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東北農政局農産物・食品等輸出関連情報メールマガジン
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平成16年11月12日<第5号>
編集・発行農林水産省東北農政局企画調整室
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1.各種情報コーナー【日本食品輸出促進シンポジウム特集】

10月27日(水曜日)、八戸プラザホテルにおいて
『日本食品の輸出市場としての中国』と題して輸出促進シンポジウム
(主催:ジェトロ青森、協力:東北農政局、青森県ほか)が開かれました。
巨大市場としての期待が高まる中国で、本年初めて青森県産りんごを
輸入販売した北京市果品公司の王兢氏、生食用マグロを中国国内で
拡販している大連翔祥食品公司の西村卓美氏の講演2題に続き、パネル
ディスカッションでは、中国の食品マーケットで生じている様々な変化、
中国への輸出実現に向けた課題について活発な議論が交わされました。

<講演>
○講演1『中国における青果物市場の現状と展望』
(北京市果品公司副総経理王兢 氏)
北京の果物流通は、計画流通時代から大きく変革が進んでいる。流通
商社が登場し、流通する果物の種類が急速に増加している。外国産の
果物は高価だが、流通量も増えており、需要も多様化している。ただし
必ずしも品質が良いわけではない。その中で、日本のりんごは、大きく
ておいしい高級品というイメージがある。中国国内には、日本から導入
された“ふじ"が豊富に流通しているが、今までなかった“むつ"等の
品種には競争力があり、輸入量が伸びる可能性がある。

○講演2『中国における水産物市場の現状と展望』
(大連翔祥食品有限公司 総経理 西村 卓美 氏)
中国の魚の消費量は、淡水魚を中心に一人当たり10kg程度だが、
政府は、これを30kg超にするとしており、巨大市場となる可能性
がある。刺身なども徐々に浸透しており、日本食がファッションとし
て受け入れられるようになってきている。我々の会社は、中国国内で、
マグロの内販を進めているが、冷凍魚や切り身の品質が評価されない、
コールドチェーンが未整備で、一酸化炭素処理の劣悪なマグロも流通
しているなど問題も多い。しかし、宣伝と、労を惜しまない指導に
よって、新鮮でうまいマグロを広めていきたい。

<パネルディスカッション>
○報告1「りんご輸出の現況と将来」
東北大学大学院情報科学研究科教授稲村肇 氏
中国沿海部の一人当たりGDPは10,000ドルとなり、2,000万人ぐらいは
台湾と同じ所得レベルに達しており、外国産果物の消費も伸びている。
今後、人民元も1元=20円ぐらいまで切り上がる可能性があり、日本
からのりんごの輸出も大きなビジネスに発展する可能性がある。
FTA後のアジアを考えると、日本の高品質な農産物を輸出していか
ないと、安い海外産農産物の輸入で日本の農業は壊滅してしまう。
大玉の"むつ"や"世界一"などには競争力がある。輸出ルートの開拓
と同時に、競争力のある品種の生産にシフトしていく必要がある。

○報告2「青森県における中国へのりんご輸出の取組」
青森県総合販売戦略課グループリーダー深澤守 氏
130年の歴史がある青森のりんごだが、当初は、横浜や函館などの
外国人居留地区が主なマーケットだったこともあり、その延長として、
自然に輸出も始まった経緯がある。今年、りんごを上海に試験輸出し、
マーケットの巨大さを実感した一方で、店舗に払う高い“入場料"や
輸出側に不利な取引条件など、厳しい状況に直面している。しかし、
りんご産地青森の将来を考えると、中国への輸出を絶対に成功させ
なくてはいけない。

○報告3「北海道漁連の輸出への取組」
北海道漁業組合連合会 販売事業部長代理 安田昌樹 氏
北海道産の秋鮭は、水揚げ増による価格低下を背景に、再生産のための
価格維持が課題。国内の適正仕向けを進めているが、その延長で、輸出
にも取り組んでいる。中国向け輸出は伸びてはいるが、海外向けの保税
加工が中心であり、今後、中国国内の需要開拓が課題。組合員の協力の下、
輸出に向けた課題解決を進めているところ。

○報告4「農林水産物の輸出の現状と課題」
農林水産省輸出促進室課長補佐大石 一雄
農林水産省の輸出促進施策として、新たに、常設店舗によるPR事業、
知的財産権・ブランド保護対策等を要求している。また、中国において
「リスク分析規程」が施行されたのに対応して、現在、いちご、ぶどう、
柿、ももについて、病害虫発生状況や防除履歴等の技術的資料を中国側
に提出して、リスク分析の実施を働きかけている。

(意見交換)
○同じ中国でも、地域や所得階層によって嗜好も変わってくるのではないか。
→ 高ければ高いほど買うのが北京で、良いものであれば高くても買うという
のが上海。果物の好みや、魚料理の受け入れ方も全然違う。
○日本食レストランの増え方、その中で日本産水産物の可能性はどうか。
→ きちんとした日本料理を出す店だけでも、大連で約250、北京は250~280、
上海は400店ぐらいになっている。中国で調達の難しいマグロ、サバ、アジ、
脚を食べるタラバガニやケガニなどは、日本産の入り込む余地がある。
流通インフラは未整備で、冷蔵・塩蔵が主体だが、一足飛びに-20℃以下
の冷凍コンテナ陸送が急速に導入されつつある。
○輸出に使用する港湾の選択のポイントは何か。
→ 輸出港の選択では、陸送コスト、定期航路の有無、輸送日数、冷蔵
コンテナへの対応などが問題。港湾同士で、どうやって多様なサービスを
供給していくか、競争があっていい。

2.会員からの情報提供コーナー
◇◇◇北京向けりんご輸出について◇◇◇
上記のシンポジウムでも、意欲的な輸出戦略を披露された稲村先生が、
北京市果品、弘前の片山りんごと組んで、再び、りんごの北京向け試験
輸出を行うとのことです。今回は、とれたばかりの16年産りんごを
クリスマス商戦向けに売り出すため、前回以上に活発な引き合いが期待
されるのではないでしょうか。

3.新聞情報
最近、各紙に掲載された輸出シンポジウム関連情報です。メール等でご連絡
いただければ、主要な記事をFAX、メールにてお送りします。

・中国への販路拡大図る(10月28日/日本農業新聞)
・中国市場戦略を議論(10月28日/東奥日報)
・中国へのりんご輸出可能性を探る(10月28日/デイリー東北)


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<次号は11月下旬の発行予定です>

○東北農政局輸出メールマガジンへの意見・要望をお待ちしております。

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