ごあいさつ
ICID(国際かんがい排水委員会)の活動と役割
国際かんがい排水委員会(International Commission on
Irrigation and Drainage, ICID)は、かんがい・排水・治水等の分野で、科学技術の研究・開発、経験知見等の交流の奨励及び促進を図ることを目的に、1950年(昭和25年)にインドで設立されました。
ICIDは、設立以来、かんがい、排水、洪水調節、治水への応用のために、水資源ならびに土地資源の管理にあたって調査、開発、能力開発、包括的な手法の応用および世界における持続的な農業のための最新技術を含めた、工学、農学、経済学、生態学および社会科学における技能、科学、技術の開発を奨励かつ促進することを使命とし、かんがい排水に関する世界で最大規模の国際機関として活動を行ってきています。
我が国においては、1951年(昭和26年)の閣議決定に基づいて、ICID日本国内委員会が組織され、ICIDへ加盟しています。以来、ICID日本国内委員会は、主にアジア・アフリカの稲作の生産性向上のための各種技術的課題を中心に研究・支援活動を行っています。また、近年においては、世界の水使用量の増加や気候変動による降水量の変動等、持続的なかんがいの実現に向けた新たな課題への支援にも取り組んでいます。
しかしながら、世界的に急速に進む人口増加、土地・水資源の逼迫、予想される食料問題、環境問題等に対処するため、まだまだ、かんがい分野における課題は多く残されています。
このため、ICID日本国内委員会は、ICID日本国内委員会の事務局である農林水産省農村振興局整備部設計課海外土地改良技術室とともに、開発途上国における食料の増産、農業生産性の近代化、及び気候変動の影響への対応と検討を中心に、継続的かつ組織的なICIDへの活動参加を通じ、かんがい分野における技術交流の促進を図り、日本としての役割を果たしていく必要があると考えています。
ICID日本国内委員会委員長
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