめが行われました。

検討会議の進め方の図

>> 中・長期開門調査検討会議(資料、議事録)
>> 中・長期開門調査検討会議報告書


論点整理のポイント(中・長期開門調査検討会議の報告要旨)


諫早湾干拓事業が引き起こしたと指摘されている有明海の環境変化の諸事象についての検証方法の適否

1. 解析から始める手法では開門総合調査の成果を、さらに精緻化を図ることが期待できるが、気象・海象等の自然条件に支配されていることから、開門の影響を抽出し、諫早湾干拓事業による有明海の環境への影響を検証することは困難。
2. 観測から始める手法では、新たな視点から検証を行える可能性などが期待されるが、具体的にどのような手法により、どのような知見が得られるかについては、明確な結論は得られなかった。

◎周辺の自然及び社会環境に及ぼす影響とその対策
以下について対策を検討し、それに要する費用と準備期間を考える必要がある。
1. 排水門付近を中心とした速い流れによる底泥の巻き上げ・拡散が及ぼす海域・調整池の環境への影響や、このことによる漁場への影響の回避
2. 現在発揮されている潮受堤防の防災機能の維持
3. 排水門付近を中心とした速い流れによる排水門等の施設の安全性の確保
4. 調整池周辺及び干拓地の農地のかんがい水源対策や潮風害対策
予測情報に対応した排水門の操作が困難なことなど、長期にわたる開門による影響については予測し得ない事象があることを考慮する必要がある。

◎調査を実施するに際して準備や調査に一定期間がかかる等時間の観点
有明海の再生に向けた取り組みが急務になっていることから、調査成果をできるだけ早期に得ることが必要な状況となっている。このため、調査を実施するに際しては、準備や調査に一定の期間がかかるなどの時間の観点を考慮しておくことが重要。

◎漁業関係者や地元住民の心情
有明海の海域環境の変化の原因究明のため、中・長期開門調査の実施を望む漁業者、潮受堤防によって湛水被害が軽減されたことから、中・長期開門調査を望んでいない諫早湾周辺地元住民などの心情に十分配慮しつつ、理解を求める必要がある。

等の論点を、行政として時間意識や費用対効果にも照らして、総合的に判断することが必要。

農林水産省におかれては、有明海を豊かな海として再生し、その恵を漁業関係者や諫早湾周辺住民の方々はもとより広く国民が享受するために、有明海の環境改善に向けた取り組みとして今なすべきことは何かということに真摯に思いめぐらせた上で判断されるよう期待。

提言(おわりに)
観測体制の一層の強化や連絡体制の充実
有明海特措法に基づく関係機関の連携
各種の調査と事業で実施している環境モニタリングとの連携
諫早湾干拓調整池の浄化対策


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