海岸保全事業の概要
1. 事業の目的
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海岸保全施設の現状 | 海岸保全事業の概要 | 工事進捗状況 |
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本事業は、大分県豊後高田市にある海岸堤防等の海岸保全施設の防災機能の強化を図ることにより、地震・高潮・波浪等の自然災害から背後地の農地や宅地など約1,100haの地域を防護し、地域住民の生命・財産を守るとともに国土保全を図り、併せて海岸線の環境・利用に配慮し、人々に親しまれる海岸整備を行うものです。
2. 事業の沿革
3. 事業の概要
注)上表の防護面積は、「堤防なかりせば」の場合に高潮被害を受ける区域(過去の最高潮位(T.P.(+)2.51m)以下の地盤高の区域)としています。また、防護戸数・防護人口はその区域内の戸数と人口です。
本事業の一般計画平面図及び堤防標準断面図は、以下のリンク先をクリック。
・一般計画平面図(PDF : 6,541KB)
・堤防標準断面図(PDF : 160KB)
4. 想定される大規模地震
本地区で発生が想定されている大規模地震としては、南海トラフ巨大地震と周防灘断層群(主部)があります。各々の地震で予測されている最大震度や最大津波高等は下表のとおりであります。発生が想定されている地震の規模等
※上表は、「豊後高田市地域防災計画(H31.3)」を基に作成。
※最大津波高及び津波到達時間の地点は、高田港である。
南海トラフ及び周防灘断層帯の位置
※上図は、文部科学省研究開発局地震・防災 ※上図は、文部科学省研究開発局地震・防災
研究課作成「南海トラフ」を引用。 研究課作成「周防灘断層帯」を引用。
5. 堤防の耐震設計
本地区の海岸堤防の耐震設計は、レベル1地震動での検討を行った上で、レベル2地震動において「堤防が機能を損なっていないか」の検証を行います。
また、本地区の堤防下の砂質土層の液状化も、地震動の検証と併せて検討し、より安全な堤防を造ります。
レベル1地震動…施設の供用期間中(50年)に1~2度発生する確率を有する地震動。
レベル2地震動…将来にわたり考えられる最大級の強さを持つ地震動。堤防が地震により沈下・変形しても
堤防の盛土高が満潮位を上回り、海水が堤防を越えることがないようにします。
※上図は、大分県作成「南海トラフ巨大地震の被害想定
(2018年3月)」を引用。
6. 背後地の浸水被害
周防灘断層群(主部)で地震が発生した場合、「大分県防災対策推進委員会有識者会議(学識者で構成)」において、豊後高田市で 最高水位T.P.(+)2.3mになると予測されています。その際の背後地の浸水被害の範囲を表されたものが下図です。※最高水位とは、朔望平均満潮位+津波高としています。
※朔望平均満潮位とは、各月の最高満潮位を、1年以上にわたって平均した高さのことです。
※上図は、大分県HPの「大分県津波浸水予測量調査結果(確定値)」基に作成。
7. 計画堤防の考え方
西国東地区の計画堤防高は、既往最高潮位と50年確率で発生すると予想されている波高や許容越波流量(0.01m3/m/s程度)を考慮して、T.P.(+)6.0mと設定しています。※T.P.(Tokyo Peil:東京湾平均海面)とは、全国の標高の基準となる海水面の高さであり、「東京湾中等
潮位」とも呼ばれています。
8. 施設整備のイメージ
海岸堤防
【整備前】 【整備後】
遊水池
【整備前】 【整備後】
排水機場
【整備前】 【整備後】
【整備前】 【整備後】
遊水池
【整備前】 【整備後】
排水機場
【整備前】 【整備後】
お問合せ先
九州農政局西国東海岸保全事業所
ダイヤルイン:0978-25-6540
FAX番号:0978-25-6595