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I類 |
II類 |
危惧 |
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(農政局単位) |
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【分布】
本州・四国・九州・沖縄に分布する。
【俗称】
ドジョウトリムシ、シリヌキ、シリハサミ、ガタロ(川太郎)
【形態的な特徴】
体長48〜65mmほどで、タイコウチに似ているが、より大型で呼吸管が短いことで区別できる。前脚は鎌のような捕獲脚で、小動物を捕らえやすくなっている。若齢幼虫には黒と黄の縞模様がある。幼虫は呼吸管が未発達なため体の周りに細かい毛が生えていて、毛の間に空気をためる。卵は、やや丸い米粒のような形をしていて、白地に茶色の縦縞模様がある。
【生態的な特徴】
産卵期は5〜6月頃で、成虫は水面から垂直に突き出たヨシやガマ、マコモ、木の杭などに登って、交尾、産卵をおこなう。その後、オスはその場に留まり、卵が乾いてしまわないように水をかけてやったり、外敵を追い払うなどして卵を守る。外敵は本種のメスである場合もある。これは、メスが卵の世話をするオスを獲得するために、すでにオスが保護している卵を破壊して、世話をしていたオスを獲得するからである。メスは1シーズンに2〜4回ほど産卵をする。幼虫は5回ほど脱皮をくり返し成虫になる。幼虫も成虫も水生昆虫のほか、カエルや小魚などの小動物を食べる。鎌のような前脚で獲物を捕らえて、口吻を突き刺し、消化液を流し込み、そして消化液によって溶かされジュース状になった肉を吸う。寿命は飼育のデータから1年で死ぬ場合もあるが2〜3年生きて繁殖に参加した例もある。灯火に飛んで来る習性がある。冬になると水のなくなった小川の小石の下や、田んぼの畦わらの下などで、成虫越冬をする。
【生息環境】
おもに水生植物の茂った池沼や水田、流れの緩い川などに生息している。
【生息状況】
生活史が稲作と密接に関係していて、日本の水田環境にうまく適応した種といえる。そのため農業形態の変化が本種の生息に大きく影響し、かつては水田などでふつうに見られる「水生昆虫の王様」であったが、とくに農薬などが使われ始めてから激減した。現在では農薬の影響の少なかった山間部や、昔ながらの営農形態が続いている水田やため池などでわずかに生息が確認されている。
【生態系保全のための留意点】
本種は日本の水田環境と密接に関わってきた昆虫であるため、農薬によって大きな影響を受ける。本種に直接農薬がかからなくても、農薬に汚染された小動物を食べることによって影響を受ける場合もある。また、餌となる小動物が大量に必要であることや、生活のサイクルの中で、水田とため池などを行き来していることも確認されているので、これらを含めた環境を保全の対象とすることが必要である。また、走光性が強いので生息地の近くに強い光を放つ光源があると集光してしまい、その後車にひかれてしまうことが多い。
【備考】
「無脊椎動物レッドリスト」(環境庁,2000)で絶滅危惧II類にランクされている。