このページの本文へ移動

東北農政局

メニュー

岩手地域からの便り(平成29年度)

岩手の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

ワイナリーで三陸沿岸の振興 -岩手県・大船渡市- (2018年3月20日掲載)

岩手県の各地でワイン生産による地域活性化への取組みが行われており、東日本大震災で大きな被害を受けた三陸沿岸にも既に数箇所のワイナリーがあります。平成30年4月には新たなワイナリーとなる株式会社スリーピークス(代表取締役 及川武宏氏)が大船渡市内の津波復興拠点整備事業区域に整備中のキャッセン大船渡にオープンすることとなりました。

及川氏がワイナリーを建設することになったきっかけは、東日本大震災により大きな被害を受けた故郷の大船渡市を何とかしたいと考えていた時に思い出した、大学卒業後にワーキングホリデーで訪れたニュージーランドの光景でした。小さな町がワイナリー巡りをする観光客で賑わい、自然に国際交流をしている子供たちの様子を思い出し、故郷をそんな街にしたいとの思いから大船渡に戻ったとのことです。

平成25年5月に(株)スリーピークスの前身である「Three Peaks Winery(スリー・ピークス・ワイナリー)」を立ち上げ、市内の40aの畑にワインの原料となるぶどうの苗を約700本植えました。また、隣接する陸前高田市の知人からりんご園を受け継ぎ、収穫したりんごからシードルやジュースを作り、各地のイベントやインターネットでの販売を開始しました。

現在、ワイナリーのオープンに向けて準備をしており、ワイナリー完成後は三陸の潮風で育ったりんごやぶどうのみならず、他農園のりんご、ぶどうを使用した多彩な味わいのシードルやワインを作っていくことを計画しています。

及川氏は「三陸沿岸をワイナリー地帯にして観光地化し、子供たちが自然に世界と交流が出来る環境を作り、故郷を世界でここにしかない街にしたい。まずはワイナリー巡りを楽しんでもらえる街になるよう取組んで行きたい。」と、熱く語ってくれました。

これから益々盛んになる三陸沿岸のワインを、是非、お楽しみください。

  • 問い合わせ先:株式会社スリーピークス
  • 住所:岩手県大船渡市盛町字沢川16-24
  • 電話番号:090-9138-5217

(情報収集)岩手県拠点    電話:019-624-1125


ワイナリーで三陸沿岸の振興

スリーピークスで管理する
ぶどう畑
ぶどうの房(シャルドネ種)  
イベント会場での及川氏
 製造したワイン

( 画像提供:株式会社スリーピークス)

新たな着眼点でりんごの輸出増大へ -岩手県・盛岡市- (2017年12月20日掲載)

岩手県はりんごの収穫量全国第4位(平成28年産)の産地です。全国シェアは5.7%(43,800t:平成28年産)と決して多くありませんが、「ふじ」や岩手県オリジナル品種「きおう」「はるか」など多岐にわたる品種で高品質なりんごの生産を行っています。

このような中、岩手県の中央に位置し3市町(盛岡市(玉山地区除く)・矢巾町・紫波町)を管内にもつ岩手中央農業協同組合では、平成21年から新たな取組として、岩手県の輸出促進事業によりタイ王国へりんごの輸出を開始しました。

当初、タイ王国では日本産の食物に対して高級志向との情報を得て秀品大玉を輸出しましたが、売れ行きは低調でした。(平成21年産2.2トン・67万円)。

この状況を受け農協職員が現地へ出向き消費者から直接話を聞いたところ、1個500円という高値であることが売れない原因と判明しました。また、現地の消費者がりんごを片手で持ち丸かじりする食習慣にも着目し、大玉の半値で取引される中玉の輸出に切り替えたところ、輸出額の増加に繋がりました。国内では低価格で取引されていた中玉が、海外では高価格(国内販売価格対比1.62倍)での取引となり、まさに「目からウロコ」の結果でした。

その後、タイ王国のほか、平成28年度にはベトナムへの輸出も開始すると共に、今年度からは東日本大震災の風評等でストップしていた台湾への輸出も再開(平成29年産総輸出量40トン見込み)するなど、海外への輸出を順調に伸ばしています。また、産地パワーアップ事業を活用し、平成28年度には選果時の傷による品質低下等のリスクを少なくする「フリートレー選果機」を、平成29年度にはエチレンガスの発生を抑制する効果が期待できる「スマートフレッシュ予冷庫」を整備し、国内外に鮮度の高い高品質なりんごを出荷する体制を整えたところです。

販売者ではなく消費者の立場になり販売戦略を考えたことが、輸出額、量ともに伸ばす結果となった岩手中央農業協同組合のりんご。

農協の担当者は「国内の消費者には岩手県産りんごの認知度はまだまだ低いが、好調な輸出を足掛かりに今後も高品質なりんごの生産、出荷に取り組んでいく」と意気込みを語られていました。

一度食べたらやみつきになること間違いなしの岩手のりんご。皆さん、是非味わってみて下さい。

  • 問い合わせ先:岩手中央農業協同組合  営農販売部
  • 住所:岩手県紫波郡紫波町桜町字上野沢38-1
  • 電話番号:019-676-3111(代表)

(情報収集)岩手県拠点    電話:019-624-1125


新たな着眼点でりんごの輸出増大へ
輸出用りんご専用の圃場 輸出用りんご専用の圃場 選果の様子

選果の様子

輸出先(タイ)企業の役員視察 輸出先(タイ)企業の役員視察 タイの店舗に並ぶりんご タイの店舗に並ぶりんご

( 画像提供:岩手中央農業協同組合)

畑わさびの収穫が最盛期を迎えています -岩手県・岩泉町- (2017年9月20日掲載)

岩手県が全国一の生産量を誇る「畑わさび」。

その岩手県の約6割が岩泉町で生産されており、現在、収穫の最盛期を迎えています。

4月下旬以降に収穫する花芽は生で出荷したり醤油漬けに、7月以降に収穫する茎や根は主に練りわさびやドレッシングの原料、オイル漬けとして利用されます。

会社員から畑わさび農家へ転身して5年目の崎尾 佳秀(さきお けいしゅう)さんの圃場も今が収穫最盛期。岩泉町上有芸にある標高600mの畑では家族総出で収穫作業に追われていました。10aから始めた生産も今では1haにまで拡大。収穫後の葉の除去、茎や根の分別、洗浄・異物除去など手作業での出荷作業は重労働で、連日夜遅くまでの作業が続いているそうです。「家族だけでは今の規模が精一杯だが、出荷作業を効率化できれば規模をさらに拡大し、将来は次の世代に魅力を伝えていきたい。」と今後の思いを語ってくれました。

5つの生産組合と関係機関が一体となった栽培技術の普及・研鑽の結果、単収・作付面積とも年々増加。加工用が主のため、価格変動が少なく収量が所得に反映されるほか、初期投資が少なく、需要も十分にあるなど、畑わさびは新規参入しやすい品目として、新規の生産者数の増加が期待されています。

平成28年8月の台風第10号により、畑わさび圃場への林道や加工施設が大きな被害を受けました。あれから1年、平成29年6月にはカット処理等の原料加工を行う一次加工施設が災害復旧事業を活用し再開を果たしたほか、製品化まで行う二次加工施設も建設中です。完成すれば生産から加工・出荷まで岩泉町内で行え、6次産業化としての新たな付加価値や雇用の創出による地域の所得向上への期待も高まっています。

皆さんも、豊かな森と水が育んだ辛さとほのかな甘味が魅力の岩泉町の畑わさびを味わってみませんか。

  • 問い合わせ先:岩泉町 農林水産課
  • 住所:岩手県閉伊郡岩泉町岩泉字惣畑59番地5
  • 電話番号:0194-22-2111
  • FAX:0194-22-5577

(情報収集)岩手県拠点    電話:019-624-1125


畑わさびの収穫が最盛期を迎えています
収穫作業の様子 再開した一次加工施設
一次加工施設に搬入された
「畑わさび」
畑わさびを使用した商品

 ( 画像提供:加工施設搬入「畑わさび」、岩泉町)

「世界遺産のまち平泉」に道の駅平泉オープン -岩手県・平泉町- (2017年6月20日掲載)

道の駅平泉は、北東北周遊観光の情報発信拠点と災害時の防災拠点を兼ね備えた施設として、今年4月27日に国道4号線沿いにオープンしました。愛称の「黄金(くがね)花咲く理想郷」は、公募により産金地としての東北、世界遺産平泉の共生の理念を連想させ、道の駅平泉をより強くアピールすることができるとして選ばれました。

道の駅平泉は、指定管理者の(株)浄土の郷平泉と平泉町が連携して運営しています。施設内の直営レストランでは地元の農畜産物を使ったメニューを味わうことができるとともに、産地直売所では町内で生産された安全・安心で新鮮な農産物や加工品のほか、お土産品等も販売しています。なかでもお勧めは、平成28年度に農林水産省の「食と農の景勝地」に『一関市・平泉町』地域が認定されたことにちなんで開発した、平泉黄金(こがね)餅」、「奥の平泉藤原八百年」及び「浄土の四季平泉もっシフォン」の3種類のもち菓子で、平泉町を代表する新しいお土産品として注目を集めています。

また、道の駅平泉のオープンに合わせ、町内産リンゴを原料とした果実酒、町内産ひとめぼれを原料とした「どぶろく」などの6次産業化にも積極的に取り組んでいます。今後も地産地消を前面に出した加工食品の開発等による地域振興が期待されます。

5月の大型連休も重なり、県内外から多くの人が訪れ、オープン19日目で来場者が30万人を超えました。道の駅平泉では、これからも地域振興、防災の拠点として世界遺産のまちの新たな魅力を発信していくとのことです。

今回、「世界遺産のまち平泉」に道の駅平泉がオープンして新たな平泉の魅力発信の場となりました。この機会に平泉を訪れ地元の味に触れて見てはいかがでしょうか。

  • 問い合わせ先:道の駅平泉
  • 住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉字伽羅楽112-2
  • 電話番号:0191-48-4795
  • FAX:0191-48-4798
  • 営業時間:産直施設 9時00分~18時00分(冬期は17時00分閉店)
  •                レストラン 10時30分~21時00分(ラストオーダー 20時00分)
  • 定休日:なし(年中無休)

(情報収集)岩手県拠点    電話:019-624-1125


 「世界遺産のまち平泉」に道の駅平泉オープン

盛会に行われた開所式
 平泉の文化的景観と調和した外観 産直施設には地元の野菜が並ぶ    もち食文化にちなんだ
土産品の数々