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東北農政局

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山形地域からの便り(平成31年度・令和元年度)

山形の「農山漁村の季節の風物詩」、「農産物直売所、農漁家民宿等の取組」、「村おこしイベント」、「農山漁村の行事、お祭り」、「郷土料理」など東北各地域の取組や様子などを紹介します。

歴史と伝統がつなぐ山形の「最上紅花(もがみべにばな)」~日本で唯一、世界でも稀有な紅花生産・染色用加工システム~ -山形県・最上川流域- (2019年7月5日掲載)

山形県紅花振興協議会(会長  山形県知事  吉村美栄子)が申請した「歴史と伝統がつなぐ山形の『最上紅花』 ~日本で唯一、世界でも稀有な紅花生産・染色用加工システム~」が、平成31年2月15日、日本農業遺産(※注)に認定されました。

最上川流域(山形市、米沢市、酒田市、天童市、山辺町、中山町、河北町、白鷹町)の紅花生産と染色用への加工技術は、室町時代末期以来約450年の歴史を有しています。

最盛期の江戸時代には、紅花を染色用素材に加工した「紅餅(べにもち)」が、最上川の舟運で酒田に集められ、北前船で京都まで輸送され、伝統的な神事の装束の染色に用いられるなど、日本の伝統文化の発展に大きく貢献してきました。

紅花生産者は、朝もやが出るなどの気象条件を生かしつつ、他作物との「輪作」や有機質資材の施用により連作障害を回避する栽培方法や、収穫した花びらを、自ら、染色用の紅を取り出す「紅餅」に加工する技術を伝承してきました。

こうした日本で唯一の紅花の生産・染色用加工システムが評価され、日本農業遺産に認定されました。

山形県紅花振興協議会では、このシステムを次世代に継承していくため、地元自治体や関係団体等と連携して、新規生産者への技術指導や地域における紅花文化の伝承等の支援を強化するとともに、国内外に積極的に情報発信し認知度を高め、観光業や食品製造業と連携して、地域の活性化につなげていくこととしています。

山形県では初の日本農業遺産認定となります。紅花は、「着てよし、見てよし、食べてよし」です。7月上旬から7月中旬の紅花の季節、最上川流域に広がる「心が和む紅花のみち」を訪れ、「県の花」紅花の美と歴史を、ぜひ体験してください。


(※注:日本農業遺産)
日本農業遺産は、我が国において重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を農林水産大臣が認定する制度です。

           ※【山形県観光情報ポータル】(やまがたへの旅) http://yamagatakanko.com/log/?l=282790



(情報収集)山形県拠点  電話:023-622-7271

歴史と伝統がつなぐ山形の「最上紅花(もがみべにばな)」
~日本で唯一、世界でも稀有な紅花生産・染色用加工システム~
「紅花畑の風景」
「紅花畑の風景」
「紅花の摘み取り作業」
「紅花の摘み取り作業」
「紅花染め作業」
「紅花染め作業」
「紅花染め作業」
「紅花染めの着物」

(写真提供:山形県紅花振興協議会)

ひと足先に春の訪れを告げる「啓翁桜」 -山形県・西川町- (2019年4月5日掲載)

本格的な桜の季節を前に、ひと足先に咲く桜「啓翁桜(けいおうざくら)」をご存じでしょうか。

山形県の農産物といえば、さくらんぼ、米、牛肉などのイメージが強いと思いますが、実は花木の栽培も盛んで、「啓翁桜」の出荷量は全国一を誇っています。「啓翁桜」は12月中旬から4月まで出荷され、年末年始やお祝い事に彩りを添えています。

総面積の95%が山地で占められ、豪雪地帯でもある西川町は県内有数の「啓翁桜」の生産地です。冷涼な気候を活かし、冬期間の収入確保と耕作放棄地の解消のため、1995(H7)年に「西川町啓翁桜生産組合」が設立され、遊休状態にあった町内のぶどう園の跡地を改植して1997(H9)年頃から本格的に栽培が始まりました。現在は12名の農業者が21.9haで栽培しており、今期は18万本の出荷を見込んでいます。

「啓翁桜」はバラ科サクラ属の落葉低木で、西川町で自然に花が咲くのは4月下旬頃です。それを冬期間に出荷できるように促成栽培します。落葉後の11月中旬から畑において切り出し作業が行われ、出荷規格に合わせて枝を選別し、促成室で出荷適期を管理の上、出荷されます。

これまでの生産者のたゆまぬ努力とより良い「啓翁桜」を愛でてほしいという思いが全国トップの産地を支えています。2015(H27)年には新たに促成室及び作業室が整備され、出荷量の増加と安定した品質での出荷が可能になりました。

今はまだ、市場からの要望に十分応えきれない出荷量ですが、農林水産省の農地耕作条件改善事業及び県の事業等を活用して、遊休農地の有効活用等によるほ場面積の拡大や団地化など、生産基盤の整備を進めています。また、東南アジアの国々を中心とした輸出量も徐々に増加しており、輸出先の需要も見込まれることから、今後さらなる出荷量の増加が期待されます。

西川町では、2024(H36)年までに出荷量65万本、販売額1億円を目標としており、今後、大規模団地整備等のハード的な取組、JA、生産組合等の関係機関と連携した知名度アップ活動による新たな需要の掘り起こし等のソフト的な取組、双方による支援で「啓翁桜」の一大産地化に取り組むこととしています。

  • お問合せ先:西川町産業振興課
  • 住所:山形県西村山郡西川町大字海味510
  • 電話: 0237-74-2113

(情報収集)山形県拠点  電話:023-622-7271

ひと足先に春の訪れを告げる「啓翁桜」

「啓翁桜」

畑からの切り出し作業

促成室で管理し、出荷を待つ
「啓翁桜」

東京都中央卸売市場大田市場でのトップセールス

(画像提供:西川町