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クローズアップ研究者

池川  真里亜

     農林水産政策研究所 研究員(食料・環境領域)

池川真里亜

     専門: 新経済地理学、空間計量経済学

 

これまでの研究はどのようなものですか?

  学生時代は、主にアジアにおける日系食品企業の海外進出要因に関する研究に取り組みました。特に、日系冷凍食品企業の立地選択行動を分析対象とし、年代による立地選択要因の変化や、現地市場の需要力に着目して、定量的な分析を行ってきました。
  アジア圏における日系食品企業は、1985年のプラザ合意から1990年代中ごろまでの期間には、それまで日本国内で行っていた労働集約的な業務を、より低廉な労働力を求めて中国やASEAN諸国を中心に移行し、最終生産品は日本へ逆輸入するといった、「垂直型」の生産活動を行っていました。しかし2000年代に入ると、アジア諸国の経済成長とともに各国内で賃金が高騰し、それまでのような「垂直型」生産活動で利潤を上げることが難しくなってきました。一方で、アジア諸国内の購買力の増加に着目し、現地市場やその周辺国市場の獲得を目的とした、「水平型」生産活動にシフトしてきています。
  以上は現地調査、ヒアリング調査、および計量分析から明らかになったことですが、同時に「水平型」生産活動を行う上で、多くの障壁や課題が存在することもまた事実です。ヒアリング調査により明らかになった、アジア現地市場獲得を目指す日系食品企業が直面する課題として、食文化の違いや消費者ニーズの把握の困難性、冷蔵庫の未普及、進出先でのコールドチェーンの未整備等が重要な情報となることに注目し、分析に取り組んできました。

 

今後の抱負は?

  需要が拡大を続けるアジア市場において、供給国としての新たな「日本の立ち位置」と、日本が果たすべき役割を意識しながら、日本産農林水産物・食品の輸出拡大に向けて、モデル構築などの定量的な手法と、現地調査などの定性的な手法の、両面からアプローチする研究を行っていきたいと思っています。

 

略歴     研究者紹介のページを見る  

茨城県出身。2014年3月筑波大学修士(学術)、2016年3月筑波大学博士(学術)。2016年4月より現職。

2016年5月

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