このページの本文へ移動

東北農政局

メニュー

秋田地域からの便り(平成29年度)

秋田の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

 そばの栽培で荒廃農地の解消~「そば研」-秋田県・羽後町- (2018年1月19日掲載)

秋田県羽後(うご)町は県南部に位置し、周囲を山に囲まれた豪雪地帯であり、主要な産業は農業で米、花き、スイカ、畜産などが盛んです。また、毎年8月16日から18日には日本三大盆踊りと称される国指定重要無形民俗文化財「西馬音内(にしもない)の盆踊り」が開催されています。

町では、農家の高齢化等により耕作放棄地が拡大しており、その対策が課題となっていましたが、平成10年に町内の稲作農家15戸がそば栽培受託組織「羽後町そば栽培研究会」を立ち上げ、耕作放棄地の再生とそばの栽培に取り組んできました。

平成24年、更なるそばの生産・販売力強化を図るため、同組織を「農業生産法人  株式会社  そば研」(代表取締役  猪岡専一、以下「そば研」という。)に改組して、そばの作付面積拡大に取り組み、平成28年度には町のそば作付面積が322haと県内有数のそば産地となっています。また、東北農業研究センター(盛岡市)が開発した、倒れにくく栽培しやすい品種「にじゆたか」を全国に先駆けて栽培を本格化させました。甘味や香りも良く、羽後町産のブランド品種として力をいれています。

さらに「そば研」では、玄そばやむき実の販売のほか、6次産業化の取組を進め、自社製粉工場を建設してそば粉の製造を行うとともに、醸造会社と提携して地元産そばを使用したそば焼酎の販売も行うなど、そばで地域の活性化に大きく貢献しています。

また、「そば研」は、秋田県農業試験場が開発した辛味ダイコンの新品種「あきたおにしぼり紫」を、平成29年に70aの圃場に試験栽培しました。10月に収穫を行い、辛味ダイコンの試食発表会を開き、住民ら60人がソバの薬味として味わい好評でした。今後は、羽後町特産「秋田うご辛美(からみ)だいこん」の商品名で販売する予定です。

そば研の猪岡代表は、「これからもそばの生産、そば粉の販売を通して、羽後町農業を維持発展させ、そばを羽後町の地域特産品として育てていきたい」と意気込みを語ってくれました。

羽後町の冬の行事として、花嫁、花婿を乗せた馬そりが峠を越える様子を再現した「花嫁道中」が毎年1月最終土曜日に開催されます。その道中は12kmと長く、ろうそくの灯りに照らされた雪道の回廊を行く情景は何ともいえず幻想的です。途中一行は「そば屋彦三(ひこさ)」(「そば研」猪岡代表が経営)で休憩をとります。ここではそばが振る舞われ、冷えた体を温め、疲れを癒やすそうです。

この冬は、羽後町のソバを堪能しながら、幻想的な嫁入り風景をご覧になられてはいかがでしょう。

  • お問い合わせ先:農業生産法人  株式会社  そば研
  • 住所:〒012-1132  秋田県雄勝郡羽後町大戸字大戸54
  • TEL:0183-55-8091  FAX:0183-55-8092
  • URL:http://www.sobaken.co.jp

(情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5611


そばの栽培で荒廃農地の解消~「そば研」 

「そば研」のみなさん

そばの刈取り

関東方面から引き合いが高い自社製粉のそば粉

「秋田うご辛美(からみ)だいこん」の商品名で新たな特産に

(画像提供:農業生産法人 株式会社 そば研)

 日本短角種「かづの牛」が人気上昇中-秋田県鹿角市- (2017年10月20日掲載)

秋田県鹿角(かづの)市で飼育されている「かづの牛(ぎゅう)」は、明治期に南部牛とショートホーン種を交配して改良を加えて誕生した「日本短角種」で、霜降り肉が特徴の黒毛和牛に対して脂身が少なく肉本来のうま味をもっており、近年の消費者の嗜好の変化や健康食志向などを背景に人気が高まり、引き合いが増えています。

「かづの牛」は、昭和30~40年代には約3,000頭飼育されていましたが、日本短角種よりも高値で取引される黒毛和種などに生産が移ったため、平成22年には221頭にまで減少しました。

そこで鹿角市は、「かづの牛」の更なる需要拡大を図るため、平成23年度に増頭計画を策定して生産基盤の整備に取り組んだほか、同年から毎年10月第3日曜日に県や各種団体等と協働して開催する「かづの畜産まつり」において、「かづの牛」の飼養技術向上等を目的とした共進会(子牛品評会)やバーベーキューコーナーを実施するなど、「かづの牛」のおいしさを多くの人に知っていただく取組を行った結果、平成28年には288頭まで増えました。

また、秋田県畜産農協鹿角支所では、事務所に隣接した直売所「かづの牛工房」を昨年10月にリニューアルオープンしたのを機に、「かづの牛」の魅力を1頭丸ごと味わうことができるよう、大手食品会社の協力を得て、これまでは食材としての使用が困難であった部位を使用した、「牛のふわっと煮」(※「ふわ」は希少部位のフワ(肺)のこと)などの新たな加工品6種類を開発しました。

同農協鹿角支所では、「牛の頭数を増やす対策と合わせて、更に新商品の開発に取り組み、付加価値を高めて販売面を強化していきたい。」としています。

「かづの牛」を使用した商品は、秋田県畜産農協(秋田市中通)の直営店舗でも販売されているほか、加工商品は、道の駅かづのや東北自動車道の花輪サービスエリアでも購入することができます。

是非、一度、「かづの牛」の旨みを堪能してみてはいかがでしょうか。

  • お問い合わせ先:秋田県鹿角市産業部農林課こだわり作物推進室
  • 住所:秋田県鹿角市花輪字荒田4-1
  • 電話:0186-30-0632

(情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5611 

日本短角種「かづの牛」が人気上昇中 

全国でも希少な日本短角種
「かづの牛」

昨年10月、リニューアルした
直売所「かづの牛工房」

毎年10月第3日曜日に開催される「かづの畜産まつり」

しっかりと引き締まった赤身肉が特徴の「日本短角種」

(画像提供:鹿角市産業部農林課こだわり作物推進室)

 日本中の人に五城目産キイチゴを「五城目町キイチゴ研究会」-秋田県五城目町- (2017年7月20日掲載)

五城目町(ごじょうめまち)は、秋田県中央部に位置し、急峻な山岳地帯から肥沃な水田地帯まで変化に富んだ農業と林業の農山村で、映画「釣りキチ三平」のロケ地として使われた古き良き日本の農村風景が体験できる町です。また、町の中心部で毎月2・5・7・0のつく日に行われる、520年余の伝統を誇る露天朝市も有名です。

今回紹介する「五城目町キイチゴ研究会」は、平成20年に町の新たな特産品開発を目指して町内の農家25名で設立しました。同時に町と秋田県立大学が産学共同研究を締結し、キイチゴの産地化に取り組んでいます。現在は、農家のほかに町内飲食店や菓子店など41名で組織し、毎月研修会を開催し栽培管理講習や巡回指導を実施しています。研究会の目標である「国内産キイチゴ(ラズベリー)の先駆け産地を目指し、日本中の人に国産キイチゴを食べてもらいたい」と言う願いは徐々に実を結び、現在は町内菓子店のほか、全国の有名レストラン、結婚式場、醸造会社、著名なパティシエの店などで使われています。「五城目キイチゴ」は全国に通用するブランドとして平成28年秋田県の「あきたの逸品」に認定されました。

五城目町産キイチゴの栽培方法は、雨除けハウス栽培と露地栽培の2種類があり、生鮮出荷品は全て雨除けハウス栽培となっています。収穫は、7月上旬から8月上旬の「夏採り」、8月上旬から10月までの「秋採り」が行われ、1粒1粒熟期を見極めて鮮度保持と繊細な果肉を保つため、専用のハサミで果托(かたく:葉の部分)を付けたまま収穫し、生鮮出荷は果托を付けたまま、冷凍出荷では果托を取って出荷します。昨年は22戸の農家が生産し、約2tの収量がありましたが、今年は3tを目指し「全国からの需要に応えたい」とのことです。

五城目町産キイチゴを使った商品は、地元のお菓子屋さんなどがそれぞれ商品化し、「五城目のきいちごメロンパン」、「キイチゴかりんとう」、「木苺最中」、「キイチゴジャム」、「キイチゴジュース」、「キイチゴサンデー」など多数あり、同町内で購入することができます。また、平成26年に同町に移住し平成27年からキイチゴ農家として独立した鈴木矩彦(のりひこ)さんが商品化した、五城目町産キイチゴを使ったビール「RAZMAN(ラズマン)」も好評です。

皆さん、自然豊でキイチゴグルメを堪能できる五城目町を訪ねてみてはいかがでしょうか。 

  • お問い合わせ先:五城目町キイチゴ研究会(五城目町役場農林振興課内)
  • 住所:秋田県南秋田郡五城目町西磯ノ目1丁目1-1
  • 電話:018-852-5215
  • 生の果実・冷凍果実購入のお問合せ先:五城目キイチゴ販売会事務局
  • 電話:080-1831-3212 

(情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5611 

日本中の人に五城目産キイチゴを「五城目町キイチゴ研究会」 
農家は研修用ハウスで栽培技術などを学び、品質の統一を図っています 生鮮出荷は「果托(かたく)」付きで新鮮なまま出荷します 「キイチゴジャム」、「木苺最中」他の商品も町内で購入できます 3,000本限定で販売された木苺ビール「RAZMAN(ラズマン)」

 

 地域活性化協議会と連携し木都能代を全国にアピール!-秋田県能代市- (2017年4月20日掲載)

秋田県には、木曽のひのき、青森のひばと並ぶ日本三大美林のひとつといわれている秋田杉があります。秋田県能代市は、秋田県の北部、米代川(よねしろがわ)の河口に位置し、県内産秋田杉の製材を中心とした木材加工の町として発展しました。現在でも、住宅用建材や木工芸品など様々な木製品が製造されており、能代市の代表産業となっています。

能代地域活性化協議会では空洞化が進む中心市街地の活性化と”木都能代(もくとのしろ)”を全国にアピールするため「能代まちづくり合同会社」を設立、秋田県の地域振興予算を活用して平成24年4月に空き店舗を改装し「のしろ木工品市場」の営業を開始しました。

店内には、能代市内の木工所(20製作所)が製作した伝統工芸品の組子細工や生活用品の菓子器、おみやげ品のコースターなどが所狭しと展示されており、見学はもちろんですが、格安で購入することもできます。

「能代まちづくり合同会社」では、木都能代の火を絶やさぬよう、毎年、近隣小中学校からの依頼を受け木工体験教室や出前授業を実施したり、市民向けに木工製作教室の講座を開催しています。また、4月から12月までの金、土、日曜日は、観光列車内で木工品を販売するなど、木都能代をたくさんの方々に知っていただく活動に精力的に取組んでいます。

代表の珍田 革(ちんだ あらた)さんは、「年々木工職人が減少している中、木工品の魅力を全国の方々に再認識してもらいたい。木材産業が継承されるよう、木工体験教室や出前授業を継続し、木に触れる機会を増やすことによって新たな担い手が育てば嬉しい。」と話してくださいました。

能代市は、大人気のJR五能線リゾートしらかみの停車駅でもあります。のしろ木工品市場には、木工体験場もありますので、立ち寄ってオリジナル作品を製作してみてはいかがでしょうか。
 

  • お問い合わせ先:のしろ木工品市場
  • 住所:秋田県能代市元町5-16
  • 営業時間:10時~18時  毎週火曜定休日  ※祝日の場合は翌日
  • 電話:0185-88-8592
  • URL:http://www.tmnoshiro.com/ 

(情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5611 

 地域活性化協議会と連携し木都能代を全国にアピール!
のしろ木工品市場外観
のしろ木工品市場外観
店舗内風景
店舗内風景
小学校での出前授業
小学校での出前授業
観光列車販売イベント
観光列車販売イベント

(画像提供:「小学校での出前授業」は、能代まちづくり合同会社)