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農林水産政策研究所

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定例研究会(2042回)「複数集落を範囲とした集落営農の展開と労務管理 ―集落や家を構成単位とした作業分担に着目して―」

どなたでもご参加いただけます。直接会場へお越しください。

日時

平成19年5月22日(火曜日)14時00分~16時00分

場所

農林水産政策研究所 第3会議室

東京都北区西ヶ原2-2-1

報告者

鵜沢(金子) いづみ 氏(日本学術振興会特別研究員)

報告内容

  本報告は、既存の集落を超える範囲にて営農活動を一元的に行う集落営農を対象とし、作業者の確保における既存の集落や家の単位の規定性を明らかにすることを課題とします。

  米生産を主とする事例の分析から、以下のことがいえます。水田作業の労働力確保において、機械の作業では集落や家を意識していませんが、肥培管理作業ではそれを意識しています。肥培管理作業は機械化の進展が相対的に少なく、経営の大規模化が作業の効率化に直結せず、必要な労働力量が多い。現状では、所属する集落や家の農地の作業を割り当て、集落等への帰属意識を活用して作業員を確保しています。そこから、規模の経済の働かない作業の従事者を確保するには、既存の集落の枠組みを組織内部に残すことも視野に入れた作業体制の構築が必要であるといえます。

お問合せ先

企画広報室広報資料課

ダイヤルイン:03-6737-9012
FAX番号:03-6737-9600