ホーム > 統計情報 > ぐるっと東北きになるはなし(現地事例情報) > 生産振興、地域の特産品、地産地消、直売所 > [秋田県・東成瀬村]
【目的と概要】
東成瀬村は、総土地面積(20,357ha)のうち林野面積が85%を占め、総人口約3,300人の山間農業地域で、米を中心とした小規模農家が多い純農村である。地元農産物や山菜等を活用し、付加価値を付けた商品を開発・販売することによって地域活性化の取組が求められていた。
このため、JA東成瀬村(現JAこまち東成瀬支店)は、生涯学習活動の一環として活動していた食品加工研究グループを母体とし、昭和62年7月にJA女性部なるせ加工研究会(谷藤トモ子会長、会員18名)を立ち上げ、山菜の瓶詰め加工や焼き肉のたれ等から始まり徐々に商品の数も増加している。
同研究会は、商品開発を進めていく中で、同村の特産物であるトマトは朝晩の寒暖の差が著しいため、糖度が増し、特においしいトマトに仕上がることに着目し、平成12年には、本来は生食用トマトである「桃太郎」を原料としたケチャップ作りを本格的に始めた。
原料の完熟トマトは、地元農家4戸から規格外のトマトを年間約3tを調達し、着色料や保存料などの添加物を一切使わずに安全・安心にこだわったケチャップを製造している。
16年度現在、同研究会の会員は18名うち農家女性16名、平均年齢60歳で活動しており、ケチャップはもちろん他の山菜の瓶詰め、焼き肉のたれ、漬物等15点を地元の素材にこだわって製造し、主に県南地域のスーパー、管内のJA、ホテル等で販売している。
【効果、課題と今後の展望】
ケチャップの主な出荷先は、県外が2割で県内が8割となっており、現在では宅配による販売で箱ごと購入する県外客もいるなど全国規模で固定客が増えつつある。
また、同取組により同村の女性が積極的に地域社会へ参画したことで、地域農業を活性化する意識が高まった。
同研究会では、ケチャップ等の加工作業はすべて手作業であることから、大量生産ができない状況にあるため、新規会員を募っているが、募集に応じる声がないのが現状であり、今後の検討課題としている。
あくまでも品質に重点を置いた安全・安心な「手作りのふるさとの味、おふくろの味」にこだわり、各地で行われる物産展に積極的に出店し商品のPRを行いながら販路拡大を推進していく。
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