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東北農政局

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山形地域からの便り(平成29年度)

山形の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

そば街道「板そばまつり」でそば文化の伝承 ー山形県・村山市ー (2017年11月6日掲載)

山形県は、そばの作付面積が北海道に次いで全国2位(5,100ha、平成28年)となっており、山形県内35市町村のうち、100ha以上を作付している市町村が16市町村あります。中でも村山市は、日本三大急流のひとつである最上川と葉山の雄大な自然に囲まれており、寒暖の差が激しい気候がそばの旨味のもとであるでん粉を多く生み出すため、そば栽培の適地といわれています。

村山市では、農業従事者の高齢化等により農家が減少する中、伝統作物のそばを守ろうとそばを転作作物として位置付け、集落営農による栽培を進めました。中でも大高根(おおたかね)地区では、「大高根地区転作推進委員会」を立ち上げ、団地化によるそばの作付け増加に取り組み、この取組が耕作放棄地の発生を防ぐことにも繋がりました。

また、村山市産のそばを提供する店が、かつて舟の通過に困難を極めた「最上川三難所」沿いにあることから、その全13店のそば店が軒を連ねる15.0kmの道のりを「最上川三難所そば街道」(以下、「そば街道」という。)と名付けました。

「そば街道」は、そば店同士の単なる連携にとどまらず、そばを生産する大高根地区転作推進委員会などの地元農業者、観光団体、自治体が一体となり、毎年そばの花がほ場一面に咲く9月に「そば花まつり」を開催するなど、その取組はそばの作付け増加だけでなく、村山市観光の大きな柱になっています。

村山市では農家の減少や高齢化等の問題を抱えていますが、これからも関係者が連携し、細く長く、そば文化を伝承していきたいとしています。

「そば街道」加盟店では、毎年11月1日~11月30日に「板そばまつり」を開催しており、大勢の方が訪れます。香り高く風味豊かな旬のそばを味わうことができ、また、地元野菜の漬け物など、店舗ごとの個性豊かな季節の一品も楽しむことができます。さらに、期間中に加盟店で新そばを食べていただいた方には、抽選で村山市の特産品等が当たる特典があります。

ぜひ紅葉と一緒に新そばの香りと喉ごしをご堪能ください。


(情報収集)山形県拠点  電話:023-622-7271


 そば街道「板そばまつり」でそば文化の伝承

そばの花

そばの刈取り風景1

そばの刈取り風景2

板そば

(画像提供:山形県村山市商工観光課(そばの刈り取り風景2を除く)

「かほくイタリア野菜」で町おこし  ー山形県・河北町ー (2017年8月4日掲載)

山形県西村山郡河北町には、イタリア野菜を栽培し全国に販売している「企業組合かほくイタリア野菜研究会(以下「研究会」という。)」があります。

研究会は平成25年4月に設立され、現在16名の生産者が参加しています。生産者は、研究会独自の栽培マニュアルに基づき、トレヴィーゾやズッキーニなど約50品目のイタリア野菜を生産しており、出荷基準を満たした商品には独自のロゴマークを付し、現在、首都圏の高級イタリア料理店や百貨店など県内外約100店舗に販売しています。

研究会がイタリア野菜の栽培に取り組んだのは、理事長を務める牧野 聡(まきの さとし)さんが、河北町商工会が始めた「農商工連携事業」に参加した際、地元のイタリアンシェフから「国産のイタリア野菜を使いたいが品物がなくて困っている」と聞き、需要があるのであれば我々が作ってしまおう、と始めたのがきっかけです。

当初は生産しても商品にならない時期もありましたが、種苗会社の協力を得るなどして生産体制を徐々に確立しました。また、「日本イタリア料理協会」主催の展示会「ACCIGUSTO(アッチグスト)」への出品等をとおして、国内のイタリアンレストランへの販路拡大を図ってきました。

これまで一番苦労した点は生産者の確保で、近隣の生産者は新しい農産物を経営に取り入れることに難色を示す方も多かったため、新規就農者や会社を定年退職した帰農者等への声がけ等の取組を行ったことにより、河北町のみならず近隣市町にも生産の範囲が広がっています。

今後の課題は、一般消費者への販路の拡大です。イタリア野菜は、まだ家庭料理の食材としての認知度が低いため、数種類のイタリア野菜をミックスしレシピを付けた商品の販売を検討しており、まず、地元河北町に今秋完成する産直施設での販売を計画しています。また、イタリア野菜は規格外品が発生しやすいため、カット野菜や瓶詰品等の加工商品を開発、将来的には6次産業化も検討するなど収益性向上を目指して取り組んでいます。

牧野理事長は、「これからも良品質・良食味を重視した顔の見える「かほくイタリア野菜」を生産し、町内の畑全体にイタリア野菜が栽培され、イタリア野菜を中心に農商工が連携して山形県河北町を全国にPRすることで「町おこし」に繋がるよう活動していきたい」と熱く話しています。

みなさんも、「かほくイタリア野菜」を使った料理に挑戦して、料理のレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。


  • 問い合わせ先:企業組合  かほくイタリア野菜研究会
  • 住所:〒999-3511  山形県西村山郡河北町谷地月山堂654-1
  • TEL:0237-73-2122    FAX:0237-73-2124
  • URL:http://kahoku-italia-yasai.com/

(情報収集)山形県拠点  電話:023-622-7271


 「かほくイタリア野菜」で町おこし

「研究会」生産者の皆様
(後段左から2人目が理事長の牧野氏)

ハウス内で栽培されている様々なイタリア野菜

出荷基準を満たした野菜にはこのロゴマークが付いています

ロゴ付きで販売されている色とりどりのイタリア野菜

(画像提供:企業組合かほくイタリア野菜研究会)

米沢牛が地理的表示(GI)保護制度に登録 ー山形県・置賜地域ー (2017年5月8日掲載)

「米沢牛」は平成29年3月3日、特定農林水産物等の名称の保護に関する法律(地理的表示法)に基づき、置賜地域(3市5町)を生産地とした地理的表示(GI)保護制度に登録されました。県内では、清酒「山形」が平成28年12月16日に国税庁の「酒類の地理的表示」に登録されましたが、農林水産物では「米沢牛」が初めての登録となりました。

「米沢牛」は、品質の高さ、食味の良さから、しばしば日本三大和牛と称され、その背景には長きにわたる伝統の蓄積があります。明治初期に米沢市内に最初の牛肉店が開店されて以来、「米沢牛」は、その品質が高く評価され、おもてなし料理のための肉として扱われてきました。現在でも、米沢周辺に訪れる観光客は、「米沢牛」のステーキ・すき焼き・しゃぶしゃぶを楽しみにするほどの目玉商品となっています。

置賜地域は米沢盆地に位置し、昼夜や夏冬間の気温差が大きいなど盆地特有の厳しい気候で脂肪の質が向上することが、「米沢牛」がおいしくなる要因の一つと言われています。さらに、地域全体での肥育技術を向上するための取り組みとして、昭和53年から共励会や共進会を開催しているほか、平成4年には「米沢牛銘柄推進協議会」(会長:米沢市長)を設立し、生産者、購買者、家畜商、農業協同組合、行政機関など係わる全ての方々の参加を得て、米沢牛銘柄の確立や規格の統一、消費者への紹介など地域ブランドの信頼性向上等に努めています。このように「米沢牛」は、地域で育まれた伝統があり、より高い品質向上のため地域が一体となって統一基準を定め取り組んでいることなどが今回の登録に繋がりました。

畜産関係者は、「GI登録は大きな励み。今後は更なる販路拡大と生産体制の強化に繋げていきたい」と、消費者に対する広報活動の強化やブランド力の向上、そして「米沢牛」の安定供給についての抱負を話しています。

置賜地域の先人が培ってきた牛への愛情と肥育技術そして、置賜地域の自然環境が作り上げた伝統的食品である「米沢牛」を是非味わってみてはいかがでしょうか。


  • 問い合わせ先:米沢牛銘柄推進協議会
  • 住所:〒999-2174  山形県東置賜郡高畠町大字福沢282
  • (事務局  山形おきたま農業協同組合生産販売部畜産酪農課)
  • TEL : 0238-57-4794 FAX : 0238-57-4023

(情報収集)山形県拠点  電話:023-622-7235 


 米沢牛が地理的表示(GI)保護制度に登録

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地理的表示(GI)保護制度に登録された米沢牛

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米沢牛の食べ方いろいろ

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厳しい定義をクリアしたものだけに米沢牛購買証明書が付けられる

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磯崎副大臣(後列中央)から登録証を授与された関係者

(画像提供:米沢牛銘柄推進協議会)