須田 文明(すだ ふみあき)
1.専門分野
食と農の社会経済学、フランスの社会経済学理論
2.略歴
1960年生まれ |
早稲田大学政治経済学部経済学科卒、京都大学法学部卒、京都大学大学院農学研究科博士課程中退、農学博士(東北大学) |
フランス政府給費留学生(1997年~1999年) |
大阪産業大学非常勤講師(1992年~1993年)、一般教養科目「経済学」を担当 |
農林水産省経済局国際部勤務(1999年~2001年) |
大阪市立大学夏期集中講義(産業経済論)、全15回分担当(2010年) |
3.研究課題
- フランスにおけるテロワール産品を活用した、インバウンドでのツーリズム振興
- フランスにおける農業政策の展開
4.発表論文等
論文
- 須田文明(2022)「フランスにおける資本主義的農業発展の複数の道:脱炭素化蓄積体制をこえて」『総合政策』23, pp.75-94. [外部リンク]
- 須田文明(2022)「テロワール産品を通じたルーラル・ジェントリフィケーション」木村純子・陣内秀信編著『イタリアのテリトーリオ戦略』白桃書房, pp.121-149.
- 須田文明(2022)「競争戦略としてのアグロエコロジー的移行とSDGs」木村純子・中村丁次編著『持続可能な酪農:SDGsへの貢献』中央法規出版, pp.151-181.
- 須田文明(2021)「プロジェクトとしての都市食料主権―フランスの「地域食料プロジェクトPAT」等を事例に―」『総合政策』22, pp.51-69. [外部リンク]
- 須田文明(2020)「持続的発展のテストとEU農村振興政策―フランスとイタリアの比較から―」『都市計画』(347), pp.64-67.
- 須田文明(2020)「フランス山岳地酪農における高付加価値化の条件―AOPチーズ,カンタルとコンテの比較から―」『令和元年度カントリーレポート:米国,EU(CAP),フランス,英国,CETA,ロシア(プロジェクト研究 [主要国農業政策・貿易政策] 研究資料 第1号)』, pp.1-20.
- 須田文明(2019)「争点としての家族農業経営継承:歴史的使命を終えた?農業構造政策」『農業経済研究』91(1), pp.89-94.
DOI: https://doi.org/10.11472/nokei.91.89 [外部リンク] - 須田文明(2019)「フランス酪農部門―生産コストと契約化の展開―」『平成30年度 カントリーレポート:米国,カナダ,EU(条件不利地域における農業政策,共通農業政策(CAP)の変遷における政治的要因等の検討,ドイツ,フランス,英国),ロシア(プロジェクト研究 [主要国農業戦略横断・総合] 研究資料 第10号)』, pp.1-22.
- 須田文明(2019)「農業者に公正な報酬を!—フランス新農業食品法の試み」『農業』(1654), pp.51-56.
- 須田文明(2019)「フランス酪農の生産コストについて」『農業』(1647), pp.61-64.
- 須田文明・木立真直(2019)「地域ブランド構築へのアプローチとその評価―地理的表示を中心に―」『フードシステム研究』26(2), pp.35-39.
DOI: https://doi.org/10.5874/jfsr.26.2_35 [外部リンク] - 須田文明(2018)「フランスにおける小麦=パンのフードシステム」『平成29年度 カントリーレポート : 米国(米国農業法,農業経営の安定化と農業保険、SNAP-Ed),EU(CAP農村振興政策,フランス,英国),韓国,台湾(プロジェクト研究 [主要国農業戦略横断・総合] 研究資料 第6号)』, pp.1-43.
- 須田文明(2017)「フランスにおける家族農業経営継承の現代的課題」『平成28年度 カントリーレポート : 米国(農業支援政策,SNAP制度),EU(価格所得政策とCAP簡素化,酪農,農業リスク管理,フランス),韓国,台湾(プロジェクト研究 [主要国農業戦略横断・総合] 研究資料 第2号)』, pp.1-13.
- 須田文明(2016)「フランスの新農業基本法制定とその背景」『平成27年度 カントリーレポート : 米国,フランス,韓国,GMO(米国,EU)(プロジェクト研究 [主要国農業戦略] 研究資料 第13号)』, pp.147-189.
- 須田文明(2016)「フランスにおける地産地消の展開:AMAPを中心に」茂野隆一・武見ゆかり編『現代の食生活と消費行動(フードシステム学叢書 第1巻)』農林統計出版.
- 須田文明(2016)「コモンにおける真正性の試験と評価:テロワール・ワインと有機農産物を事例に」山本編著『認知資本主義:21世紀のポリティカル・エコノミー』ナカニシヤ出版.
- 須田文明(2015)「フランスにおけるテロワール産品の活用:「味の景勝地」を例に」『農業と経済』81(12), pp.71-78.
- 須田文明(2015)「フランスの農業構造と農地制度-最近の研究の整理から-」『平成26年度 カントリーレポート:EU(フランス,デンマーク)(プロジェクト研究 [主要国農業戦略] 研究資料 第6号)』, pp.105-189.
- 須田文明(2015)「文化遺産化される食と農-フランス及びイタリアのテロワール産品を事例に-」『フードシステム研究』22(3), pp.359-364.
DOI: https://doi.org/10.5874/jfsr.22.203 [外部リンク] - 須田文明(2014)「地域ブランド:ふたつの真正性について」桝潟俊子・谷口吉光・立川雅司編著『食と農の社会学:生命と地域の視点から』ミネルヴァ書房.
- 須田文明(2014)「フランスの地域エンジニアリングと農村アニメーター」『農村イノベーションのための人材と組織の育成:海外と日本の動き(6次産業化研究 研究資料 第1号)』, pp.43-87.
- 須田文明(2014)「フランスの地域エンジニアリングと農村アニメーター:補論」『農村イノベーションのための人材と組織の育成:海外と日本の動き(6次産業化研究 研究資料 第1号)』, pp.165-218.
- 須田文明(2014)「社会的イノベーションとしてのAMAP―フランスの事例から―」『フードシステム研究』21(3), pp.250-255.
DOI: https://doi.org/10.5874/jfsr.21.153 [外部リンク] - 須田文明・戸川律子(2013)「テロワール産品の真正性と地域ガバナンス」『フードシステム研究』20(3), pp.263-265.
DOI: https://doi.org/10.5874/jfsr.20.193 [外部リンク] - 須田文明(2013)「フランスの農地をめぐる制度と市場」『農業』(1575), pp.42-47.
- 須田文明・海老塚明(2013)「プラグマティックな社会経済学のために:『資本主義の新たな精神』を手がかりに」『経済学雑誌』113(4), pp.26-42. [外部リンク]
- 須田文明・井上荘太朗・後藤一寿(2012)「フランスにおける地域競争力政策の展開」『フードシステム研究』19(3), pp.289-294.
DOI: https://doi.org/10.5874/jfsr.19.225 [外部リンク] - 須田文明(2013)「フランスの農業及び農政の最近の動向」『平成23年度 欧米の価格・所得政策と韓国のFTA国内対策(その2)(構造分析プロジェクト(欧米韓)研究資料(平成23年度) 第2号)』, pp.15-120.
- 須田文明(2012)「フランスにおける食品消費の最近の動向」『平成24年度 カントリーレポート : カナダ,フランス,ブラジル,アフリカ,韓国,欧米国内食料援助(行政対応特別研究[主要国横断]研究資料 第4号(平成24年度))』, pp.13-18.
- 須田文明(2012)「欧米における国内食料援助政策の動向」『平成24年度 カントリーレポート : カナダ,フランス,ブラジル,アフリカ,韓国,欧米国内食料援助(行政対応特別研究[主要国横断]研究資料 第4号(平成24年度))』, pp.91-101.
- 須田文明(2011)「ガイドブックによる嗜好的評価の学習とコーディネーション」『フードシステム研究』18(3), pp.257-262.
DOI: https://doi.org/10.5874/jfsr.18.151 [外部リンク] - 須田文明(2011)「作物遺伝資源をめぐる管理の多様性」池上甲一・原山浩介編『食と農のいま』ナカニシヤ出版.
- 須田文明(2010)「フランスにおける地理的表示産品の高付加価値化―レギュラシオン理論及びコンヴァンシオン理論の展望から―」『フードシステム研究』17(3), pp.182-187.
DOI: https://doi.org/10.5874/jfsr.17.159 [外部リンク] - 須田文明(2009)「フランスにおける作物育種研究の展開:生物多様性の分散的管理のために」『総合政策』10(2), pp.183-203. [外部リンク]
- 須田文明(2008)「カントリーレポート:EU油糧種子政策の展開―植物タンパク質資源の貿易構造から―」『平成19年度 カントリーレポート:オーストラリア,アルゼンチン,EU油糧種子政策の展開(行政対応特別研究[二国間]研究資料 第4号)』, pp.105-155.
- 須田文明(2008)「事物と装置:構築主義的社会経済学の宣揚」『経済学雑誌』109(1), pp.19-36. [外部リンク]
- 須田文明(2008)「実験室の中の社会,社会に埋め込まれた実験室:フランスのナノテククラスターの展開と「ハイブリッド・フォーラム」の展望」『科学技術社会論研究』(6), pp.55-77.
- 須田文明(2007)「食品リスクをめぐる科学的専門知と公共討議:フランスを事例に」『研究論集』第4集,河合文化教育研究所, pp.153-169.
- 須田文明(2001)「フランスの「経営国土契約」CTEと多面的機能への報酬」梶井功・服部信司編『WTO農業交渉の現段階と多面的機能;WTO交渉に向けた各国の動き(日本農業年報 通号48)』農林統計協会.
- 須田文明(2001)「象徴的暴力と農民」『現代思想』2001年2月号, pp.102-114.
- 須田文明(2000)「品質の社会経済学の宣揚:コンヴァンシオン理論の展望から」『日本農村の「20世紀システム」:生産力主義を超えて(年報村落社会研究 第36集)』, pp.183-219.
- 須田文明(1998)「農業者とは誰のことか:統計的理性の批判のために」丸山茂・小馬徹・橘川峻忠編『家族のオートノミー』早稲田大学出版部.
- 須田文明(1992)「EC諸国におけるフォード主義農業の危機と持続的発展のオルタナティブ」住沢博紀ほか編著『EC経済統合とヨーロッパ政治の変容─21世紀に向けたエコロジー戦略の可能性─』河合出版.
翻訳
- ブリューノ・テレ,坂口明義監訳,中原隆幸・北川亘太・須田文明訳(2021)『社会的事実としての貨幣』晃洋書房.
- バティスト・モリゾ, 中原隆幸・須田文明訳(2020)「大地との新たな同盟:生き物との外交術的共棲について」『阪南論集』社会科学編 56(1), pp.139-156. [外部リンク]
- ベッシー, C., 須田文明訳(2020)「コンヴァンシオン経済学と資本主義の変容:豊穣化について」『総合政策』21, pp.129-143. [外部リンク]
- ベッシー, C., 須田文明・片岡浩二訳(2020)「価格と市場についての社会学の刷新」『横浜国立大学教育学部紀要. 3, 社会科学』3, pp.1-15.
DOI: http://doi.org/10.18880/00013170 [外部リンク] - テヴノー, L., 須田文明訳(2020)「規格による統治」(下)『横浜国立大学教育学部紀要. 3, 社会科学』3, pp.16-22.
DOI: http://doi.org/10.18880/00013171 [外部リンク] - テヴノー, L., 須田文明訳(2019)「規格による統治」(上)『横浜国立大学教育学部紀要. 3, 社会科学』2, pp.43-63.
DOI: http://doi.org/10.18880/00012305 [外部リンク] - テヴノー, L., 中原隆幸・須田文明訳(2019)「親密性のレジーム:モノそのものについて(下)」『阪南論集』55(1), pp.145-151. [外部リンク]
- テヴノー, L., 中原隆幸・須田文明訳(2018)「親密性のレジーム:モノそのものについて(上)」『阪南論集』54(1), pp.169-185. [外部リンク]
- テヴノー, L., 須田文明・北川亘太訳(2020)「形態への投資(下)」『総合政策』21, pp.115-128. [外部リンク]
- テヴノー, L., 須田文明・北川亘太訳(2019)「形態への投資(上)」『総合政策』20, pp.137-160. [外部リンク]
- ベッシー, C., シャトーレイノー, F., 須田文明・立見淳哉訳(2019)「モノへの注目:真正性のプラグマティックな道程」『季刊経済研究』39(1-2), pp.71-95. [外部リンク]
- ベッシー, C., ショーヴァン, P.-M., 立見淳哉・須田文明訳(2018)「市場的媒介者の権力」『季刊経済研究』38(1-2), pp.19-50. [外部リンク]
- ボルタンスキー, L., A.エスケール, 中原隆幸・須田文明訳(2018)「資本主義の新たな形態としての『コレクション』:過去への経済的価値付与とその帰結(下)」『阪南論集』53(2), pp.295-308. [外部リンク]
- ボルタンスキー, L., A.エスケール, 中原隆幸・須田文明訳(2017)「資本主義の新たな形態としての『コレクション』:過去への経済的価値付与とその帰結(上)」『阪南論集』52(2), pp.225-251. [外部リンク]
- ボルタンスキー, L., A.エスケール, 須田文明・片岡浩二訳(2017)「価格についての謎めいた現実」『横浜国立大学教育人間科学部紀要. 3, 社会科学』19, pp.1-25. [外部リンク]
- カロン, M., F.ミュニエーザ, 山本泰三・須田文明訳(2017)「計算の集合的装置としての経済市場」『四天王寺大学紀要』(64), pp.345-374. [外部リンク]
- カロン, M., 北川亘太・須田文明訳(2017)「市場的配置とは何か[付録1]」『関西大学経済論集』67(2), pp.163-191. [外部リンク]
- カロン, M., 北川亘太・須田文明訳(2017)「市場的配置とは何か(下)」『関西大学経済論集』67(1), pp.63-85. [外部リンク]
- カロン, M., 北川亘太・須田文明訳(2016)「市場的配置とは何か(中)」『関西大学経済論集』66(3), pp.183-215. [外部リンク]
- カロン, M., 北川亘太・須田文明訳(2016)「市場的配置(アジャンスマン)とは何か(上)」『関西大学経済論集』66(2), pp.127-160. [外部リンク]
- カロン, M., 横田宏樹・須田文明訳(2016)「社会学は外部性の経済学を豊富化できるか?「フレーミング=氾濫」についてのエッセー」『旭川大学経済学部紀要』(75), pp.117-146. [外部リンク]
- ミュニエーザ, F., カロン, M., 山本泰三・須田文明訳(2016)「経済学の行為遂行性」『四天王寺大学紀要』(62), pp.479-503. [外部リンク]
- ボルタンスキー, L., L.テヴノー, 中原隆幸・須田文明訳(2016)「社会的世界においていかに自らを方向付けるか」『阪南論集 社会科学編』51(2), pp.109-139. [外部リンク]
- オルレアン, A., 須田文明訳(2016)「コンヴァンシオン経済学:定義と成果[2]」『総合政策』17(2), pp.275-286. [外部リンク]
- オルレアン, A., 須田文明訳(2016)「コンヴァンシオン経済学:定義と成果[1]」『総合政策』17(2), pp.261-274. [外部リンク]
- エニオン, A., 須田文明・立見淳哉訳(2015)「良いワインとは何であろうか?あるいは、社会学をいかにしてモノの価値へと関心を向けさせるか」『創造都市研究』11(1), pp.7-22. [外部リンク]
- グルニエ, J-E., A.オルレアン, 海老塚明・須田文明訳(2015)「ミシェル・フーコーと政治経済学,自由主義」『経済学雑誌』116(1), pp.59-95. [外部リンク]
- ドゥムルナエル, E., C.ボヌイユ, 須田文明訳(2015)「共有される種子:オルタナティブな種子実践をめぐる「農民」集団のアイデンティティ的構築」『総合政策』17(1), pp.133-148. [外部リンク]
- バリバール, E., I.ウォーラスティン, 若森章孝・岡田光正・須田文明・奥西達也訳(2014)『人種・国民・階級:「民族」という曖昧なアイデンティティ』唯学書房.
- アーベル, S., 山本泰三・須田文明訳(2014)「新自由主義から新資本主義へ?:フーコーからの考察」『四天王寺大学紀要』(59), pp.555-567. [外部リンク]
- ボルタンスキー, L., E.シャペロ, 三浦直希・須田文明ほか訳(2014)『資本主義の新たな精神』ナカニシヤ出版.
- ブルデュー, P., 丸山茂・小島宏・須田文明訳(2007)『結婚戦略:家族と階級の再生産』藤原書店.
- エイマール-デュヴルネ, F., 海老塚明・須田文明ほか訳(2006)『企業の政治経済学:コンヴァンシオン理論からの展望』ナカニシヤ出版.
- バティフリエ, P., 海老塚明・須田文明監訳(2006)『コンヴァンシオン理論の射程:政治経済学の復権』昭和堂.
- アレール, G., ボワイエ, R. 津守英夫・須田文明ほか訳(1997)『市場原理を超える 農業の大転換:レギュラシオン・コンヴァンシオン理論による分析と提起』食料農業政策研究センター.
学会報告
- 須田文明・森崎美穂子(2016)「真正性の価値づけと市場のハイブリッド化」,進化経済学会 東京大学大会,2016年3月26日
- 須田文明(2014)「フーコーから見た生資本主義」,進化経済学会 東京大会
- 須田文明(2004)「知識を通じた市場の構築と信頼―コンヴァンシオン経済学及びアクターネットワーク理論の展開から―」,進化経済学会 福井大会 [外部リンク]
5.所属学会
フードシステム学会、日本農業経済学会、総合政策学会
6.科研費取得実績(研究代表者)
- 基盤研究(c)「『規格による統治』を通じた農業食料システムの変容:フランスを事例に」(2019-2021)
- 基盤研究(c)「薬用・香料植物等の特産農産物生産振興による地域競争力政策の研究:日仏比較研究から」(2013-2016)
- 基盤研究(c)「フランスにおける育種研究の展開と遺伝資源の経済的活用に関する研究」(2010-2013)
7.委員等
- 「食と農の景勝地(仮)」検討委員会、専門委員(平成27年度)
- 「新規就農調査研究事業(農林水産省経営局普及女性課、全国農村青少年教育振興会)」専門委員(平成18年度)
- 「地域ブランド確立支援事業(農林水産省補助事業、食品産業センター)」専門委員(平成17年度)
- 「食品などの地理的表示の保護に関する専門家会合(農林水産省総合食料局)」専門委員(平成16年度)
[更新日:2022年5月13日]
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