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クローズアップ研究者

吉井 邦恒

     農林水産政策研究所 上席主任研究官(国際領域)

     専門: 農業保険、アメリカ・カナダの農業政策

 

国内及び海外の農業経営安定対策に関する研究に取り組んでいます

現在取り組んでいる主な研究テーマは?

各国の農業収入の低下リスクを緩和するための政策の分析を行っています。中でも、農業保険を中心に研究を進めています。

 

 具体的には、どのような研究ですか?

農業保険には、自然災害による農作物の収穫量の減少を補償する収量保険と、農作物の収穫量の減少または価格の低下、その両方による収入の減少を補償する収入保険があります。日本では1947年から収量保険(農業共済)が実施されていますが、収入保険はまだ実施されていません。アメリカでは1996年から収入保険が実施されており、農業保険の加入面積の7割以上が収入保険となっています。

かつては米のほか主要な農作物は、行政価格等により価格の安定が図られてました。したがって、農業収入を変動させる要因は収穫量の変動だけであり、農業共済が農業収入を安定させる機能を果たしていました。しかしながら、価格安定制度は廃止され、農作物の価格は、需給動向等に応じて変動するようになりました。収量部分の変動に対応するだけでは、農業収入を安定させることはできなくなっています。

このため、アメリカの収入保険やカナダの積立制度等の保険的な政策手法を分析して、日本での導入可能性について研究しています。

 

今後の抱負を教えてください

2011年度から戸別所得補償制度が本格的に実施されます。同制度の下での収入変動の状況を分析し、農業収入を安定化させるための施策の必要性について研究を進めていきたいと思っています。 

 

略歴     研究員紹介のページを見る

北海道出身。東京大学経済学部卒業。農林水産省経済局、農蚕園芸局、人事院行政官国内研究員(埼玉大学大学院留学)、農林水産大臣官房企画室等を経て、1992年8月から当研究所勤務。東北大学から博士(農学)を取得。

2010年9月

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