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[青森県・弘前市]

~夏秋いちごの栽培~

【取組の背景と具体的内容】
ハウス内の様子いちご栽培のハウス弘前市の坂口勝一氏は20年ほど会社勤めをしたのち、4年前に新規就農を決意し、全国的に流通量が少なく高値で取引されていることと、岩木山麓での夏季冷涼な気候を活かせるということから、夏秋いちごの栽培を始めた。
当初は地域での先駆けということもあり、栽培方法を始め全て手探り状態だったが、現在では青森県が夏秋いちごを「戦略作物」と位置付け、産地化を図っているため、県の支援も受けながら取り組んでいる。
現在、(ア)地価が安かったこと、(イ)気候が冷涼で、市内の平地に比べ夜温が4~5度低く、涼しさを好むいちごの栽培に適していること、(ウ)岩木山の伏流水が井戸を掘って利用ができ、夏はそのままで冬は廃材ボイラーでお湯を沸かして使用するなど良質な水があることから、岩木山麓にある14aの敷地にビニールハウス2棟(約240坪)を建て、高設養液栽培により夏秋いちご(品種はサマールビー、なつあかり)の栽培に取り組んでいる。
栽培は、(注)天敵殺虫剤や市販の農薬と併用して微生物農薬もできるだけ使用し、農薬の散布回数を減らすなど、低農薬栽培を実践しているほか、施肥は、培地に希釈した液肥を混ぜた水を流して行っている。
出荷については、主に「津軽苺出荷組合」を通じ首都圏へケーキなどの業務用として出荷している。
(注)プラスチック容器に天敵の虫が入っており、害虫のダニ・アザミウマを駆除する。

【取組の効果、課題と今後の展開方向】
栽培を始めた当初は、花が咲かなかったり、収穫時期が早すぎて冬から春に栽培されるいちごと出荷時期が重なるなど失敗を重ねたが、徐々に収量は増えてきている。
また、いちごは病害虫に弱いため、農薬使用が欠かせないものの、減農薬に向けた取組等栽培技術が少しずつ確立されてきた。
将来は栽培面積を増やしたいと考えていることから、22年に同規模のハウス1棟を建てる予定をしている。
これからも、「明(明るく)・元(元気に)・素(素直に)」を農業経営の信条として、生産者、販売経路拡大が最大の課題であるので、安定した販路を確保したいとしている。

(平成21年11月の情報)

連絡先:弘前統計・情報センター 電話:0172-27-5705

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