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九州農政局

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令和元年度親子で学ぶ食育実践講座

親子で「みそ」づくり体験~を開催しました。

   令和元年8月1日(木曜日)14時00分から15時30分まで、熊本地方合同庁舎A棟食堂において、講師に「よかあんばいJAPAN」*の中村あゆみさん(代表)、園木ひとみさん、山之口美穂さんの3名を招き、みそづくりの食育実践講座を開催しました。
   講座には、14組の親子等39名の参加があり、子どもたちは4つのグループに分かれ、講師の指導を受けながら、力を合わせてみそづくりに取り組みました。
講座終了後のアンケートでは、「わかりやすい説明で子どもも楽しく作ることができました。思ったよりも簡単にできて驚きました。食に対する興味がわき、子どもも味噌汁をたくさん飲んでくれると思います。」「みその作り方や材料がわかりました。食べるのが楽しみです。」「とても素晴らしい体験をさせていいただきました。日本食への興味が深まりました。」等の感想をいただきました。
   講座の様子を以下にまとめましたので、ご覧になってください。

 *「よかあんばいJAPAN」
「世の中のお母さんが日々を楽しむきっかけづくりをしたい」と2016年に結成された団体。手作り味噌巡業や共生食堂の運営、長期休み中の親子支援、その他イベントの企画や講座のプロデュースなど幅広い活動を行っています。

親子で学ぶ食育実践講座の様子

講座次第

(1)みそづくりのお話
(2)みそづくりの体験
(3)みその保存方法と食べごろのお話

みそづくりのお話

   みそを作るのに必要な材料は3つあります。1つ目は「大豆」です。買ったときは小さくて硬い大豆を水に浸けて、たっぷりと水を吸ってもらいます。この大豆を煮て、指で潰せるぐらい柔らかくしてから使います。2つ目の材料は「塩」、3つ目の材料は「麹(こうじ)」です。この3つの材料をみんなで混ぜていきます。できたみそは樽やジップロックに詰めます。
   今日作ったみそは、今日の夜のお味噌汁にはできません。みそづくりには、大豆、塩、麹の3つの材料の中で、麹の「発酵」という働きが重要になります。麹がみそのなかで「おいしくなーれ、おいしくなーれ」と働いてくれることで、美味しいみそになっていきます。この発酵という力を、日本人は昔からとても大事にしてきました。
   みそづくりは難しいことではありません。混ぜたり、丸めたり、詰めたり、子どもでも楽しく作ることができます。

大きな紙芝居でみその作り方を勉強します。
      




みそづくりの体験


(1)みそづくり開始。今回は、米麹と麦麹を使いました。まずはタライの中で塩と麹を手で混ぜます。
     麹の香りも嗅いでみました。
      



(2)別のタライで、柔らかく煮た大豆をみんなで形がなくなるまで手でつぶします。
     ちょっとだけ味見をして素材の味を感じました。
      



(3)つぶした大豆に(1)で混ぜた塩と麹を加え、全部を混ぜ合わせます。
      



(4)空気を抜きながら、みその団子を作ります。泥団子を作るみたいに丸めます。
      



(5)みそ団子をジップロックに入れて完成です。





みその保存方法と食べごろのお話

   今日みなさんが作ったみそは、既に麹が働き始めています。ジップロックだと外からみその様子が見え、発酵が進んでいくと、中のみその色がどんどん濃くなっていきます。
   このみそをおうちに持って帰ってから、どうやって発酵させるといいでしょうか。このみそは、戸棚や冷蔵庫の中には入れず、お日様の光が直接当たらない場所に常温で置いてください。そうすると発酵が進んでいきます。10月くらいになったら、少しジップロックを開けて食べてみてください。まだ発酵させたければそのまま置いて、もう発酵させなくてもいいと思ったら、冷蔵庫に入れてください。そうすると発酵が止まります。人それぞれ美味しいと思うところは違うので、おうちの人と一緒に「どうかな?」「うん、もういいかもね」という時期を、是非みなさんの舌で確かめてください。


発酵した期間によって色が違うことを確認しました。




参加者の皆様、講師の先生方、ありがとうございました。

お問合せ先

消費・安全部消費生活課
担当者:食育推進班
代表:096-211-9111(内線4383)