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東北農政局

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平成22年度「食育」活動の表彰事例

東北農政局長賞

食生活向上分野 

団体名等 社会福祉法人 睦福祉会 むつみ保育園
名称 『食べることが楽しい』 ~生きる力の基礎を培う~
概要

食べることは生きることの源、子どもたちが「食べることが楽しい」と思えるように成長していくよう働きかけることが保育「食育」の最重要課題と考え、(1)受動的になりがちな食事を積極的、自発的、能動的な食事にする。(2)「おなかがすいた」と思える生活リズム作り。(3)食に対する興味を持つ。(4)誰かと食べたいという人間関係を築く。(5)誰かの役に立ちたいと思え、感謝の気持ちと命について考える機会にする。(6)食べものを粗末にしない。これらを柱に具体的に次の取組を行っている。

食育・農業体験をイベントとしてではなく、日常の保育の中で活動。活動の一部は以下のとおり。

  • 野菜や果実の植え付けから収穫、調理。
  • 自分たちで毎朝米を研ぎ、炊飯器をセットして昼食のご飯を炊く。
  • 自分でご飯やみそ汁をよそい、おかずも自分の食べられる量を申告して食べ残しをしない。
  • 定期的に実際に包丁を用いて調理をする。
  • 食器はぬくもりのある陶磁器や漆器、木の箸、ガラスの哺乳瓶等を用いる。
  • 自分たちでお弁当を詰めて戸外で食べる。

また、食育に限った活動ではないが、年長児は2泊3日のキャンプを行う。キャンプ中の5食(1日目夕食~3日目朝食)は火おこしから調理、後片付けまで大人の手を借りずすべて子どもたちだけで行う。

この活動により、子供たちはよく食べるようになり、生活のリズムも安定してくる。協働することの大切さや楽しさも知るなど、様々な面で成長が見られる。


教育ファーム分野 

団体名等 新ふくしま農業協同組合
名称 学校教育支援事業
概要

食への関心・興味を高める、また、地産地消や地域の伝統の継承といった目的のもと、管内の小学校を対象に農業体験コースと食体験コースの2つのコースを設定して実施している。

農業体験コースは、米、果樹(桃・梨・りんごなど)、野菜の3コースに分かれ、地元の農家から田んぼ、畑を借りて協力を得ながら作業を行う。米は田植えや稲刈り、脱穀作業などで、果樹は花粉交配や摘果、葉つみ、収穫など。野菜は植え方、収穫などを体験するほか、定期的に観察等を行う。食物の生長と共に田んぼや畑の生き物、草花、また水や空気、土が生育にどのように影響しているのかを体で感じ、色々なことを学んでいく。

食体験コースはジャム、豆腐、こんにゃくの3コースに分かれ、ジャムは苺やブドウ、リンゴ等をジャムにする。豆腐は大豆から作る。こんにゃくも、こんにゃく芋から手作りする。普段食べているものの原料や作業工程を学び、食への関心を高めている。

この2つのコースで今年度は47校2385名の申込みをいただいた。

学校からの要望があれば、それぞれの担当職員が出張して出前講座で講義を行っている。理論的な知識を得ることによって体験が活かされ、より深い知識となる。

農業体験で協力いただく地元の農家との仲介や、食体験で講師となる女性部員への依頼など、JAが間に入ることでスムーズに進んでいる。また、道具、機材はJA保管のため余計な費用がかからず実施できている。JA職員が関わることで「食」と「農」のつながりを深くトータルで学ぶことができている。


地場産活用分野 

団体名等 鮫川村学校給食センター
名称 「旬菜旬食」「地産地消」の学校給食
概要

「旬菜旬食」「地産地消」を重視した「食」と「農」の結びつきを身近に感じる学校給食を目指している。

平成17年11月に村農産物加工・直売所「手・まめ・館」が開設。以来、学校給食における地場産物の使用率が年々伸びており、平成21年度の村内農産物及び加工品の使用数は46品目、地場産活用率は62.7%で県内トップとなった。平成20年度からは、村内産食材100%使用の献立を実現している。

給食数は平成18年度から古殿町の委託も受け鮫川村・古殿町合わせて約1,000食となっている。

米飯は、村内産の特別栽培米を使用。炊飯器を使った暖かいご飯を提供し、「食」と「農」の関心を高めている。また、直売所「手・まめ・館」との連携を強化。一次加工(かぼちゃカット、ゆで大豆、たけのこ水煮、里芋皮むきなど)の依頼で地場産品使用の幅が広がり献立内容の充実に繋がっている。

給食のメニューについては、旬の野菜を旬の時期に使用できる献立、「郷土料理献立」など地場産物や食文化について理解が深まるよう工夫している。また、古殿町出身で東京都南麻布の日本料理店「分とく山」総料理長の協力を得て、地元食材を活用したメニューの開発を行った。さらにテーマ献立の作成に取り組み、今年度は「豆類」を苦手とする児童・生徒が多いことから、調理方法や提供の仕方を工夫、夏休みを利用して児童・生徒から村の特産品である「大豆」を使った料理のレシピを募集し、2学期以降の献立に採用するなどしている。

これら給食への地場産物活用の取り組みと、毎日の「給食一口メモ」などの指導、生産農家との給食交流会などで「食」と「農」の結びつきを学び、地域の農業、地域の「食」への関心につながっている。。


「食育」活動表彰審査会会長賞

食生活向上分野 

団体名等 株式会社 マルト
名称 おいしく食べて健康に!
概要

いわき市の消費者の食生活を担っている為、将来に向けた家庭での食育に寄与することが地域への貢献と考え、食事の相談・指導、メーカーとのタイアップで、楽しい美味しい食卓へのメニュー提案により家庭での食育を推進したいと考え、様々な啓蒙活動を実施している。

  1. 健康相談会:月2回、主に大型店で入退場フリーという形で相談会を実施。食習慣の診断、質問・疑問への回答、食事バランスガイド等のパンフレットの配布や説明を行っている。
  2. はじめてクッキング:園児が初めての料理を自分たちでするイベント。ビデオ鑑賞・講話・調理という構成で行う。模擬店を設置し、食材の購入から調理の全行程を園児自身が行う。
  3. 親子で食育体験:親子で農作物の収穫体験、食品加工体験、料理教室などを行う。
  4. 出前授業:依頼を受けて各体験イベントで食育講話を実施。市内の中学校では地産地消、調理実習に使用する食材について説明。収穫体験では、食べ物を3つのグループに分ける3群法について説明。
  5. 料理提案:旬の食材を使用した料理提案を売り場で毎月20種類程度掲示持ち帰り可能の配布レシピも設置。食育の日(19日)には、チラシに旬の食材を使用したレシピを掲載している。

このほか、旬の食材を取り入れた献立の弁当を販売。弁当のラベルには健康管理の手助けとなるよう栄養表示を記載している。毎月新しい弁当を出すことで、季節感を出している。

また、チラシにQRコードを掲載し、来店せずとも料理提案を見ることができる。

社内啓蒙活動も実施。毎月社内報で食事バランスガイドや行事食レシピ掲載など行っている。


教育ファーム分野 

団体名等 大崎市三本木子育て支援総合施設 ひまわり園
名称 食べるの大好き! ~楽しい食体験の中で正しい知識と食習慣を身につけよう~
概要

給食・行事をとおして、「食を営む力」を体得させることを理念に食育を行っている。食育行事すべてが給食の一部であることを意識し、単発的な行事として終わらないよう取り組んでいる。

園では、栽培活動と連携して、園独自のグリーンボランティア(園児の保護者・祖父母等)の方々と一緒に取り組んでいる。春に植えたさつまいもを収穫しての焼きいも会。かぼちゃ、ズッキーニ、じゃが芋等を使ってのカレーパーティーや秋の収穫祭(すいとん汁つくり)では、収穫した野菜を各年代の園児が作業を分担して作った。地域の方からたけのこを頂き皮むきをしたり、地場産の梅と園で栽培した赤しそを使ってJA女性部に指導を頂いての梅干し作りなど、年齢に応じて様々な活動を行っている。地域の方から「ぜひ、こんにゃく作りをしませんか?」と誘いがあり、取り組むこともできた。

本園では、栽培活動を食育活動につなげていくために、次年度の活動を見据えた作付けを行ったりしている。また、日々収穫された野菜を給食に取り入れており、畑から栽培した野菜は子ども達が収穫し給食室に運び、調理員に渡され、調理員は腕をふるって給食を作っている。給食の時間には「このなす、私たちがとったんだよね!」「みんなも食べているかなあ」等の声が聞かれ、野菜嫌いな子が食べている様子や他のクラスにごちそうしてあげたいという気持ちを感じることが出来たりする。

これら日頃の食育活動の様子は、食育だより、学年だより、園だよりで保護者へ伝えられる。活動の成果として、給食の残食が減ってきていること、食育チェック表やアンケート結果も良好となっている。

本園は子育て支援センターの事業を行っており、他にも様々な食に関する取組を実施している。


地場産活用分野 

団体名等 秋田やまもと農業協同組合
名称 JA秋田やまもと伝統食名人(グランママシスターズ)
概要

当JA管内には、だまこもちや巻きずし、手打ちそばなど貴重な郷土料理があるが、年ごとに手作りする風潮は失われ、若い世代は良さを理解していない。そんな中、女性部からこの文化を残していこうという声が高まり、「伝統料理名人(グランママシスターズ)」が2001年9月に結成され、伝統食に情熱的なおばあちゃん19人(67~78歳)が次のような活動にあたっている。

  1. 伝統食の復興(スローフード運動)では、関係機関・団体及び関係者との提携・協力により、地域の郷土料理として再確立し位置づけを明確にする活動を行っている。
  2. 次世代を対象にした食農教育活動(伝統食の伝承)として、管内小中学校の児童生徒に向けた伝統料理実習の指導、JAが主催する食農体験教室での伝統料理実習の手伝いを行っている。
  3. PR活動として、JAまつり等のイベントへの参加(加工品を販売)、イベントでの消費者向けの料理実演、JA広報やマスコミでのグランママ料理の紹介、講習会における料理講師を実施。
  4. 地産地消店舗「JAンビニ ANN・AN」やJA仕出しセンターのメニュー提言の活動では、弁当メニューの提言、伝統食の作り方を指導。また、季節毎に「グランママの日」を設定し、伝統行事食を販売。
  5. 地場農産物の消費拡大の活動では、新鮮な地元産の野菜や米を伝統料理に取り入れ、消費拡大につなげている。

地域の人たちが伝統食に誇りを持つようになり、伝統食が脚光を浴びるようになった。名人達は忙しくひっぱりだこである。教えることに生き甲斐を持つようになった。しかし、後継者育成など課題もある。

お問合せ先

経営・事業支援部 地域食品課 食育推進班
代表:022-263-1111(内線4084、4384)
FAX:022-722-7378

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