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クローズアップ研究者

河原昌一郎

     農林水産政策研究所 上席主任研究官(国際領域)

     専門: 中国農業

 

現在の主な研究内容を教えて下さい。

003_1私の専門の研究対象は中国の農業農村問題です。現在は主に中国の農産物貿易、食料需給に関する研究を行っています。ただ、これまでは中国の農村問題、特に農村合作社(協同組合)に関する研究を詳しく行ってきました。

 

どうして中国関係の研究をするようになったのですか。

私は平成7年から10年まで北京の日本大使館で勤務し、そのときに中国各地の農村を見て回りました。ところが中国農村は本当に貧しいのです。日本に住んでいる人には考えられないほどです。水道もなければガスもありませんでした。川へ水を汲みに行き、トウモロコシの茎を燃料にするのです。一方で北京や上海といった華やかな近代都市が栄えています。中国は日本の隣国であり、中国との関係は大変重要です。中国の理解しにくい面をできるだけ正しく理解することが今後の日本にとって必要なのではないかと考え、中国の研究をするようになりました。

 

中国関係の研究には何か特色がありますか。

中国は日本とは政治体制が異なっているため、農村研究でもそうした相違を十分に踏まえる必要があります。また社会、文化も日本とは似ているようで全く異なっています。日本とは異なることを前提にして観察を始めるべきで、日本の例から類推することは良くないと常々戒めています。

 

四川省の農村風景 撮影:河原昌一郎

これまでの研究で特に印象に残っていることは何ですか。

中国の農村合作社の研究をしていて、日本と中国の農村の違いを強く感じさせられました。日本の農村は農家相互の関係が深いのですが、中国ではそうではありません。こうした違いもあって、日本で農協は自然な存在になっていますが、中国ではまだそのような協同組合はできていないのです。

 

最後に今後の研究の抱負を教えて下さい。

外国研究はやはり現地に行って調査をし、情報を収集することが研究の基礎になると思います。今後ともそうした情報を蓄積し、必要な分析を行い、中国の現実の状況を的確に皆様に伝えていきたいと思います。

 

略歴     研究員紹介のページを見る

兵庫県出身。東京大学法学部卒業。在中国日本大使館参事官、内閣外政審議室内閣審議官、農林水産省協同組合検査部調整課長等を経て、2003年7月から当研究所勤務。東京大学から博士(農学)を取得。

2009年8月

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