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東北農政局

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山形地域からの便り(平成30年度)

山形の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

山形県村山市から浅草寺に「大わらじ」奉納 ー山形県・村山市ー (2018年7月20日掲載)

皆さん、東京浅草にある浅草寺の宝蔵門に、山形県村山市の皆さんが製作した大わらじが奉納され掲げられていることをご存じでしょうか。

本年、10年ぶりに新しい大わらじが村山市から奉納されることになりました。

この大わらじは、昭和4年(1929年)に山形県楯岡町(たておかまち:現村山市楯岡)で開催されたわら工品の展示品評会に出展するため、楯岡町の荒町青年団が製作したのが始まりです。

荒町青年団では、当時から浅草寺へ大わらじを奉納する夢を持っていましたが、財政的な理由から実現しませんでした。しかし、昭和16年(1941年)、ようやく関係者の尽力により第1回目の奉納が実現してからは、概ね10年に一度のペースで、計7回奉納しており(6回目からは「浅草寺奉納大わらじ製作実行委員会」が奉納)、この度、8回目の奉納を平成30年10月に行うこととなりました。

材料となる稲わらは、大わらじ製作実行委員会が村山市内の「奉納田」30アールに平成29年春に田植えを行い、近隣農家の協力を得て栽培管理したものです。秋には、1.4メートルほどに成長した稲が村山市民約140人の方々により手刈りされ、くい掛け乾燥後に材料として確保されました。

その稲わらを使って平成30年2月からわらじの製作を開始し、延べ880人が約1か月かけて、長さ4.5メートル、幅1.5メートル、重さが片方500kgの大わらじ1足を完成させました。

完成した大わらじは、村山市役所に平成30年10月19日まで展示され、10月21日に浅草寺に奉納される予定です。

わらじをはじめ、わら靴、蓑、むしろ、俵などのわら工品制作の技術は、生活に欠かせない「ものづくり」の技術として、今でも村山市はもとより山形県内各地に伝承されています。

ぜひ、昭和の初めから受け継がれ奉納されている大わらじの大きさを確かめにお出かけ下さい。

  • お問合せ先:村山市商工観光課
  • 住所:山形県村山市中央一丁目3番6号
  • 電話: 0237-55-2111
  • ホームページ:https://www.city.murayama.lg.jp

(情報収集)山形県拠点  電話:023-622-7271


山形県村山市から浅草寺に「大わらじ」奉納

今年奉納される大わらじ

大わらじ製作の様子

「浅草寺奉納大わらじ製作
実行委員会」の皆さん

現在浅草寺に奉納されている
大わらじ

(画像提供:村山市商工観光課)

国産飼料100%で和牛肥育 ー山形県・天童市ー (2018年4月20日掲載)

株式会社和(なごみ)農産の代表取締役である矢野仁(やの ひとし)さんは、天童市で800頭の黒毛和牛を肥育しています。矢野さんは、かねてから遺伝子組換え等による輸入飼料の安全性に不安を抱えており、国による飼料用米活用の推進の取組を契機に、平成26年に自治体、地元企業、農家、研究機関の協力を得て、米を中心とした国産100%の飼料利用に取り組むこととしました。

取組当初は、自ら作成したチラシで、飼料用米を契約栽培することによる収穫後の労力軽減などの農家のメリットや、国産100%の飼料利用への和農産の思いを農家に伝えたものの、飼料用米の契約に至ったのは僅かに2件のみでした。しかし、翌年から徐々に協力者が増え、平成29年の契約農家数は29件、栽培面積は55haまで拡大し、耕作放棄地の増加防止、ひいては地域の水田を守ることにつながっています。今後も地域の農家と契約し、農家の収益確保と運賃などのコスト削減を図るなど、お互いメリットを享受できる関係を構築していきたいと考えています。

現在の飼料用米を使用した配合飼料は、米の配合割合や加工形状に試行錯誤を重ねた結果、飼料に占める米の割合は約50%(うちSGS(ソフト・グレイン・サイレージ=もみ米を発酵させたもの)が27%、残りは圧ぺんもみ米と玄米ペレット)となっています。800頭分の飼料は、農林水産省が推進している畜産クラスター事業を利用して整備した調製施設で配合しており、米以外の配合飼料の原料である大豆やふすまのほか、粗飼料まで国産100%を実現しています。

平成28年には、国産飼料100%のこだわりを持って肥育した牛を消費者に直接届けたいとの思いで6次産業化の認定事業者となり、直営精肉店「eat Meat(イートミート)」をオープンしました。国産飼料100%で生産した牛肉を「和(なごみ)の奏(かなで)」と命名し販売しています。

「『国産飼料100%』をPRし精肉の販路を拡大させることで、飼養頭数が増加して米の利用も増加すれば、水田活用の需要者として地域に貢献できる。耕作放棄地対策と食の安全確保、事業の継続・拡大のために、国の支援に期待している。」と、矢野さんはさらなる取組拡大を目指しています。

〇お問合せ先:株式会社 和農産

〇直営精肉店「eat Meat」

(情報収集)山形県拠点  電話:023-622-7271


国産飼料100%で和牛肥育

株式会社和農産 代表取締役
矢野仁さん
SGS(ソフト・グレイン・サイレージ)(クリーム色の容器)
給餌の様子
直営精肉店「eat Meat」の
外観

(画像提供:「給餌の様子」は(株)和農産提供。その他は山形県拠点職員撮影。)