ホーム > 消費・安全 > リスクコミュニケーション、意見交換会等 > 「平成23年度農林水産情報交流モニター交流会及び顔の見える関係づくり」を開催しました(阿蘇郡産山村、菊池郡大津町)
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九州農政局では、農林水産情報交流モニター等相互の交流や九州農政局と情報交流モニター等との意見交換を通じて、農林水産行政や食品安全行政の推進に資する意見・提言等をお伺いしています。 |
午前9時にバスで熊本駅を出発し、阿蘇郡産山村であか牛の生産から加工販売を営む畜産農家の肥育畜舎へ向かいました。
あか牛肥育畜舎へ向かうバス車内では、講師である井信行(いい のぶゆき)氏より、阿蘇・産山地域の自然環境は、そこに人が住み、集落を形成し、生活をおこなうことで守り続けていること。農業はその一端を担っており、特にこの地域には、利用可能な草原環境があり、あか牛の生産が適していることを説明していただきました。

しかし、生産が行えても市場では、霜降り(サシ)の度合いにより牛肉の価格が決定されており、サシの少ないあか牛は値段が安かったことや、牛肉の輸入自由化により畜産経営の危機を感じたことから、自分達であか身の牛肉の美味しさをPRし直接消費者に販売を行う「さわやかビーフ生産組合」を設立したことや、最近では、穀類飼料を輸入に依存している現状から、飼料の地産地消、自給率の向上に寄与するとして、国産飼料100%にこだわったあか牛の生産を行っている現状をお話いただきました。
肥育畜舎では、作業の内容や生産コストの具体的な状況などを説明していただき、生産現場での実態を参加者に感じていただきました。
国産飼料100%で育てるための苦労を聞き、間近にみるあか牛の大きさや、はじめて見る牧草飼料には驚きや感心の声が聞かれ、「今後の消費拡大をどうすればいいか」、「肥育生産にかかる国産飼料代のコスト軽減に必要なことは」などの質問が数多く出されました。

最後に、「これまでも数多くの方々と出会って意見交換をさせて頂いたことが私の力となり、また、出会った方々が山村集落や厳しい農業の現状を少しでも理解していただくことで、地域の活性化、農村・農業の活性化につながっていくと思っています。」と結ばれて午前中を終了しました。
午後からは菊池郡大津町熊本県家畜市場へと移動し、家畜市場長藤本憲一(ふじもと けんいち)氏より家畜市場施設の概要やセリの仕組み、あか牛消費拡大の取組み等を説明していただきました。
繁養舎から牛セリ場、繁留舎へと家畜が販売される流れのままに市場内を参加者には移動していただき、流通の仕組みを見学してもらいました。
参加者からは、「取扱いは県内だけか。年間の取扱量はどのくらいか。」、「和牛の子牛値段はどこを見て判断されるのか。」、「成牛の取引価格はどれくらいか。」などの質問が出されました。

続けて、家畜市場内の牛セリ場において意見交換会を行いました。
参加者からは、「国内の耕作放棄地で穀類飼料を生産した場合自給飼料がどれくらい向上するのか。」、「国が飼料用米を買い上げることはできないのか。」、「エコフィード認証制度については、消費者への周知がまだまだ不足している。優れた取組みへの表彰などを行ってはどうか。」など数多くの意見をいただき、盛会のうちに一日の日程を終了しました。

最後に、参加者から、「国産飼料のみで牛を肥育する難しさが理解できた。」、「生産者を知ることで安心して購入できる。」などのご意見をいただきました。九州農政局としましてはこのような取組を今後も継続して推進していくこととしています。
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