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クローズアップ研究者

伊藤  紀子

     農林水産政策研究所 研究員(国際領域)

伊藤紀子

     専門: 開発経済学、地域研究

 

これまでの研究はどのようなものですか?

  アジアやアフリカで農村調査をしてきました。多くの途上国農村では、生活費が高騰し、伝統的な農業・牧畜業で生計を立てることが難しくなっています。そこで住民が、非農業活動や出稼ぎ、コミュニティでの相互扶助を実践し、なんとか生活しているという、グローバル化の中での生き残り戦略を肌で感じながら研究をしてきました。

 

現在の研究はどのようなものですか?

  現在の課題は、「アジアやアフリカにおける食料需給や農業政策に関する研究」です。具体的には、インドネシアやケニアを主な対象国とし、主食等を自給するためにどのような政策がとられ、近年の農業がどのように変化しているのかを明らかにします。インドネシアでは、増加する人口に安定的に主食を供給するため、一部の米を輸入しています。農業が高付加価値化し、パーム油の輸出が増加する中で、環境問題も深刻化しています。他方、ケニアでは旱魃が起きる度に貧しい人々の食料が不足し、国際機関からトウモロコシの提供を受けています。同時に、一部の豊かな人々の米の消費が増え、米が大量に輸入されています。長期的には、これらの国と、先進国日本とが共有する課題として、食料を必要に応じて輸入しながらも自国農業の国際競争力・自給力を高めるような政策形成に貢献する研究を行いたいです。

 

今後の抱負は?

  ASEAN経済共同体の発足(2015年)、「TICAD・アフリカ会議6」(2016年)を機にインドネシアやケニアへの関心が一層高まる中、ニーズに合った研究を深めたいと思います。これまでの経験を生かし、政策の影響を大きく受ける農村住民の「現場の声」を理解し、広く発信していきたいと考えています。

 

略歴     研究者紹介のページを見る  

石川県出身。東京大学大学院経済学研究科修了。日本学術振興会特別研究員(DC2、RPD)等を経て平成28年4月より現職。博士(経済学)。

2016年5月

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