定例研究会（2055回）「農家以外の農業事業体の躍進がもたらす農業構造再編 －2005年農林業センサス分析より－」

どなたでもご参加いただけます。直接会場へお越しください。

日時

平成20年1月15日（火曜日）14時00分～16時00分

場所

農林水産政策研究所 霞が関分室 セミナー室

千代田区霞が関2－1－2 中央合同庁舎2号館9階

報告者

鈴村 源太郎（農林水産政策研究所 農業・農村領域 経営局経営政策課併任）

報告内容

  本報告は、農業センサスにおける農家以外の農業事業体の抽出統計を用いて、現代の以外事業体を基軸とした農業構造再編の進捗過程について分析しました。中でも、こうした土地利用型部門の先鋭的経営が、借地展開に支えられながら成長しつつある状況を分析することに成功しています。土地利用型部門における以外事業体の台頭は1995年センサスにおいて萌芽的にみられましたが、それが前回の2000年センサスで顕在化したことは記憶に新しいところです。今次センサスは、当時の以外事業体の躍進傾向が、一時的あるいは地域限定的なものではなく、中長期トレンドとして確かなものであったことを物語っています。水田農業における以外事業体シェアは、依然急速な勢いで拡大しており、もはやそれを除いては日本の農業構造問題が語れないほどの状況に達しています。