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東北農政局

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七五三掛(しめかけ)の歴史 

1200年以上続く七五三掛(しめかけ)と注連寺(ちゅうれんじ)

  • 七五三掛は、霊峰月山をのぞむ標高約310mの中山間地域に位置し、豊かな自然環境の下で、米づくりを中心とした農業を営む農村地帯です。
  • 七五三掛は、西暦833年に弘法大師(空海)が開創されたと伝えられている「注連寺」の宿坊街として賑わいました。また、庄内地方と内陸を結ぶ「六十里越街道(ろくじゅうりごえかいどう)」の宿坊としても栄え、縁年である丑年の1733年には、15万7千余人もの参詣者で賑わいを見せたとの記録があります。江戸時代には、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅路の途中で立ち寄ったとされています。
  • 注連寺は、出羽三山奥の院「湯殿山」と俗世の注連(しめ=結界)として、833年に弘法大師が創建したと伝えられる歴史あるお寺で、西暦1829年に入定した鉄門海上人の即身仏が安置されています。出羽三山が女人禁制の時代は、女人は注連寺より先に行けなかったので、「女人のための湯殿山参詣所」として信仰を集めました。また、2009年に発行されたミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、総合評価で「二つ星(★★)」に輝いています。 
  • 注連寺の境内には、樹齢約200年の「七五三掛桜」(カスミサクラ)があり、鶴岡市の天然記念物に指定されています。弘法大師空海がこの樹の下で修業されたと伝わり、湯殿山を開山した御縁年の丑歳には、ひとりでに注連(しめ)が掛かるという伝説があります。咲き始めは白色で、次第に桃色へと変化する神秘的な魅力があり、タイミングが良ければ、2色の可憐な花を同時に見ることができます。
<参考>「注連」と「七五三」
「注連」とは、注連縄(しめなわ)のこと。寺伝には、境内の御神木(七五三掛桜)に注連縄をかけていたとある。注連縄は神道における祭具であり、「神域と現世の境界にある結界」を表す。注連縄の締め方は、中途に7本、5本、3本の縄を通してぶら下げる七五三掛で行われる。このことから、注連縄は「七五三縄」とも呼ばれる。

庄内あさひ地区位置図

 

六十里越街道ポンチ絵

注連寺境内の「七五三掛桜」

注連寺境内の「七五三掛桜」(鶴岡市指定天然記念物)

 

美しい農村景観

  • 七五三掛地区を含む地域一帯は、緩く傾斜した地形となっており、古くから棚田地帯を形成し、稲作を中心とする農業が営まれてきました。その中でも近隣の大網地区の棚田は、「やまがたの棚田20選」に選定され、訪れる人に安らぎを与えてくれる貴重な空間となっています。 
        

    やまがたの棚田20選「大綱」

    やまがたの棚田20選「大網」
    (山形県HPから抜粋)

     

小説「月山」、映画「おくりびと」の舞台

  • 昭和49年に第70回芥川賞を受賞した小説「月山」は、作家・森敦(もりあつし)自身が、1951年夏からの約1年間を注連寺で過ごした経験に基づき、注連寺と七五三掛を舞台に書かれており、境内には、森敦の功績を後世に伝えるため、森敦直筆の「月山文学碑」(1981年建立)があります。また、他にも、森敦の著書には注連寺が数多く登場することでも知られ、2012年は森敦が生を受けて100年の節目にあたることから、9月8日には注連寺境内にて「森敦生誕100年祭」が開催され、県内外より約200名の参加者で賑わいました。
  • 七五三掛集落は、平成20年の第81回アカデミー賞(米)で外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督の映画「おくりびと」のロケ地にもなりました。ロケに使用された民家は、注連寺近くに、そのまま保存されています。 

「月山」文学碑   小説「月山」文学碑


映画「おくりびと」のロケ地となった民家   映画「おくりびと」の
ロケ地となった民家

お問合せ先

農林水産省 東北農政局 庄内あさひ農地保全事業所
〒997-0404 山形県鶴岡市下名川字村下102-2
電話:0235-58-1521
FAX:0235-53-2901