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東北農政局

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宮城地域からの便り(平成29年度)

宮城の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

 地域支援型農業で山間地に活気を-宮城県大崎市- (2017年10月5日掲載)

大崎市鳴子温泉地域の「NPO法人鳴子の米プロジェクト」が、米の地域支援型農業を開始して12年目を迎えています。この地域支援型農業とは、「生産者(作り手)」と安全な食を求める「消費者(食べ手)」が連携し、前払いによる農産物の契約を通じて相互に支えあう仕組みです。
同法人の所在する鳴子地域は、山間地で冷涼な気候条件の下、小規模農家による営農が行なわれています。近年は、高齢化等により離農者が増えるとともに、遊休農地も増加していました。このような中、役場職員の「鳴子の農業をなんとかしなければ」との思いに、民俗研究家の方から「従来のブランド米ではない、新たな「鳴子の米」を育て、それをみんなで支える仕組みを作ってはどうか。」とのアドバイスを受け、地域で話し合いを積み重ねてきました。そして、平成18年9月、地元農家、加工・直売所グループなど30名が結集して「鳴子の米プロジェクト会議」を発足。平成20年10月にはNPO法人に移行しました。
また、「鳴子の米」には、寒冷地向け低アミロース米「東北181号」(のちに新品種「ゆきむすび」となる)を選定、平成18年から試験栽培を開始し、作付面積は、当初の0.3haから本年は17haまでに拡大しました。
この活動の主旨に賛同する「食べ手」も、田植えや稲刈りの農作業体験等の交流を通じて、双方の距離が近くなり、「安全な食料とともに、人と人のつながりもとても大切。このプロジェクトを是非継続していってほしい」との声も寄せられるほどになり、「食べ手」は約1,000人(平成29年)にまで増加しました。
一方、同法人が鳴子地域で運営するおにぎり販売店「むすびや」は、東日本大震災により休業していましたが、再開を望む声に後押しされて、本年4月に営業を再開しました。取材に訪問した日は、平日の開店直後でありながら、来客は途切れることなく、店員さんは、品切れにならないようにおにぎり作りに多忙を極めていました。
中山間地域では、過疎化などが懸念される地域もありますが、このような取り組みがお手本となり、地域の活性化の一助となることが期待されます。

  • お問い合わせ先:NPO法人鳴子の米プロジェクト
  • 電話:0229-29-9436
  • FAX:0229-29-9437
  • URL:http://www.komepro.org [外部リンク]

   (情報収集)宮城県拠点   電話:022-263-1111(内線4605) 

地域支援型農業で山間地に活気を

田植え体験の様子


稲刈り体験の様子

作り手と食べ手の
交流会

『ゆきむすび』と「むすびや」のおむすび

(画像提供:農作業体験及び交流会は、NPO法人鳴子の米プロジェクト提供)

 雪室仕込みで、七ヶ宿の美味しさ熟成中-宮城県七ヶ宿町- (2017年7月5日掲載)

宮城県内有数の豪雪地である七ヶ宿町では、雪を資源として活用する「雪室(ゆきむろ)」で貯蔵した農産物を「雪室仕込み」としてブランド化を進めています。
雪室とは、建物内に搬入した大量の雪の冷気を利用する貯蔵施設のことで、平成26年4月に農林水産省の交付金などを活用して完成した、宮城県では同町1カ所だけの施設です。
雪はロータリー除雪車で搬入し、その量は約1,000立方メートル(25mプール約3個分)にもなり、秋までとけない自然エネルギーの力で、1年を通して一定の温度と湿度で貯蔵できる環境に優しい施設です。
雪室にはじゃがいもや米等を貯蔵しており、雪室で貯蔵することにより鮮度が維持できるとともに、でんぷんが糖へと変わって「甘み」が増すと言われています。
実際に大河原農業改良普及センターが測定したところ、じゃがいもを2ヶ月間保存すると糖度は約2倍になったとの結果もあるそうで、試食会でも「甘みが違う!」と好評を博しています。
現在、町内販売農家の約4割が雪室を利用し、「雪室仕込み」農産物として町内2カ所の直売所で販売しています。販売額は、施設が完成する前の24年度と28年度を比較すると5年間で1.8倍に増加し、今後七ヶ宿町の新たな目玉商品となることが期待されています。
昨年から「夏の雪室まつり」が開催され、雪室仕込みのじゃがいもの試食・販売や雪室見学が行われ好評を得ています。また、町内のそば店では雪室貯蔵で旨みの増した「雪室そば」が通年提供されています。
今年の夏は七ヶ宿町で「美味しさ」と「ひんやり」を体験してみませんか。

   (情報収集)宮城県拠点   電話:022-263-1111(内線4607)   

雪室仕込みで、七ヶ宿の美味しさ熟成中

ロータリー除雪車で雪を搬入

イベントでの
雪室見学会

直売所の「雪室仕込み」農産物

旨みの増した
「雪室そば」

    (写真提供:七ヶ宿町農林建設課農林係)
 

 仲間と共にハウス園芸を再興し、幻のメロン「クールボジャメロン」を栽培-宮城県岩沼市- (2017年4月5日掲載)

「岩沼相野釜(あいのかま)ハウス園芸組合」は、仙台空港に近い沿岸部(同市相野釜地区)に位置し、砂地で温暖な気候を活かして幻のメロン「クールボジャメロン」を栽培していました。東日本大震災の津波被害により全てを流されてしまいましたが、震災の翌年には約2キロ内陸に入った押分(おしわけ)地区で畑を借り受け、営農を再開させました。
この組合が生産する「クールボジャメロン」は、全国でも殆ど生産されておらず、幻のメロンと言われています。昭和45年頃にプリンスメロンを改良してできた品種で、網目のない楕円形で糖度が高く香りが良いのが特徴で、6月に収穫期を迎えます。被災により一旦生産が途絶えたものの、メンバーの方々のメロンに対する強い思いから栽培が再開されました。
「クールボジャメロン」を甘く美味しいメロンに育てるため、葉数の確保や液肥散布、つるを整えたり生育を良くするための丁寧な作業など、こまめに手をかけています。さらに、化学肥料を使用せず、微量元素を含む液肥、たい肥やボカシ肥料で、安心・安全な生産に取り組んでいます。
一方、ギフト箱には震災後の復興支援をきっかけに交流を続けている、「いわぬま健幸大使」が描いたかわいいイラストがデザインされていて、好評を得ています。「クールボジャメロン」は直売のみの数量限定販売です。多くの方から「懐かしい」という声が届けられ、口コミで評判が広まって全国各地から注文が入り、毎年売切れ後も購入の申し込みが絶えないそうです。
宍戸繁組合長はじめ、60代~70代の7名のメンバーは、それぞれの長年の経験をもとに得意分野の作業を担当し、和気あいあいと仲間との楽しい会話を弾ませながら汗を流しています。「これからも皆で協力し合い、消費者に喜ばれる美味しいメロン作りをして行きたい。」と笑顔で話されていました。

  • お問い合わせ先:「岩沼相野釜ハウス園芸組合」
  • 住所:岩沼市押分字南谷地79
  • 電話:090-4636-6026(宍戸)
  • FAX:0223-23-3195(沼田)

   (情報収集)宮城県拠点   電話:022-263-1111(内線4607)  

 

仲間と共にハウス園芸を再興し、幻のメロン「クールボジャメロン」を栽培

収穫間近の「クールボジャメロン」

収穫間近の「クールボジャメロン」

園芸組合のメンバー

岩沼相野釜(あいのかま)ハウス園芸組合のメンバー

「クールボジャメロン」

「クールボジャメロン」

ギフト箱

「いわぬま健幸大使」が描いたイラスト入りギフト箱