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実証した除染技術の成果の概要
区切り線
表土の削り取り
(1)基本的な削り取り
農業機械等で表土を薄く削り取る手法。

・約4センチメートルの削り取りにより、土壌の放射性セシウム濃度は、10,370Bq/kg(ベクレル/キログラム)→2,599Bq/kg(ベクレル/キログラム)に低減(75パーセント減)
-圃場地表面の空間線量率は、7.14μSv/h(マイクロシーベルト/時間)から3.39μSv/h(マイクロシーベルト/時間)へ低減。
・廃棄土壌量は、約40立法メートル(40トン)/10アール。
・削り取りまでにかかる作業時聞は、55分〜70分/10アール程度。

(2)固化剤を用いた削り取り
土を固める薬剤により土壌表層を固化させて削り取る手法。
・マグネシウム系固化剤を用いた実証試験では、溶液の浸透により地表から2センチメートル程度の表層土壌が7〜10日で固化。
・3センチメートルの削り取りで、土壌の放射性セシウム濃度は、9,090Bq/kg(ベクレル/キログラム)→1,671Bq/kg(ベクレル/キログラム)に低減(82パーセント減)。
・圃場地表面の空間線量率は、7.76μSv/h(マイクロシーベルト/時間)から3.57μSv/h(マイクロシーベルト/時間)へ低減。
・廃棄土壇量は30立法メートル/10アール
(3)芝・牧草のはぎ取り
農地の牧草や草ごと土を専用の機械で削り取る手法。
・3センチメートルの削り取りで、土壌の放射性セシウム濃度は、13,600Bq/kg(ベクレル/キログラム)→327Bq/kg(ベクレル/キログラム)(低減率97パーセント)。
・草も含む排土量は約40トン/10アール。
・作業時間は、はぎ取りまで250分/10アール。
水による土壌撹拌(どじょうかくはん)・除去
表層土壌を撹拌(浅代かき)し、濁水を排水した後、水と土壌を分離し、土壌のみを排土とする手法。
・土壌の放射性セシウム濃度の低減率は土壌の種類によって異なり、予備試験で約30〜70パーセントと推定。
・飯舘村での実置試験では、15,254Bq/kg(ベクレル/キログラム)→9,689Bq/kg(ベクレル/キログラム)に低減(低減率36パーセント)。
-圃場内の地表面線量は、7.55μSv/h(マイクロシーベルト/時間)→6.48μSv/h(マイクロシーベルト/時間)!こ低減。
・10アール当たりの廃棄土壌量は、1.2〜1.5トンと推計。
・分離した水の放射性セシウムは、検出限界以下。
反転耕
プラウ耕により、30センチメートル以上の反転耕起を行い、放射性物質を土中深くに埋め込む手法。
・30センチメートルの反転により、表層に局在していた放射性物質は、15〜20センチメートルの深さを中心に0〜30センチメートルの土中に拡散。
・圃場地表面の空間線量率は、不耕起:0.66μSv/h(マイクロシーベルト/時間)、通常のロータリ耕:0.40μSv/h(マイクロシーベルト/時間)に対してプラウ耕0.30μSv/h(マイクロシーベルト/時間)。
・作業時聞は30分/10アール。
・45センチメートルの反転では、表土は25〜40センチメートルの土中に移動。
・60センチメートルの反転では、表土は40〜60センチメートルの土中に移動。ただし通常のトラクターでは施工不可。
※施工前に土壌診断、地下水位等による評価が必要。
高吸収植物による除染
放射性セシウムの吸収能力が高い植物を栽培し、土壌を除染する手法。
・青刈りのヒマワリの放射性セシウム吸収率は、植物体地上部生重当たり52Bq/kg(ベクレル/キログラム)。
・単位面積当たりの吸収量は、作付け時の土壌の放射性セシウムの約2000分の1であり、効果は小さい。
・現時点では、除染に利用可能な高吸収植物の候補が得られていないため、現場への普及の段階に無い。

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