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東北農政局

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秋田地域からの便り(平成30年度)

秋田の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

いぶりがっこの出来栄え競う「いぶりんピック」 -秋田県・横手市- (2019年1月7日掲載)

秋田では「いぶりがっこ」の出荷が始まっています。

皆さんは「いぶりがっこ」をご存じでしょうか。
「いぶりがっこ」とは、大根を燻製にしてから漬け込んだ、数ある秋田名物のひとつです。

寒さが厳しく、雪深い秋田県では、漬け物として使用する大根が乾燥中に凍ってしまったり、うまく干すことができないことが多く、それを防ぐため、囲炉裏の上に吊していぶし、漬け込んだのが「いぶりがっこ」の始まりです。現在は、いぶし小屋を建てて、主に楢(なら)の木を使って燻煙乾燥させ、それを米ぬかと塩などで漬け込む製法が一般的です。秋田県の方言で漬物のことを「がっこ」と呼ぶことから、いぶした漬物=「いぶりがっこ」という名が付けられたと言われています。

この「いぶりがっこ」を地域の特産品としている横手市山内地域では、その出来栄えを生産者ごとに競い合う「いぶりんピック」を平成19年から開催しており、今年で13回を数えます。

「いぶりんピック」は、横手市と山内いぶりがっこ生産者の会が主催し、地域の生産者のまとまりと産地の盛り上がりを目指すとともに、「いぶりがっこ」の製造技術と品質の向上につなげるため、毎年、2月に開催しています。

「いぶりんピック」では、麹等天然由来の素材を使い、昔ながらの製法で作る「いぶりがっこクラシカル部門」と、いぶした食材に工夫を凝らした「いぶりがっこフリースタイル部門」の2部門で自慢の味を競います。

「いぶりんピック」事務局の高橋さん(横手市まちづくり推進部山内地域課)は、「山内地域のブランドづくりの一環として、横手市は「いぶりんピック」の開催に携わっており、生産者の高齢化、後継者不足など様々な課題があるなかで、地域の生産者と「山内いぶりがっこ」を守り、次の世代へつなげていくことを考えています。「いぶりんピック」を通して、「山内いぶりがっこ」の美味しさと心を込めた生産者の想いを知っていただき、多くの方に触れていただきたいと思っています。今年の『第13回いぶりんピック』は2月5日(火曜日)に横手市山内公民館で開催予定であり、夏場の大根作りから始まり、出来上がった各生産者個々の独自の「山内いぶりがっこ」の味を伝えつつ、今年の味を楽しみたいと思います。」と、にこやかに話されていました。

秋田で生まれ、はぐくまれた「いぶりがっこ」を、是非ご飯のお供として、また、秋田のおいしいお酒と一緒に、味わってみませんか。

  • お問い合わせ先:横手市まちづくり推進部山内地域課
  • 住所:秋田県横手市山内土渕字二瀬8-4
  • 電話:0182-53-2111
  • ホームページ:http://www.city.yokote.lg.jp

(情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5755


いぶりがっこの出来栄え競う「いぶりんピック」
「いぶし小屋」の中の様子
(約5日間いぶし続けます)

「いぶし小屋」の外観

「いぶりがっこクラシカル部門」出場者に贈呈される章(シール)

厳正に審査する審査員

(写真提供:出場者の章と審査風景は横手市まちづくり推進部山内地域課、その他は秋田県拠点職員撮影)

恋どろぼう~一度食べたら忘れない「食用ほおずき」~ -秋田県・上小阿仁村- (2018年10月5日掲載)

「恋どろぼう」とは、上小阿仁村(かみこあにむら)で生産されている食用ほおずきのブランド名で、「一度食べたら忘れない、恋人も忘れるほどのおいしさ」という意味が込められています。

上小阿仁村は、秋田県の中央の山間部に位置した、県内の市町村の中で最も人口が少ない村です。村は豊かな森林資源に恵まれていますが、農地は狭く、長らく稲作が中心でした。

村では農家の経営安定のため、米に代わる作物として米ナス、ズッキーニの生産を奨励してきましたが、それに続く第3弾として、「食用ほおずき」の栽培に取り組むこととしました。

食用ほおずきは冷涼な村の気候に適し、珍しいだけでなく、何よりも軽量で女性や高齢者にも扱いやすいことから、村では平成10年から本格的に栽培を始めました。今では、村の野外生産試作センターで育てた苗を使い、7戸の農家が50aほどのほ場で栽培しております。

ほおずきと言えば、食べられない観賞用の赤い実が頭に浮かびますが、村で生産される食用ほおずきは、「ゴールデンベリー」と呼ばれる食用ほおずきの一種で、熟した実は名前のとおり黄金のような色合いです。糖度は、メロンと同じくらいの15度前後あり、ほのかな甘酸っぱさと、独特な香りが特徴的です。

「恋どろぼう」は、殻付きの生食用としてJAあきた北央(本店:北秋田市)を通じ、首都圏や秋田市の市場へ出荷し、取引先からは、味にメリハリがあって美味しいと好評を得ています。

このほか、一部は加工用としてかみこあに観光物産株式会社(道の駅かみこあに)などの加工事業者に出荷され、菓子類やジャム等に加工して販売されています。その一つである「コンフィチュール・ほおずき(ほおずきのジャム)」が、全国商工会連合会の平成29年度「むらおこし特産品コンテスト」で中小企業庁長官賞を受賞しました。

村では、このような村内の事業者が行う特産品等の開発、販路開拓等の取組に対し、必要な経費の一部補助や、産地化に向けた特産品販売促進費補助金による支援を行っています。

みなさんも是非、上小阿仁村の「恋どろぼう」に恋をしてみてはいかがでしょうか。

  • お問い合わせ先:上小阿仁村役場  産業課
  • 住所:秋田県北秋田郡上小阿仁村小沢田字向川原118番地
  • 電話:0186-77-2223
  • ホームページ:http://www.vill.kamikoani.akita.jp/

(情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5639


恋どろぼう~一度食べたら忘れない「食用ほおずき」~
鈴なりの食用ほおずき
生食用の殻付きほおずき

コンフィチュール・ほおずき

「恋どろぼう」を使用した
パウンドケーキ

写真提供:上小阿仁村役場産業課

新規就農者が農家カフェに挑戦!「アグリコッペ」 -秋田県・能代市- (2018年7月5日掲載)

秋田県の北西部に位置する能代市の中心市街地に、平成29年10月、新規就農者が経営する農家カフェ&テイクアウトの店「アグリコッペ」がオープンしました。

オーナーの今野奈々絵(いまの  ななえ)さんは、得意なパン作りを活かし、自ら生産した農産物を加工、調理して消費者に提供したいとの想いが募り、これまでの会社勤めを辞め、Uターンした兄夫婦と共に国の農業次世代人材投資事業(経営開始型)を活用して新規就農すると同時に、「合同会社SUN農園」を平成29年9月に設立しました。

「合同会社SUN農園」では、秋田県の農業夢プラン事業を活用して農業機械を購入し、兄夫婦が白神ネギを中心にキャベツ、かぼちゃ、スナップエンドウ等の生産部門を担当し、代表の今野奈々絵さんは、農業の傍ら「アグリコッペ」で兄夫婦が生産した新鮮野菜やお米を使ったオリジナルランチやコッペパン、ベーグルなどを提供しています。

この自家製コッペパンは、国内産強力小麦粉と世界遺産の白神山地から発見された「白神こだま酵母」を使っているほか、小さい子供達にも安心して食べてもらいたいと卵や乳製品、添加物を一切使わないことにこだわっています。そのモチモチの食感と美味しさが話題となり、開店以来、常連のお客さんも増え始めているとともに、今では遠方から足を運んでくれる方も出てきました。

今野奈々絵さんは、「起業する際は、迷いや不安があったが、能代市が開設している起業等相談窓口を利用したことで解消された。その際、能代市から市単独事業の空き店舗流動化支援事業の活用を提案され、事業を活用することで市の中心街で『アグリコッペ』を開店できたほか、地場産農産物の利用拡大のため能代市が取組んでいる『地産地消協力店』として登録されたことが嬉しい。今後は、経営を安定させるため、たくさんのお客さんに来店してもらえるよう能代市特産の白神ネギを使ったオリジナルメニューを開発したい。そうすることで中心市街地の活性化にも繋がると思う。将来的には、『合同会社SUN農園』として自家生産した農産物を活用した6次産業化にも挑戦してみたい。」と話してくださいました。

店内は、一人でも安心して入れる落ち着いた雰囲気です。毎日忙しく一息つきたい方、周りを気にせず友人とランチを楽しみたい方は、訪れてみてはいかがでしょうか。

  • お問い合わせ先:農家カフェ&テイクアウト アグリコッペ
  • 住所:秋田県能代市柳町13-68 (旧料亭金勇様向かい)
  • 営業時間:11時~18時 (売切れ次第終了)
  • 定休日:日曜日・他
  • 電話:080-9631-4913
  • URL:https://ja-jp.facebook.com/agrikoppe/

(情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5611


新規就農者が農家カフェに挑戦!「アグリコッペ」
アグリコッペを経営する合同会社SUN農園のみなさん。(中央が代表社員の今野奈々絵さん)
畳コーナーのある
落ち着いた店内

店内で毎日焼き上げる
自慢のコッペパン

店内の「SUN農園」
産直コーナー

(写真提供:「アグリコッペを経営する合同会社SUN農園のみなさん」は北羽新報社、その他は秋田県拠点職員撮影)

買い物弱者を応援「はちらぼハウス」&「はちらぼ商店」 -秋田県・八郎潟町- (2018年4月5日掲載)

八郎潟町は秋田県のほぼ中央に位置し、面積は17平方キロメートルで県内一小さな町です。また、町のほとんどが平地で県内でも積雪の少ない地域です。

平成28年度から10年間のまちづくりの指針を示した「第6次八郎潟町総合計画」を策定する際に、町民参加により結成された委員会のメンバーが、町の人口ビジョン・総合戦略における過疎化・高齢化の将来展望に衝撃を受け、行政だけに任せるのではなく、行政と共に進める「協働」で「住みたい町・住み続けたい町」づくりに向けて活動することを目的に、委員会のメンバーが中心となり、平成29年2月に特定非営利活動法人「Hachi LAB(はちらぼ)」を設立しました。12月には、国の地方創生拠点整備交付金を活用して、空洞化が進む商店街の活性化と買い物弱者対策を目的に「はちらぼハウス」と「はちらぼ商店」をオープンしました。

「はちらぼハウス」には、地元産野菜の直売や、手作りお総菜の量り売り、町内の人気和菓子店の餡を使用したパンやマフィンなどを提供するベーカリーのほか、お総菜を選べるランチセットが看板メニューのイートインコーナー、町民の手作り品を販売するフリーマーケットなどがあります。また、同施設には会議室やシアタールーム、多目的ルームがあり、買い物と趣味のサークル活動などで施設を活用していただくことにより、商店街に人の流れを作り、地域の活性化につながっています。

「はちらぼ商店」では、空き店舗を活用して、精肉や鮮魚を中心に日用品なども販売しています。3月からは、県内一小さな町の利点を生かし、町民ボランティアの協力も得て、生鮮食料品やお総菜などを電話で注文を受けて配達するサービスを始めました。

両施設について町民からは、「良いものを作ってくれた」と評判も上々ですが、利用者の数はまだ少ないのが現状で、地元産野菜の仕入れ先や安定した仕入量の確保などの課題もあります。

同法人の野原理事長は、「近隣市町村の大手スーパーに価格面では勝てないが、町内住民の要望を出来るだけ取り入れて、地域に無くてはならない施設にしたい。将来的には、更に町内の他地区にも空き店舗等を活用して店舗を拡大していきたい。また、空き家を活用した農家レストランや農家民宿にもチャレンジしたい。」と語ってくれました。

八郎潟町にお越しの際は、ぜひ、「はちらぼハウス」と「はちらぼ商店」を訪ねてみてはいかがでしょうか。


  • お問い合わせ先:特定非営利活動法人Hachi LAB(はちらぼ)
  • 住所:秋田県南秋田郡八郎潟町字一日市52番地2号
  • 電話:018-838-1688  FAX:018-838-1687
  • 営業時間:10:00~20:00
  • 定休日:無休
  • URL:http://hachi-lab.jp

(情報収集)秋田県拠点  電話:018-862-5611


買い物弱者を応援「はちらぼハウス」&「はちらぼ商店」
「はちらぼハウス」の外観「はちらぼハウス」の外観 「はちらぼ商店」の外観「はちらぼ商店」の外観 はちらぼハウスでは、町内の人気和菓子店の餡を使用したコラボ商品「あんバターパン」が好評
はちらぼハウスでは、町内の人気和菓子店の餡を使用したコラボ商品「あんバターパン」が好評
はちらぼ商店の様子精肉・鮮魚のほか日用品も販売
はちらぼ商店の様子精肉・鮮魚のほか日用品も販売

(画像提供:秋田県拠点職員撮影)