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東海農政局

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岐阜(地方参事官)の地域農政情報

地方参事官ホットライン

現場と国との双方の意思疎通を図るため、地方参事官ホットラインを開設しています!

農林水産省では、各都道府県に、農政を伝え、現場の声を汲み上げ、ともに解決する地方参事官を配置しています。
農業者・消費者・行政関係者の皆さまからの、農政に関するご相談、事業や制度へのご質問などを受け付けています。
岐阜県につきましては、以下の連絡先にお気軽にお問合せください。

地方参事官ホットライン(岐阜)
電話:058-271-4044
インターネットでのお問い合わせはこちら

地方参事官ニュース(令和5年度)

有機農業に取り組むトマト農家と意見交換を行いました
~魅力ある農業を目指して、失敗を恐れずチャレンジ~

2月14日、有機農業でトマトを栽培(28a)している谷下農園(下呂市萩原町)の谷下 竜一・美紀(たにした りゅういち・みき)さん夫妻を訪ね、お話を伺いました。
竜一さんは6年前から食に関心を持ち始め、地元のトマト農家で1年間研修を受けた後に就農し、下呂市からあっせんされた農地で有機農業に取り組んでいます。
同農園ではOEMで製造を委託したトマトジュースも販売しており、6次産業化にもチャレンジしています。
消費者に直接販売することは責任感も伴うが、消費者の生の声が聞けるということで、美味しく、安心・安全なトマト栽培のモチベーションにつながっているとのことです。竜一さんは「有機農業は慣行農業に比べ手間暇をかけて栽培することから作業全般の効率化が課題だが、今後も失敗を恐れずチャレンジしていく。現在は有機 JAS 認証の取得を目指している。」と抱負を語りました。また、美紀さんは農林水産省の農業女子プロジェクトにも参加しており、「気が向いた時に、わいわい楽しく」をモットーとした岐阜県内の女性農業者をつなぐ団体「ゆるベジ研究所ミルクベッチ」の代表として、農業が楽しく魅力的な職種となるよう情報を発信しています。

谷下夫妻と参事官等

総合化事業計画の認定証(令和5年12月期)を「GEOCREW合同会社」に交付しました
~岐阜県産いちじくを使った「いちじく最中アイス」を開発・販売し、雇用創出を目指す~

東海農政局は、令和6年2月2日、瑞穂市役所において「六次産業化・地産地消法」に基づき、GEOCREW合同会社(瑞穂市)の代表として林 真人(はやし まこと)さんに認定証を交付しました。
林さんは、瑞穂市十八条で代々「富有柿」、「いちじく」および「ぎんなん」を家族経営で栽培している生産者でもあります。
近年、柿は需要減少や市場価格の低迷に加え、生産者の高齢化と担い手不足により耕作放棄地が拡大するなど、産地全体で大きな課題を抱えており、林さんは、耕作放棄地を利用して、栽培しやすい「いちじく」の産地化に取り組むことが、地域課題の解決につながると考えました。
しかし、いちじくは果肉が傷みやすく、自社栽培では生産量の20%~25%が規格外品となってしまうそうです。
この規格外いちじくを商品化することで、季節に左右されることなく、もっと多くの幅広い世代の方々にいちじくの美味しさを味わってもらいたいと思い、「いちじく最中アイス」を考案し、総合化事業計画の新商品として開発に至ったとのことです。
林さんは「いちじく最中アイスの発売は令和6年8月からだが、今回の認定を機に自社のみならず、地域全体でいちじくの生産拡大とブランド化に取り組み、耕作放棄地の有効活用や地域における雇用の創出にも貢献していきたい。」と抱負を語りました。

交付式
認定証の交付を受けたGEOCREW合同会社 林さん(前列中央)(令和6年2月2日撮影)

計画概要

スマート農業に取り組む農事組合法人平原営農と意見交換を行いました。
~トヨタ自動車株式会社から「カイゼン」指導を受け経営を効率化~

1月17日、海津市の農事組合法人平原営農を訪ね、代表理事の大倉 正義(おおくら まさよし)さん等からお話を伺いました。
平原営農は、主として約140haの水田を活用した2年3作体系のブロックローテーションで米、小麦および大豆を栽培しています。また、耕作放棄地対策として、耕作をやめた構成員の畑約3haで加工用キャベツを栽培しています。
同法人では、トヨタ自動車株式会社から、自ら課題を認識し対策を考える「カイゼン」の指導を受け、経営の効率化と生産性向上を目指すとともに、「2S活動」(注)やスマート農業機械を導入して農作業の効率化にも取り組んでいます。
スマート農業について、「GPS自動操舵装置を搭載した田植機では、ハンドル操作を機械に任せることで操作が容易になり、スキルの低い者でもベテランと変わらない作業が可能となった」、「農薬散布へのドローン導入で作業経費が削減できた」などのメリットを実感したものの、高額な機械導入費や今後の維持費が課題であるとのことでした。
大倉代表は、役員や作業従事者の高齢化が課題であるため、「日進月歩で進化するスマート農業機械に対応できる若い後継者を確保し、これからも地域の農地を守りたい」と抱負を語りました。

(注)2Sとは「整理」、「整頓」のことであり、効率よく生産するために職場環境を整える活動

参事官と代表等
左から大倉代表理事、矢口地方参事官、服部理事(令和6年1月17日撮影)

2S活動
2S活動で保管場所を定めた工具類(令和6年1月17日撮影)

にんじんの温室効果ガス削減「見える化」実証で星3つを獲得したNPO法人Kinder Land(キンダーランド)と意見交換を行いました

12月20日、各務原市のNPO法人 Kinder Land(キンダー ランド)がにんじんやだいこんなど約20種類の露地野菜を栽培している畑「ふぁんふぁんふぁーむ」を訪ね、青木理事等と意見交換を行いました。

Kinder Landは、化学肥料、化学農薬を使用しない有機栽培に取り組んでおり、温室効果ガス削減「見える化」実証事業(注)で、にんじんが星3つを獲得しました。
この実証事業に参加したきっかけは、9月21日に参加した当拠点と長良公園オーガニックマルシェ実行委員会、出店者との意見交換の場(ここをクリックすると9月21日の意見交換の記事が参照できます)での説明で興味を持ったからとのことでした。
畑担当の青木理事から、「販売価格が慣行栽培のものと比べてどうしても高くなるので、売り込みに苦労していた。『見える化』ラベルを貼付して販売したところ、売上が2.6倍アップした。付加価値をアピールでき、『見える化』の効果を実感している。」との肯定的な意見がありました。
環境にやさしいKinder Landの野菜は、長良公園オーガニックマルシェ以外にも、加佐美神社(各務原市蘇原古市場町)の「かさ美どり市」(毎月1日開催)やJAぎふの直売所「菜々の里」、JAぎふ蘇原支店のマルシェで購入可能です。

(注)「見える化」実証事業とは、化学肥料・化学農薬や化石燃料の使用削減、バイオ炭や堆肥の施用、水管理(中干し延長)といった地球環境にやさしい生産者の取り組みを温室効果ガスの削減率(慣行栽培と比較)に応じて星の数で分かりやすく「見える化」することで、星が付いたお米や野菜が消費者の目に触れ、消費者の選択の手助けを目的とした農林水産省の事業
★ ・・・削減率 5%以上、★★ ・・・ 〃 10%以上、★★★・・・ 〃 20%以上

集合写真
左から、渡辺副理事長、青木理事、矢口地方参事官、川瀬理事、利田副理事長(令和5年12月20日撮影)

野菜とチラシ
収穫した野菜(にんじんは温室効果ガス削減、星3つです!)                         「見える化」PR用チラシ
(令和5年12月20日撮影)

東海学院大学試験圃場の収穫祭に参加しました
~温室効果ガス削減の「見える化」実証で星3つ!の野菜を利用した収穫祭~

11月30日(木曜日)、岐阜グランドホテルで開催された、東海学院大学試験圃場の収穫祭に参加しました。
同大学は、2019年に第1回収穫祭を開催しましたが、2020年以降、新型コロナウイルス感染症のまん延による影響で休止となり、今年で2回目の開催となりました。
同大学は、温室効果ガス削減の「見える化」実証事業(注)に参加しており、今回の収穫祭では、野菜を栽培した管理栄養学科の学生や関係者計44名が、同事業で星3つを獲得した白菜(87%削減)、さつまいも(87%削減)および人参(54%削減)を使用した同ホテルシェフ考案のコース料理を堪能しました。
なお、同コース料理には、出荷できなかった規格外品も使用されました。
学生たちは「実際にどの程度、温室効果ガスの削減に寄与できたか不安だったが、数値化されたことにより、目に見えて自分たちの取り組みが環境保全に貢献することが確認できて良かった」との喜びを表すとともに、「先輩から受け継いできたこの活動を後輩にも引き継いでいきたい」と抱負を語りました。

(注)「見える化」実証事業とは、化学肥料・化学農薬や化石燃料の使用削減、バイオ炭や堆肥の施用、水管理(中干し延長)といった地球環境にやさしい生産者の取り組みを温室効果ガスの削減率(慣行栽培と比較)に応じて星の数で分かりやすく「見える化」することで、星が付いたお米や野菜が消費者の目に触れ、消費者の選択の手助けを目的とした農林水産省の事業
★ ・・・削減率 5%以上
★★ ・・・ 〃 10%以上
★★★・・・ 〃 20%以上

会場の様子
会場の様子(令和5年11月30日撮影)                                料理を堪能する矢口地方参事官(令和5年11月30日撮影)


メニュー等
当日のメニュー(令和5年11月30日撮影)                          白菜ときのこのアスピック(上)
                                                                                  人参のクリームスープ(下)(令和5年11月30日撮影)

牛フィレステーキほか
牛フィレステーキ(令和5年11月30日撮影)                      さつまいもと人参のデザート(令和5年11月30日撮影)

富加町の特産品!いちごの生産者と意見交換を行いました
~人とのつながりに感謝し、地元へ恩返し~

11月21日(火曜日)、富加町の「おちやすいちご園」を訪ね、いちご(約20a)を栽培されている落安 誉洋(おちやす たかひろ)さんにお話を伺いました。

可児市出身の落安さんは、サラリーマン時代に参加した北海道での農作業ボランティア活動で農業に魅力を感じ、会社を退職し美濃加茂市の農業法人に再就職しました。農業法人で1年間勤務した後、「JA全農岐阜いちご新規就農者研修所」での研修を経て、令和2年6月に富加町で就農しました。就農に当たり、経営規模を縮小する富加町の農家からハウス付きの農場を借り受けることができ、「人と人とのつながりが一番大事だと感じた」とのことでした。

現在は、土耕栽培ハウス4棟(約10a)のほか、統合環境制御装置を備えた高設ベンチ栽培ハウス3棟(約10a)でスマート農業にも取り組んでおり、岐阜県のオリジナル品種である濃姫(のうひめ)と美濃娘(みのむすめ)を栽培しています。また、天敵放飼等により農薬を極力使わないグリーンな栽培方法なども取り入れながら、安定した農業経営を目指しています。

これまで、周囲の方から多くの支援を得ることができ、幸運に恵まれここまでこられたという落安さん。「いちごは富加町の特産品で、ふるさと納税返礼品にも指定されています。しかし、高齢化等により離農するいちご農家が増えているので、まずは自分が一人前になることで、お世話になった皆さんに恩返ししたい。その後、じっくり経営を広げていきたい。」、「ベテラン農業者と新規就農を目指す若年層をつなぐ架け橋にもなっていきたい。」と抱負を語りました。

参事官と落安さん
落安さん(右)と矢口地方参事官(左)(令和5年11月21日撮影)

落合さん家族
高設ベンチ栽培ハウスにて 落安さん(右)とご家族(令和5年11月21日撮影)


郡上高等学校で「みどりの食料システム戦略」に関する出前授業を行いました

11月10日(金曜日)、岐阜県立郡上高等学校において、総合農業学科群の1年生47名を対象に「みどりの食料システム戦略」に関する出前授業を行いました。
同校は温室効果ガス削減の「見える化」実証事業(注)に取り組んでいます。水稲の栽培において、前年の収穫後の秋に稲わらをすき込み、通常の7日間の中干しに加え、早期中干しを7日間実施することにより温室効果ガス(メタン)の排出を抑えています。これらの取り組みにより、同校産の米は、温室効果ガスの削減率を星の数で表示する「見える化」の二つ星(19%削減)を獲得しました。二つ星マークのラベルが貼られた精米は、同校内で生徒が運営する実習生産物販売所「郡高マルシェ」および道の駅「古今伝授の里やまと」内の「郡上旬彩館やまとの朝市」で販売されています。
出前授業では、矢口地方参事官が同実証事業に取り組んだ生徒を対象に、「みどりの食料システム戦略」について説明し、その後意見交換を行いました。生徒からは「自分たちが栽培したお米が評価されて嬉しかった。」、「将来就農した際には、今日の学びを活かした農産物の栽培に取り組みたい。」、「買い物の際は、環境にやさしい商品を選択したい。」などの前向きな意見が多くあり、当省が目指している環境と調和した食料システム確立への理解が深まりました。
放課後の「郡高マルシェ」は多くの客でにぎわい、精米のほか生徒が生産・加工した商品が次々と購入されていました。

(注)「見える化」実証事業とは、化学肥料・化学農薬や化石燃料の使用削減、バイオ炭や堆肥の施用、水管理(中干し延長)といった地球環境にやさしい生産者の取り組みを温室効果ガスの削減率(慣行栽培と比較)に応じて星の数で分かりやすく「見える化」することで、星が付いたお米や野菜が消費者の目に触れ、消費者の選択の手助けを目的とした事業
★ ・・・削減率 5%以上
★★ ・・・ 〃 10%以上
★★★・・・ 〃 20%以上

矢口地方参事官
意見発表する生徒(右)と講師の矢口地方参事官(左)(令和5年11月10日撮影)

精米を購入した生徒
精米を購入した生徒(左)と担当教諭(右)(令和5年11月10日撮影)

郡高マルシェ
「郡高マルシェ」の陳列の様子(令和5年11月10日撮影)

総合化事業計画の認定証(令和5年10月期)を「株式会社クリエイティブファーマーズ」に交付しました!
~地域の農産物を活用した「カラフルバームクーヘン」を製造・販売し、雇用を創出~

東海農政局は、令和5年11月9日(木曜日)、恵那市役所において、「六次産業化・地産地消法」に基づき、株式会社クリエイティブファーマーズ(恵那市)の代表取締役 石川 右木子(いしかわ ゆきこ)さんに認定証を交付しました。
就農から18年を経た石川代表は、恵那市上矢作地区において、トマトとイチゴの生産者として広く知られた存在です。石川代表は、地域における耕作放棄地の増加や就農者の減少といった課題に直面する中で、農業の大切さや、面白さ等を多くの人に伝えることで地域を盛り上げたいと思うようになり、実際の農業現場や環境を体験してもらうため、令和2年にイチゴ狩り園をオープンしました。
イチゴ狩りとイチゴ販売との相乗効果で観光農園としての知名度が向上し来園者が増加したことにより、お土産用のイチゴが売り切れてしまうことがあったため、その対策として、冷凍保存が可能なバームクーヘンに着目し、今回の6次産業化商品として計画的に生産できる自社栽培の農産物を活用したカラフルバームクーヘンの製造に至りました。
石川代表は「この認定を機に、地域農業の維持や事業進展を見据えた新たな雇用の創出など地域全体で協働しながら、地域の活性化に一層貢献していきたい。」との抱負を語りました。

交付式
認定証の交付を受けた株式会社クリエイティブファーマーズ 石川代表(前列中央)(令和5年11月9日撮影)

概要

「飛騨ほうれんそう」の産地でほうれんそう農家の中谷賢栄さんと意見交換しました
~今シーズンの収穫がいよいよ終盤戦を迎えています~

10月31日(火曜日)、高山市清見町でほうれんそうを栽培(3.5ha)している有限会社中谷農園代表の中谷 賢栄(なかたに けんえい)さんを訪ね、お話を伺いました。中谷代表は飛騨蔬菜(そさい)出荷組合でほうれんそう部会の部会長を務め、飛騨地域のほうれんそう栽培を牽引する存在です。
飛騨地域のほうれんそうは、標高400~1,300mの昼夜の寒暖差が大きい環境で育ち、肉厚で柔らかく緑の濃さが特徴で、「飛騨ほうれんそう」として出荷されています。収穫は3月中旬から始まり、6月から7月にピークを迎え12月上旬まで続きます。
特に夏場のほうれんそうの日本屈指の産地として、全国からの需要に応えています。
中谷農園では、栽培環境に適した8品種を選別し、作業体系を組んでいます。
同農園のほうれんそうの収穫はいよいよ終盤戦となり、収穫が終了したハウスから順次、来シーズンに向け10a当たり約7トンの牛ふん堆肥投入による土づくりを行っています。
中谷代表は「ほうれんそうは、収穫後の手作業による下葉処理等に手間がかかることから、労働力の確保とコストに占める人件費の削減が課題。産地として収穫機械の改良による調製作業の省力化を目指したい」と抱負を語りました。

ほうれんそう
緑が濃く肉厚な「飛騨ほうれんそう」(令和5年10月31日撮影)

中谷代表
収穫時期を見定める中谷代表(令和5年10月31日撮影)

ほ場
一面に牛ふん堆肥が投入されたほ場(令和5年10月31日撮影)

第34回岐阜県農業フェスティバルでみどりの食料システム戦略をPRしました
~持続可能な食と農を目指して ~人と農と食をつなぐ~

10月28日(土曜日)、29日(日曜日)の2日間、地域特産物や加工食品の消費拡大等を通じて、岐阜県農業の一層の活性化を図るため、県下最大級の「食」と「農」のイベント「農業フェスティバル」が4年ぶりに開催されました。
今回のフェスティバルでは、「持続可能な食と農を目指して 人と農と食をつなぐ」をテーマとして、岐阜県農業の紹介のほか、県内各地域の農産物や特産品の販売などに加え、スマート農業機械の展示・体験会など、「食」と「農」に関するさまざまなPRが行われ、過去最高の来場者数(20万6千人)となりました。
岐阜県拠点は、みどりの食料システム戦略に基づく、温室効果ガス削減の「見える化」の取り組みや有機農産物を取り扱う事業者・マルシェ等を紹介するブースを出展しました。また、食料品の購入に関するアンケートを実施し、環境に配慮した農産物の購入動向について調査しました。
みどりの食料システム戦略の認知度は低かったものの、今回の展示を見て、普段買い物をされる約8割の方が「環境に配慮した食料品を選びたいと思うようになった」とのアンケート結果から、情報発信を通じた消費者の行動変容の後押しの有効性が示唆されました。
来場者からは、「VR(バーチャルリアリティー)体験では、子供も楽しく学べたようです」、「環境にやさしい農産物は、身近な話題ではなかったので、今後は気にしていきたい」などの声があり、みどりの食料システム戦略に関心を持ってもらうことができました。

地方参事官と局長
ブース内を視察する矢口地方参事官(左)と森局長(右)(令和5年10月28日撮影)

アンケート
アンケートの様子(令和5年10月28日撮影)

VR体験コーナー
VR体験コーナーの様子(令和5年10月29日撮影)

【食料品の購入に関するアンケート結果(抜粋)】
   ※200名の回答者のうち、普段買い物をされる方の集計結果
アンケート1

アンケート2


6次産業化認定事業者である株式会社堀養蜂園さんと意見交換しました

9月26日(火曜日)、瑞浪市で養蜂および蜂蜜加工商品の製造・販売を営む株式会社堀養蜂園所有の古民家(恵那市山岡町)を訪ね、代表取締役の堀 孝之(ほり たかゆき)さんからお話を伺いました。
堀養蜂園は、「そよご蜂蜜」(注1)を使った「ミード酒」(注2)の事業で、平成31年2月に六次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定を受けています。
今回の意見交換の場となった古民家は、養蜂資材置き場や養蜂に関する各種展示場(養蜂技術、資材等)としての活用を念頭に、近隣の水田、山林を含め令和5年に購入したものです。将来的には古民家を改修し農泊施設としての活用も考えておられ、水田には蜜源植物のレンゲを栽培し、山林と併せて採蜜場とする予定だそうです。
養蜂の未来や東濃地区の地域振興について熱く語られた堀さんは、新たな6次産業化商品の構想も持っておられるようで、今後の活躍がとても楽しみです。

注1:冬に赤い実をつける冬青(そよご)の花から採れる蜂蜜
注2:主原料の蜂蜜に水と酵母菌を加え、発酵させて造る醸造酒

堀さんと矢口地方参事官
堀さん(中央)と矢口地方参事官(左)(令和5年9月26日撮影)

BUZZ MAFF:若き養蜂家が6次産業化に挑戦!(令和元年取材)



6次産業化認定事業者である株式会社森本研究所代表と意見交換を行いました
~「事業は人を育てること」の思いで、人材育成にも努めています~

10月3日(火曜日)、中津川市加子母で6次産業化事業に取り組んでいる株式会社森本研究所を訪ね、代表である森本 正則(もりもと まさのり)さんからお話を伺いました。
大阪府出身の森本さんは大学卒業後、経営コンサルタントとして活躍していましたが、平成7年の阪神・淡路大震災をきっかけに「何かあった時、自分の人生をどう生きるか」と考えるようになり、国内外を旅する中で、「自然の中で地に足をつけた暮らしがしたい」との思いが募り、良き人々とのご縁もあり平成17年に緑豊かな加子母に移住しました。
移住後、田畑を耕し、コミュニティ「もりのいえ」を平成21年に立ち上げ、ゲストハウスを運営する傍ら、化学肥料、化学農薬を一切使用せず、牛糞堆肥、貝殻石灰と米ぬかで栽培した農産物(唐辛子、ニンニク)を原料に加工した辛味ソース「大辛ファイヤー!」を開発し、平成25年から販売を始めました。
また、さらなる事業発展のため、辛味ソースに地場産トマト等を加え辛味を抑えた新商品の多目的ソース「もりのいえ特製トマトソース ミックス」開発の取り組みで令和2年9月に六次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定を受けました。
森本さんは「事業は人を育てること」との思いから、スタッフの育成に努め、事業継承予定者が順調に育ってきたので、今後の生産管理はスタッフに任せたいとのことでした。
森本さんご自身は「新規契約店舗への初出荷は自身で対面による納品」をモットーに、販路拡大のため全国各地を奔走するとともに、その飽くなき探求心は次の新商品開発に向けて動き出しています。

森本代表と矢口地方参事官
森本代表(左)と矢口地方参事官(右)(令和5年10月3日撮影)

大辛ファイヤー!等
大辛ファイヤー!(株式会社森本研究所提供)                    もりのいえ特製トマトソース ミックス
                                                                                 (株式会社森本研究所提供)

長良公園オーガニックマルシェ実行委員会及び出店者の方々と意見交換を行いました
~消費者に有機農産物の良さを知ってもらいたい~

9月21日(木曜日)、岐阜県拠点は庁舎において、オーガニックマルシェを開催(注)している松岡実行委員長をはじめとした実行委員会の皆さん、同マルシェに出店している有機農業者のうち6名の方と意見交換を行いました。
このマルシェは、有機食品で子供の持病が改善された経験をきっかけに有機農業に関心や興味を持った主婦が、「同様の疾患を持つ子供たちのため、また、地球環境がこれ以上悪化しないよう、学校給食をはじめとしたさまざまな現場で有機栽培の農産物が取り入れられたら」との思いを抱くことから始まりました。その思いに賛同した者が集まり実行委員会を立ち上げ、同マルシェの開催に至りました。
令和4年4月の第1回開催以降、出店者を徐々に増やしながら、現在までに36回開催されています。今後も継続することにより、「オーガニック先進国のフランスのように食卓へ有機食品が当たり前に並ぶような日本に変えたいと願っている」とのことでした。
当拠点としても、引き続き長良公園オーガニックマルシェの皆さんと意見交換等を行いながら、みどりの食料システム戦略に掲げる有機農業の拡大に向け取り組んでいきます。

注:オーガニックマルシェは、長良公園(岐阜市)で毎月第1土曜日と第3日曜日に開催

長良公園オーガニックマルシェの皆さん
実行委員と有機農業者の皆さん (令和5年9月21日撮影)

支局長、松岡実行委員長
意見交換する矢口地方参事官(右上)                                   松岡実行委員長(中央上部)
(令和5年9月21日撮影)                                                  (令和5年9月21日撮影)

花を全国へ届ける若きご夫婦と意見交換を行いました!

9月6日(水曜日)、富加町で鉢花(約73a)を生産されている有限会社丸富園芸(以下「丸富園芸」という。)を訪ね、河野将基(かわの まさき)さん・美文(みふみ)さん夫妻にお話を伺いました。

将基さんは、約10年前子供が生まれたことを機に勤めていた会社を辞め、妻の美文さんとともに父親が経営する丸富園芸に雇用就農しました。来年度には事業継承を予定しています。

丸富園芸では季節ごとにさまざまな鉢花を生産し、年間約30万鉢を全国各地へ出荷しています。中でも露地で栽培された大きなガーデンマムは、ハウステンボスや帝国ホテルなどに飾られており、富加町のふるさと納税の返礼品用としても出荷されています。

丸富園芸は地域活動にも積極的に取り組まれています。その一つが、町内保育園の卒業式でステージ飾りに使われるマーガレットの寄せ植えの制作です。父親の代から約20年にわたって続けてきた活動で、卒園児が好きな絵を描いた鉢にマーガレットを寄せ植えしたものを記念品として卒園式後に各家庭に持ち帰っていただいています。マーガレットが咲き終わった後も、卒園記念の鉢を利用して他の花を植えてもらえるので、花に興味をもってもらう良い機会となっており、お二人は卒園式が終わった後に鉢が飾ってある家庭を見かけるのが毎年の楽しみとのことです。
また、岐阜県では、令和2年度から県産花きの消費拡大やPRを目的に可茂総合庁舎で花飾りを実施しており、丸富園芸の花も飾られています。皆さんもぜひ立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

河野さん・支局長写真
河野将基さん(右)と矢口地方参事官(左)(令和5年9月6日撮影)

ガーデンマム
看板商品の「ガーデンマム」(有限会社丸富園芸提供)

棚田地域振興コンシェルジュが「前谷(まえだに)棚田」を訪ねました
~白山を源流とする谷水が注がれる棚田~

9月8日(金曜日)、郡上市白鳥町の前谷棚田(約3.6ha)を訪ね、前谷棚田地域振興協議会事務局の三島 貢(みしま みつぐ)さんからお話を伺いました。
前谷棚田では同協議会が中心となって棚田の保全と地域振興のために活動しており、令和4年6月に棚田地域振興法に基づく「指定棚田地域振興活動計画」の認定を受けました。
棚田では現在約1.2haが耕作されず、雑草が繁茂しているため、耕作可能な状態に戻すべく作業が進められています。復元後は米やエゴマ、わらび、ハーブなどの地域の特産作物を栽培し、特産品の開発を目指して日夜作業に励まれています。また、地域の子供会(小学生)を対象に棚田を活用した田植えや稲刈りの体験も行われています。
三島さんは「計画認定を受けて2年目。まだ道半ばであるため、前谷棚田の美しい風景と急峻な斜面に積み上げられた綺麗な石積みを多くの人に見に来てもらえるよう、ガンバル!」と、意気込みを語られました。
地方参事官(岐阜県担当)も棚田地域振興コンシェルジュとして、引き続き応援します。

前谷棚田
前谷棚田(令和5年9月8日撮影)

三島さんと参事官
三島さん(中央)と棚田地域振興コンシェルジュの矢口地方参事官(右)
(令和5年9月8日撮影)

棚田地域振興コンシェルジュが“つなぐ棚田遺産”「滝町棚田」を訪ねました
~実りの秋を迎える「天空の棚田」~

9月5日(火曜日)、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている高山市滝町の滝町棚田(約3.5ha)を訪ね、同棚田保存会の会長である中家 小兵衛(なかや こへい)さんからお話を伺いました。滝町棚田では、保存会を中心とした地域一体での徹底した保全管理が行われています。
滝町棚田は、令和2年の豪雨に伴うのり面崩壊等により22箇所を被災しましたが、大型カゴ枠やジオテキスタイル(注)を用いた災害復旧工事により、令和5年産米から全面的に作付けが再開され、間もなく収穫が始まります。標高約820mで生産される同棚田産の米は、昼夜の寒暖差が大きいことから、旨味が増し消費者からは好評とのことです。
中家さんは「豪雨災害からの復旧に感謝し、次の世代へ棚田をつないでいきたい」と抱負を語られました。
地方参事官(岐阜県担当)も棚田地域振興コンシェルジュとして引き続き応援します。
注:ジオテキスタイルとは、土木工事において土の補強などに使用される繊維を材料としたシートのこと

滝町棚田
豪雨災害を乗り越え復旧した滝町棚田(令和5年9月5日撮影)

中家さんと矢口地方参事官
中家さん(左)と棚田地域振興コンシェルジュの矢口地方参事官(右)
(令和5年9月5日撮影)

農業法人を経営する女性農業者と意見交換を行いました!
「大切に守られてきた地域の農業と景観を次世代に!」

8月8日(火曜日)、大垣市で水稲(55ha)を栽培している株式会社柳瀬ライスセンターを訪ね、代表取締役の桺瀬美穂(やなせ みほ)さんにお話を伺いました。
桺瀬さんは子供の頃から家業の農業を手伝ってきたため、就職時には自然と実家で就農することを選択されました。令和元年には父親から事業を継承し、父の夢であった法人化を実現されました。
また、女性が農業経営に関わるメリットは、女性目線でしか気づかないことや、母親としての地域活動等で培った幅広いネットワークを農業経営に生かせること等であると語ってくれました。
桺瀬さんは子供たちへの食農教育活動にも力を注がれています。令和4年から地域の小学校に田植機、コンバイン及びトラクターを持ち込んで展示したり、授業を行うなどし、子供たちに「大垣市の農業を守ってきた先人の思い」や「地元農業を応援する方法」などを考えてもらうそうです。この体験を通じて、「農業ってワクワクする」など興味を持ってもらい、次世代の子供たちに先祖から続くこの地域の農業と景観をつなげていきたいそうです。
また、桺瀬さんは「自己の学びと、地域のために役立つ活動がしたい!」との思いから、7月に大垣市の農業委員に就任されました。「農業は男性を中心とした社会なので、女性が育児や家事と両立しながら、農業に取り組みやすい環境整備に結び付くような活動をしたい」と農業委員就任に当たっての抱負を語られました。

ライスセンター内にて
ライスセンター内にて
桺瀬美穂さん(右)と矢口地方参事官(左)(令和5年8月8日撮影)

「飛騨トマト」の産地でトマト農家の挾間廣一さんと意見交換しました
~色づき始めた夏秋トマト、本格シーズン到来~

8月9日(水曜日)、高山市丹生川町で夏秋トマトを栽培(90a)している挾間廣一(はざま ひろかず)さんを訪ね、お話を伺いました。挾間さんは飛騨蔬菜出荷組合の理事や同出荷組合トマト部会の会長も務める飛騨トマトのトップランナーです。
飛騨トマトは、日本屈指の夏秋トマトの産地である飛騨地域で栽培され、ミネラル豊富な水と昼夜の寒暖差により糖度が高くみずみずしいという特徴があり、市場から高い評価を受けています。
近年は産地で栽培される品種の9割以上が日持ちする特徴を持つ赤玉トマトの「麗月(れいげつ)」に切り替わり、安定した生産・出荷につながっているとのことです。
産地においては担い手の高齢化が進んでいるものの、飛騨トマトに魅力を感じる若い担い手が順調に育っているとのことで明るい兆しが見られます。
挾間さんご自身も、二人のご子息にそれぞれほ場を任されているとのことで頼もしい限りです。
これから収穫の最盛期を迎えるほ場では、生長する茎葉の誘引やわき芽かき、下葉かき作業も併せて行う必要があり、猫の手も借りたいピーク状態が9月末まで続くそうです。

飛騨トマト
色づき始めた「飛騨トマト」(品種:麗月)(令和5年8月9日撮影)

挾間廣一さん
誘引作業中の挾間廣一さん(令和5年8月9日撮影)

「飛騨桃」の産地で果樹農家の舩坂正信さんと意見交換しました
~まさに桃源郷、良質な桃たちが出荷を待ちわびています~

7月24日(月曜日)、高山市国府町で桃を栽培(2ha)している舩坂正信さんを訪ね、お話を伺いました。舩坂さんは上広瀬果樹組合長やJAひだ果実出荷組合協議会会長を務めるなど、長年、飛騨地域の果樹振興に尽力されています。上広瀬果樹組合は昭和32年に設立され、飛騨地域における飛騨桃のブランド化や産地づくりの中心となり、「量」よりも「質」を重視した栽培に取り組み、上質な桃を生産・出荷し飛騨桃ブランドをけん引してきました。
舩坂さんによると「ひと昔前はお盆前の出荷だったが、地球温暖化の影響で約2週間出荷が早くなった。」とのことです。
「飛騨桃は、国内市場だけではなく香港にも輸出しており、現地では年々認知度が高まっている。」また、「『飛騨牛』の牛糞堆肥を栽培に活用することで、ストーリー性が加わりブランド力のアップにつながっている。」とお聞きしました。
最後に「これからもブランドを守り、質のいい飛騨桃の生産に努めたい。」と熱く語られていました。

意見交換の様子
舩坂正信さん(左端)と矢口地方参事官(右端)(令和5年7月24日撮影)

 飛騨桃
収穫間近の「飛騨桃」(品種:日川白鳳)(令和5年7月24日撮影)



親子で農業を営む國井教子(クニイ園芸)さん、麻衣さんと意見交換しました!
「岐阜市の農業女子家族が産地を支えて奮闘中!」

6月23日(金曜日)、岐阜市の花き(鉢物)生産者の國井教子さんと、露地野菜生産者の麻衣さんにお話を伺いました。
花き生産はクニイ園芸として、教子さんと長女の理佐さんが担い、多肉植物のカランコエや熱帯植物のスパティフィラムを出荷しています。
次女の麻衣さんは、クニイ園芸から独立し岐阜市西郷・合渡地区の約2haのほ場で枝豆、かぶ、ほうれん草といった露地野菜を栽培しています。麻衣さんは岐阜市から認定新規就農者として認められ地域農業の新たな担い手としても期待されています。
意見交換では、「昨今の資材価格高騰の影響を受けても販売価格にコストを転嫁できない状況にある。再生産可能な価格形成が図れるよう、支援してほしい」との要望がありました。
近年は、農業の後継者不足が課題となっていますが、國井親子の今後のご発展を祈念いたします。

クニイ園芸ハウスにて
クニイ園芸ハウスにて
國井教子さん(中央)、麻衣さん(右)と矢口参事官(左)(令和5年6月23日撮影)

スパティフィラム等
栽培している熱帯植物スパティフィラム(令和5年6月23日撮影)                                                 捕れたての枝豆(國井麻衣さん提供)

枝豆選別等
枝豆選別の様子 (國井麻衣さん提供)                                                                     収穫風景(國井麻衣さん提供)                                                                            

ご夫婦で耕畜連携に取り組む農業女子と意見交換を行いました!

6月14日(水曜日)、富加町でアスパラガスを栽培(27a)している河野奈央子さんを訪ね、お話を伺いました。
河野さんは関市の出身で、約10年前に会社勤めをやめられ、家業の農業を手伝っているうちに作物を栽培する楽しさを学ばれました。
当時は周囲に若い女性農業者がいなかったため「恥ずかしかった」そうですが、農業者であることを周囲の女性に褒めてもらえたことや、プロの農業者の方と関わるうちに「何でも知っていてかっこいい!自分もそうなりたい!」と思うようになり、関市で新規就農されました。
その後、営農拠点を富加町に移され、同町で和牛の繁殖・肥育を行っていた庸祐さんと結婚し、2人のお子さんを出産されました。
妊娠中や出産後も家族や友人の協力を得て営農を継続し、現在は夫の庸祐さんが製造する牛糞もみ殻堆肥を活用して夫婦間で耕畜連携(*)し、アスパラガス栽培に取り組まれています。
アスパラガスは肥料を好む野菜ですが、成長に養分が必要な時に重点的に化学肥料を散布し、牛糞もみ殻堆肥は秋の収穫後に元肥と一緒に施用しています。
河野さんは5月に岐阜県から「女性農業経営アドバイザー」に認定され、今後は「生産者から経営者」へシフトするため、経営を学ぶことで更に視野を広げたいとの抱負を語られました。
*「耕畜連携」:野菜やコメを作る「耕種農家」で生産した飼料作物などを乳や鶏卵、食肉などを生産する「畜産農家」に提供し、それを食べた家畜から出たふん尿で作った堆肥(たいひ)を畑に戻し、飼料作物やその他の農産物の生産に役立てる「耕種農家」と「畜産農家」との連携した取り組み。

意見交換

               意見交換の様子
               河野奈央子さん(中央)、夫の庸祐さん(左)
               と矢口地方参事官(右)(令和5年6月14日撮影)











河野さん

ほ場にて
河野奈央子さん(令和5年6月14日撮影)

農業生産法人(有)エイドスタッフ代表と意見交換しました!
「岐阜県飛騨市で春播き小麦が梅雨にも負けず成長中!」

6月20日(火曜日)、飛騨市古川町で主に水稲、大豆およびエゴマを栽培し、地域で中心的な役割を担っている農業生産法人(有)エイドスタッフ(以下「エイドスタッフ」という。)代表の田中一男さんにお話を伺いました。
エイドスタッフでは、飛騨地域が寒冷地であることから、本州では珍しい春播き小麦の栽培に取り組まれており、5月17日(水曜日)に播種した小麦が梅雨にも負けず生育していました。「お盆ごろには収穫でき、地元のパンとしてお目見えするかも?」とのことです。
また、令和5年度から「戦略的スマート農業技術の実証・実装*」に参画し、水稲及び大豆栽培で「豚ぷんペレット利用を中心とした環境保全型精密農業の確立」の実証課題に取り組んでいます。この取り組みは、地元養豚業者から供給された豚ぷんペレット堆肥を区画整理したほ場に元肥として散布し、その有効性を実証するものです。昨今の国際情勢等により肥料価格が高騰している中、化学肥料の代替肥料としての成果が期待されています。併せてセンシングドローンの導入による生育ムラの診断や病害虫の早期発見も計画しています。
*「戦略的スマート農業技術の実証・実装」:海外依存度の高い農業資材や労働力の削減、自給率の低い作物の生産性向上等に資するが、データ不足等により市販化には至っていないスマート農業技術の実証を行う取組。

意見交換
意見交換の様子
田中代表(右)と矢口参事官(令和5年6月20日撮影)

小麦生育状況
春播き小麦の生育状況(令和5年6月20日撮影)



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